一昨日の夜
世界中で槍が降ったので
わたしはネズミイロの箱の中にうずくまり
ひとり寂しく鳴いていました
昨日の朝は
庭に星のかけらが降ったので
わたしは爪に塗ったマゼンタをそのまま ....
ありがとうなんか、言えないよね。
言葉は言葉でしかないから
僕らは辞書よりも薄い一日の中で
70億分の1の呼吸をする
図書館にいるときの本の匂い
蓄積された記憶しろく忘却を拒んで ....
じいちゃんが死んだ病院で娘が生まれる
悩んだ手をつないでやる
上目づかいに目薬さしてやる
歩道と車道を分ける
足元のブロックは
道にそい カーブにそい
入ってはいけない場所が
存在するのだと教える
枠は 時間と共に崩れ
修正されては 崩され
鳥に遊ばれ 虫にうとまれ
....
今、悲しみのどん底にいる君は
普段どんなセックスするんだろう
何色のパンティだっていいから
君の脱ぎたてを僕におくれよ
しゃぶりながら家に帰りたいのさ
脱ぎたての君のパンティを集めて
クロ ....
落ちる蝉
溶ける氷
痛む指
何かに導かれたのではなく
それ自身が そう有る 不思議
次の瞬間
蝉はもう蝉でなく
氷は氷でなく
指は手に、腕に、体に、意識に溶けて
....
一九七〇年八月
母は二十何年かぶりの帰省を決行した
復帰前の沖縄
前回は渡航制限とフトコロ事情で
密航とはいえ鼻息荒いものだった
東京で贅沢させてやるとたぶらかし
花もはじらう妹二人に掃除 ....
豊かさの椅子 個個に在り 素材は問わない色も装飾も機能性も
豊かさのページを開く腕に 親切に呼吸を整えてくれる 背もたれの温もり
瞳を閉じたくなるような 肌と風との相性は豊かさの ....
あの一朝一夕を
あの病院で過ごしたこと
一年に365回やってくる内の
一回づつを無駄にしただけだった
バカタレな自業自得で
取るに足らない
無駄な時間を過ごしただけだった
そうであっ ....
僕は世界に愛されているのだろうか ずっと不安だった
母の瞳の中に 僕はいたのだろうか そしてあなたの瞳のなかに
それらは僕の生を映す鏡 だからずっとみつめていたかったのだ
おなじものをお ....
焦らず
のんびりと
繋ぎ合わせる
出来事 想い 疑問
全ては一人の「ボク」が歩む
道(ピース)
今日も一つピースが手のひらに
当時17歳のケロウ・ジドは
間男の風習が残る
雪忘れ村で
42歳の人妻
神林春江相手に
童貞を失ったものの
神林春江が生まれながらの
不感症だったために
終わった後余韻を楽しむどころか ....
ショーがはねると
テンションが振り幅をこえて
何かと繋がりそうになり
鼓動があがる
誰かと話したくて
話したくて
沢山ある電話張の名前を眺める
こんな時、電話張に電話出来る名前は存在 ....
雪忘れ村に住む
ケロウ・ジドは
散々、辛酸をなめて来たにも関わらず
まだなめ足りないらしく
夏なのにブーツを履いて
四万十市に渡り
蒸らしに蒸らした
友人烏山セツ子の足の指の間を
丹念 ....
真っ昼間は絶望的な広がりと
胸くそ悪い光の匂いで
私を牢屋に閉じ込める
『生きるとは呼吸することではないよ』
というルソーおじさんの鎖は揺るがず
うつろな目とカビだらけの世界で私は作業を続け ....
私のムートンブーツ ミント色の
三日悩んでいるうちに 完売だなんて
完全甘かったわ
寝込んでしまいそうなくらいの トホホな溜息
爺や! 爺や!姫子のミント色のムートンブーツ な ....
テラス越しの涼しい風が私に知らせる初秋の朝。
こんな朝の友はモーツァルトにかぎる。
まろやかなホルンの音も、鋭角でありながら優しげな存在感を示すフルートの音も
煌びやかで明るいピアノの音も、 ....
錆びたトタンの切れ端を腹に巻いた彼には、まだ、顔がなかった。二十もすぎて今更もう顔なんて要らないよォ、という。が、顔がないので当然、話すのにも口がない。にもかかわらず、「家に住むのに屋根がナインだよ」 ....
普通とは何か?を考えながら
会社のシャワー室で湯を浴びる。。
深夜零時以降
電話と呼び鈴が鳴るうつろいの中
自分の使命を振り返る。。
マンションの最上階
隔離された ....
夏の夕方
汗染みを作り
自転車を漕ぎながら
青梅街道の遠くを眺める・・・・。
(何をすべきか?何をしたいのか?)と言う想いは
広い車道と同じ様に
遠くの物を見えなく ....
白い画用紙に1つ
小さな遺体横たわる・・・・。
命があるように
呼吸をしているかのように
静かに・静かに・横たわる・・。
ひとのようで/けもののようで/むしのようで
....
そう、彼女は遥か遠い北国からやって来た。ボブ・ディランの名曲にのせて。
彼女の国では今でも夏に雪が降ると言っていた。
僕はその言葉を本気で信じていたんだ。
彼女が嘘をつくなんて夢にも思わなか ....
働いていたら多くの時間を失ってしまった
僕に得られるお金は少ない
これからも きっと そうなのかもしれない
詩を書くことに 時間をかけたいと
ぼんやりと僕は手のひらを見つめていた
....
全米が泣いたあの映画は
実話を元にした
フィクション映画
わたしはポップコーンをかじりながら
どこまでが真実なのかしらって
ずうっと考えてたわ
隣に座るあなたは
コ ....
名残の夕立に
消えていく
あなたが消え去っていく
理念や法則や未来のために戦っている
戦争をしている
誰も救うことのできない戦争をしている
優しさは
勝利なき戦いに挑む者たちだけが
身につけられる
そのことを
....
君にしか言わない秘密をひとつ増やした
絵を描いたゆでたまごをレンジにいれた
2102 2103 2104 2105 2106 2107 2108 2109 2110 2111 2112 2113 2114 2115 2116 2117 2118 2119 2120 2121 2122 2123 2124 2125 2126 2127 2128 2129 2130 2131 2132 2133 2134 2135 2136 2137 2138 2139 2140 2141 2142
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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