ケーキを食べるためについている口だ
雷が落ちそうな棒を持っている
駅前に
アーケードの架かった商店街がある
八割方の店舗はシャッターが下りた状態のまま
今やその役目を
郊外型の大きな店舗に奪われてしまった
下野薬局の前の
排気ガスで煤けてしまっている ....
おびえてはくりかえす
このあしもとから
このそんざいから
ふるふるして
わたしをまもる
にちじょうから
ときおり
かたちのない
たましいだけ
でてしまう
からだでおさえ ....
いやなことも
疲れてたことも
全て忘れさせてくれるような日
明日は久しぶりにあなたと
会える
キレイになった
って言ってくれるかな
痩せたね
って言ってくれるかな
最高の ....
否定してくれるなよ
声が鬱陶しいだとか
非難してくれるなよ
往生際が悪いとか
差別してくれるなよ
一体全体何したんだ
奴等は、ただ
この季節に生まれ
春も秋も冬も知らず
....
きみのアソコを
ペロリンちょしていたとき
お菊さんから
鳩が飛び出した
フォーフォーフォッフォ
フォーフォーフォッフォ
煩いので
オジー・オズボーンを真似て
首を食い千切ってやった
....
男は照れの天才
幼児すら男なのね 微笑むと照れる くすぐるのよ母性本能を
女が好きみたい男って 可愛く思ってごめんなさい
美人には目を伏せる そのどうしようもない 照れの天才
男心をかすっ ....
人影まばらな平日の寂れたアーケイド、二〇時過ぎ
四弦鳴りきらないカッティングで愛をうたう男
暇を持て余している何人かが立ち止まるが
すぐに興味を無くして立ち去っていく
....
私が立っているビル群の下
そこには昔深い海があった
不燃の塊に埋め立てられ
魚は住処を失って
そうして海は死んでいった
濁った灰色の海を眺めても
波音は聞こえては来ない
私が ....
興津駅の手前 山側
人家が不意に途切れて
現れる
庭みたいに小さな畑
柿や夏蜜柑の樹
小さなブランコ
うつくしい朝
空は西から吹き払われ
(生き延びてここに戻るとは
思っていな ....
肩に置かれた手の温もりに
ハッとして振り返った
見慣れたはずの顔に
涙がこぼれた
無くしてしまったと
思い込んでいたものが
ふとしたことで見つかる
たまにあるんです
自分でかいた詩が
よくわからない時が
物事が順調な時は
現代詩が
不調だったりします
久しぶりのデート
彼はつまらなそうに
パスタを食べていた
音を立てながら口に吸い込むの
やめて欲しいな
おまけにウエイトレスさんに
味が薄すぎるってダメ出し
よく言うよ
上から目線で何 ....
黙ってなんていられない
穏やかになんていられない
そんなにいつも
笑ってなんていられないよ
身体の奥からふつふつと
何かがわいて出ようとも
我慢なんかしてられない
平静でなん ....
非戦闘員の大量虐殺
言い訳はどうとでも出来るだろう
戦争を早く終わらせるため
連合国側の人的損失の軽減
卑劣な戦争を起こした報い
人を人として扱わなかった ....
なぜかちょいまえへ
たいむすりっぷ家族で
シニマエノハハに家族で
あそぶ
またたいむすりっぷ
母は死んだまま
ただラストもらった本ビジュツノ、だけがのこる
*
風の強い日 姉さんは洗濯物になる
海からの風は 姉さんを裏返したり表にしたりする
はたはたと身体の鳴る音にいちいち反応しては
子供みたいにはしゃいでいる
時折 砂混じりの風が当たると ....
{引用=
小学校の桜にいつか辿り着く 吉田右門
}
学校前の坂を上っていくと
コンクリートで固められた左手の斜面に
ぴたりとはめ込まれた形の地蔵がいて
土の猛威を抑えているのか
背中を見 ....
ベランダから晴れ 涼しげでさよならを漂わせる灼熱
今は灼熱仰ぐ 四季がめくれてゆく 優雅に無音に
余計な奇麗事も悟らせず めくれてゆく
命をまた再び運んでくる 一期一会の一瞬を
時に浅はか ....
泣くよウグイス情緒不安定
ひとりごとのボリュームをあげた
エスカレーターで小さくなっていく顔の大きな女
わしかい?
わしゃ、司会者じゃ。
会話し、活かし、沸かし、癒し、
話者介し、ワイワイ。
シワシワじゃが、
可愛いジジイじゃ。
界隈じゃ、若い支持者、
甲斐甲斐しいわい。
― ....
隣同士でゆれる花のように
なにも言わずに
なにもきかずにゆれていたい
わけはあるのだろう
君のしぐさに
添えたい手とことばを
空にあずけて
澱んだ川面に石を投げる。
幾度も、幾度も。
投げられた石は水を跳ね返す事も無く、
澱んだ川面にねっとりと吸い込まれてゆく。
石は私自身の言葉であるかのように音も立てず沈んでゆく。
....
煙草の煙は揺れて登る。
あなたの無言の言葉に変わって消える。
灰皿と吸殻と
濁った空気だけを残して。
運命は手のひらに
降り積もる間もなく消えてゆく
熱に蒸発し続ける
白く冷たい雪のよう。
耳たぶを赤くして
出会った夜から。
霜柱が降りる朝に
日向を選んで歩いた頃に
私は確かに
恋をしていた。
雪解けは早く
花色の風は強く
私は確かに
恋を失った。
そうし ....
2118 2119 2120 2121 2122 2123 2124 2125 2126 2127 2128 2129 2130 2131 2132 2133 2134 2135 2136 2137 2138 2139 2140 2141 2142 2143 2144 2145 2146 2147 2148 2149 2150 2151 2152 2153 2154 2155 2156 2157 2158
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.06sec.