スダジイの
樹の下眠る麦藁帽子
木漏れ日も
星影も
(幼い僕が初めて命を感じて
泣いた絵 のような)
{引用=即興ゴルコンダより}
チューをしよう
チュー以上の事をし ....
真っ逆さまに上昇する夢で果てた転寝は
鼠色の夜更けを窓のそばに連れてきた
手のひらが釘を打ちつけられたように痛むので
ゴルゴダの丘に呪詛を吹きかけた
尖がった唇には幼い ....
ある所に六本指の女がいた
小指の横に不様な枝のよう
けれど女はピアノを愛した
弾けもせぬ楽器を愛した
美しい爪をして
ハープの弦の為にあるような
水晶の爪だった
鳥が飛ぶ
ガラスの ....
ピエロ。
僕はピエロ。
みんなに笑顔をあげるのが仕事。
真面目すぎる心を、隠し通すのが仕事。
とあるミステリにはトリックが必要なように
とあるファンタジーにはドラゴンが必要なように
カ ....
湿る土を体育座りの
月はひとつできみはいない
頬をきる高い緑の草が痛くて
ここはどこだろう
握りしめる切符
大きくて体温のある動物の
おなかでねむってしまいたい
今晩くらいは ....
波打ち際
囚われ
葉の陰の家
ひらくことのない窓の奥で
何かが白く動いている
夜と夕べ
決まった時間に
舌に触れる
かたまりの記憶
触れては遠のく ....
暗がりのなか
後ろにふいに立つ人影を
走り寄って手で払うと
数秒後に窓の外から
叫び声が昇り 消えた
ああ そっちの方へ抜けたのかと
納得した
....
進むためでなく 靴を履き
学ぶためでなく 本を読み
守るためでなく 傘を差し
愛するためでなく 言葉を交わして
そうやって 逃げるために 生きてきた
私の目の前には
ま ....
その崖のほとりに
一輪咲いているはずの花は
どうしても一目見たくて
見ると 手折りたくなって
手折ると持ち帰りたくなり
持ち帰ると
さて どうしても
挿した花瓶から引き抜き
力任せに叩 ....
初めて向けられた
迷いのない
純粋な恋心
真っ直ぐな心は
かくも美しく
かくも鋭利なものなのか
貫かれて
呼吸さえもままならぬ
美し過ぎて
受け止めきれない恋心
謹んで逮捕されます
袋とじを開けて唇が割れる
おしゃれの知識が品切れてる
国民の7割が増税を容認しているという
この国の財政悪化だとか
欧米の高い消費税率を参考に容認しているのだろう
そんなんだから
私たちは民主党を圧勝させたり
自民党を圧勝さ ....
夜明け前の
ビルの間の木々を揺らす
薄暗い雫に濡れた窓を叩き
乗り捨てられた自転車の汚れを洗い
ゴミバケツに溜まる闇を濯ぎ
梢をふるわせ
立ちのぼる
人通りも途絶えた路地裏の ....
あえて、そうしなかったのは
一身上の都合
会えても、分かり合えなかったのは
一身上の都合
君が、いなくなったのは
誰のせいでもないんだ
タイミングが悪かったということにしておこう
な ....
「誰でもない何処にもいない」
何回目の夏を送別したのかは とうに忘れてしまった
火傷するほど熱い砂を踏みながら 水平線と湧き上がる雲の先に
いかなる幻影を見出そうとしていたのか ....
ヘイ、ユー!
竜、巻いてるう?
えっ、もう巻いてるんだ!
さっすがあ
さ・い・せ・ん・た・ん
なんだからー
じゃあ、あたいも
竜、巻いてみよう
丁度相模線に乗ってるし
今電車ごと
....
生活に意味に訳に理由にことばに金に
がんじがらめになっていたから
こめつぶよりも小さな黒い穴の中に
生活や意味や訳や理由やことばや金を
ほおりこんで穴をふさいで
きよらかな川の流れる音と
....
この頃、しょう油のCMにさんまが使われています。
まったく、私はさんまが嫌いなのに、
しょう油は好きなのです。
秋茄子ではいけませんでしたか。
どうしてもさんまですか。
....
(御巣鷹山。)
やさしさに守られる
緑の視界・・・・。
520の御霊が
静かに眠っている。
尾根へと続く道中で
何かに触れたと感じ取れば
いくつもの墓標は
....
どんな 野菜でも
大抵のものは 美味しく
ごった混ぜ出来る 味噌汁の具が
脳裏に 浮かべば
ぐらん ぐらん と 煮込む途中の
豚汁の中で 人参 笑う
此処の パーツは
そり ....
そこにいる・・・・。
理由は無く
考えるでもなく
説明でもなく
言い訳でもなく
求め合うかのように・・・・。
(ここにいる/そばにいる。)
近くにいるという予 ....
5年前の手帳に いつ正体を明かすか考えるというメモがあった
いったい何の事 疑問以前に笑いしか来なかった
果てし無い自分の浮遊感の頭を撫でる
結界を創っているわりに 網目の粗いザルで環境 ....
雨の匂いが
潜んでいる
濡れた靴下の爪先に
よれたハンカチの糸に
ほつれさせたじーぱんの穴に
更紗の青い染料に
ぱあまねんとがとれかかったおくれ毛に
やすりをかけたかかとに
ポケッ ....
出場種目を決めるホームルーム
男女を問わない千五百メートル走なんて
陸上部の長距離走者でもないかぎり
誰もがいちばんいやがる
手を上げる人なんていないのに
コーナーで ....
森を歩いている
もちろん君といっしょだ
姿は見えなくても
しっかりと手は繋いでいる
この森に来るのは何回目だろうか
岩の転がる広場への道のりも
もうなんとなく覚えている
緑の濃い匂いのす ....
風が吹いている
風はとてもつよい
そしてくらやみ
崖
26時を過ぎた
あんこく
に、
満天のほしぞら
と、
さざなみと
汽笛
のイミテーション
破片、くだけ ....
何もない生活
一人の暮らしの中で
コンビニで食事を手にしては
あるべき金を探していた
アスファルトへ
次の季節を刻みつけた
理想の自分を手がかりに
僕は走り続けている
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