お湯をそそいで台無し
お義母さんから昨日メールがあった
ここ2・3日夏が惜しんで最期の力を振り絞っているから体調大丈夫とのこと
若くして最愛の伴侶を亡くしながら 女手一つであの人を
逞しくそして優しく育て上げ ....
雨上がりの木立の緑は歓喜に溢れている。
森の音楽隊が優しい音色を響かせる。
今はオルゴールの狂乱も記憶の彼方に薄れゆき、
深い瞑想の時に親しむ。ある厳かな雰囲気を持って。
等身大の天使 ....
愛
希望
絆
優しさ
そんなものはクソクラエ
君の涙
僕の未来
ひとつのこらずヤミノナカ
傷をつける方と
傷を受け ....
上なんかみるなよ
上なんか羨むなよ
今立っているその場所は
自身で作りあげたものだろ
尽力もせずにのうのうと
今もぬるま湯に浸かりながら
上なんかみるなよ
上なんか羨むなよ
....
仕事が早めに
終わるときには
少しの安堵を抱くように
同棲は始まっていて
郵便局での仕事がおわって
晴れた日の夕暮に
実家から少し離れた
二人の住まいへと
自転車で走る
なぜか携 ....
浅い眠りの方がいい
思い通りの
夢を見るなら
眠りは浅い方がいい
飲み慣れたマイスリー一錠
コップの横に置いたまま
ベッドに入り三時間
やっとうつらうつらしたときに
彼女を思い ....
左目から流れる一雫
後悔や悲しみの表れ
だとしたら
星が降る頃に
共に流そうか
そう
月は呟く
右目から流れる一雫
感謝や喜びの表れ
だとしたら
草木が香る頃に
共に伝え ....
宇宙を 黙読しつづけて
何万回死んだかしれない
こむすめコスメ ポーチから
四方八方に轟く その呻き
きょうは
おとなしい おくさま風
おとなしいおくさま
おとなし ....
少しずつ 固まって行く音が 聞こえる感覚、
ピチピチと 跳ねる鱗の 飛沫と角度、
洗練された 尾の 動き
満ちる 潮の流れが 見えるよう
冷凍されたものが 解凍される瞬間、
鮮度は ....
亡びの祭りが始まった
さあ、詩人は何を書く
恋でした。
次のページをめくっても恋でした。
眼鏡かけても君しか見えない
前世来世も俺だけの女でいろよ
恋人とよんでもいいだろうか
きみのことを
この夏がおわるころには
はげしい雨がふる夜は
ビニール傘を用意するから
おなかが空いたらカップヌードル、 ....
懐に斬新をも捨て 拾う落武者たちと亡骸 口元が泣く
男冥利を暴けず泣く訳には 空に轢かれようと それだけは出来ない
朱華色のように儚い褐色 沁み込は直接魂を貫く 宿命は誰も宥めない
....
かなしさは夜のなかにある。
体育の時間、ぼくはだれともペアをつくれ
ずに、みんなが踊るフォークダンスを眺めて
いた。それは濁った河を渡る水牛を眺めるの
....
沈黙に支配された世界
太陽系を少しハミ出したところでボイジャーは動きを止めていた 。
joshu は船のピットを開き静かにボイジャーを回収する 。
様々な塵や宇宙放射線を浴び続けながらじ ....
集会にいざなう
駆けてくる、駆けてくる
秋の並木道
娘の姿はくっきり
われらの車に乗るため
次の週も、次の週も
同じ並木道
娘は可愛ゆげに
カバン持ち駆けてくる
小さく告げられるニュース
摂理のように
ありきたりな浸透をする
たゆたゆと
それにわたしは浸り
夢を見る
夢を見ては
まぶたの裏にある残像を
日常 ....
(ちょっと聞いて
)大き過ぎて潰せないのが資本主義なら大きければなんでも許されるのも資本主義でしょ?
痒いわ
(え 、違うの ?
)はやく鶴を折れよ(笑)
※
大きければ確か ....
言葉はまるで埃のよう
陽に透ければ多少の見栄えもするけれど
所詮はただの塵芥 腹の足しにもなれはしない
深夜零時の交差点で
ゴミを相手にワンツーステップ
星が消え ....
川があった。
大きな川だった。
その川の中腹に、一人で立っていた。
ときどき、強い風が吹く。
そのまま川面に倒れ込んで、
流れに身を任せてみたくなる。
いつしか、辺りは暗くなっ ....
赤く染まっていく電信柱の向こうに
夕暮れが突っ立っている
突っ立っているその背中めがけて
君が思い切りボールを投げつける
力の限りの全力で
見渡す限りの赤空へ
思い切りボールを投げ ....
深海魚が太陽を見る日
光のパレットナイフが
海鳴りの弦を切断する
青い狂喜で上塗りされ
それが比喩かも忘れて
人がひとり墜ちて行く
閉ざされた貝のように
白く饒舌な泡に抱かれ
記憶 ....
あーもう汚い 潰したい
グチャグチャに叩き潰したい
それよりも殺虫スプレー?
一撃必殺はスッキリする
ジワジワと嬲り殺すのはワクワクする
外の世界にいれば
僕たちの邪魔しなけれ ....
祭囃子が遠ざかる
ひとの気も知らないで
暗い夢をひとつひとつ、
棚の奥へ押しこめていくように
きみの顔が笑っていた
みじかい髪の毛がひとつひとつ、 ....
力を抜きたくない
力みたくない
走り挑みたい
赤裸々にモザイク細工施す 重ね塗り 厚みの飛び出る 絵
きっと自画像だと感じる 季節の寂しさの木葉の裏側の瞠目
高揚と背中合わす 己に革 ....
泡と消えた夢のこと
昔は希望でいっぱいだった
いつからか苦痛がとってかわった
いいことは全てはじけて消えていった
まだ人生にしがみつく
情けない自分の情けなさを悔いたけど消えた光は戻ってこな ....
川のせせらぎに今ひとひらの葉が落ちた。
すべての音や空気や木々の彩りが秋に向かっている。
突然の驟雨でさえも、今はもう晩夏の趣は無く、
ただひたすらに秋の匂いがする。
日本の秋が今年も ....
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