私は、嫌われている
と
私は、好かれていない
の、差はなんなんだろうかな
『好かれていない』は
私からみれば
受け身ということだろうか
嫌 ....
本当の所
人の価値というのは
生まれた時に決まっている
君は東大に行けない
どころか
家を出ることも叶わない
マックでコーヒーを飲み
ぼんやりと免罪符のウィキを読み
一時間後の ....
ある朝オギャーと生まれた赤ん坊は、おっぱいに抱きつきまちた。
「あー、これはおいちい。これは僕を苦しみから救ってくれるものた」
そう思った赤ん坊は何度もそのおっぱいをスイスイしました。
「坊や、 ....
手足も鋭い口の一部だった、
小さな鯵はたちまち餌食となった
隠されたふたつの針が捕食者の自由を奪う
烏賊は、見知らぬ力に捕らえられた
月のない夜だから、
磯は辺り一面墨を溢したような暗闇 ....
反故になった約束が呪いに変わり、天井の隅で焦げ付いたような臭いを放つ、だからなんだというのだ、と俺はひとりごちる、そんなこと別に珍しいことじゃないだろう、どうして誰しも、他人が自分の思い通りになる ....
魚が数匹
日の光になって
頬の上を泳ぐ
問われては 答え
答えてはまた 問い
感情の影に貌をかくして
問われては 答え
生まれてはまた 息絶え
命あるもの ....
○「ジングルベル」
世の中は
イルミネーションサンタクロース
我が家はワイフが抗がん治療
世の中は
イルミネーションサンタクロース
若者は踊らされ年寄りはだまされる
世の中は ....
13で終わる貴女
一つ明かりが在ると云う
握る手の熱さに想わず
見返すその顔 、
此処こそ終わりの始まりと
荼毘に付した喜怒哀楽を
洋上に撒いた
暗い海底に沈んで
もう浮上することはないと思えた
ところが絶えず波はあり
岸辺に打ち上げる
誰かが拾う石や貝やシーグラス
そこから滲む喜怒哀楽が
....
今宵 緑なす
グラウンドに
何時からか
寝そべる男、
半月の光響き銀の色
時を染め抜き刻む音
聴き入る
男の眼瞼
俄に
痙攣し、
到来する時の間に間に
風吹き流るる光 ....
静かな空はまたいつもみたいに太陽に照らされ
夜の闇をまるで知らなかったかのよう
いつもより少し青色が強く
それがまたいつもより元気なアピールかのようで
それを応援するかのように ....
全ての詩集が翼を広げ
永遠の空の彼方へ飛び去ったとき
飛び降りた詩人たちの
血だまりがひしめき合い
詩人たちの巨大な墓標
と呼ばれる高層ビルの根元を
群れた無数の血だまりが包み込み
突き ....
窓から射し込む陽光が
黒い大きなソファーにあたる
おだやかな午後
休日のテレビはすこし騒がしく
ボリュームを落としてふたりはスマホをみる
なにを語ることもなく
....
冬の夜空には、三日月、
その視線のさきには、ひとつの星、
まるで、かつての、僕と母、
みたいな、
毛糸の帽子をかぶって、
なんだか無性に微笑ましい、
おぼろげな記憶のまま現在になっている、 ....
ベージュのカーテンで仕切られた三畳ほどの病室は
ゆったりと温かく眠りを{ルビ誘=いざな}う
母の胎内に浮かぶように
睡魔に襲われ入眠時間を間違えた
10時に薬を飲むはずが8時40分だったの ....
前日はマイナスイオンを浴びて
木漏れ日の中で夢を見ていた
翌日になれば儚い過去
抱きしめていたもの
腕の中から消えて
ゴツゴツした現実の岩を
指先と爪先の感触だけで登る
投げ ....
帰らなきゃ
と君が言う
僕も
帰らなきゃ
また
君に会うために
光の風に乗り
青みのみちゆく
この街角にて
すこしずつ時の過ぎゆき
みちみちた青みの吐息し
蒼白の波のうねり
重ねに重ねられ
この街角から
逃れゆく光の風の貝殻の
波打ち ....
一昨日のテレビで
はじめてその意味を知った子供が
二時間半泣き続けて寝た
男は泣き顔を見られちゃだめなんだ
と言いながらも
その子が愛しくて仕方がない
生きて行くと
心や脳にいくつも ....
雨が降る中
山下さんが一人で
電車ごっこをしていた
手を挙げると
駅でお乗りください
と言って猛スピードで
走り抜けていく
山下さん、昨日ね
お母さんと話したよ
もう会えない ....
地下牢に閉じ込められて{ルビ幾年=いくとせ}か
サラリ サラサラ 銀の砂
凍えた肩に積もります
サラリ サラサラ 金の砂
閉ざした心を放ちます
いつの間にか手枷足枷は外れていまし ....
冷凍の汁なしタンタン麺を食べながら
その前に食べたパスタのことを思いだし
どうして箸とフォークを使い分けているのか
疑問におもう
が
なぜかパスタはフォークで食べ ....
ゲコゲコ蛙が鳴いて居る
宇宙からの音信に呼応して
赦されているとか守られているとか
呑気なもんだなっ
ゲコげこゲコ 内なる静かさ此処に在り
晴れ渡った冷たい青空のもと
中庭の木製ベンチに座り
板チョコアイスを噛っていた
銀杏の葉がつむじ風に舞いながら
ぼくを襲い
ペタペタと黄葉が身体に張り付いた
落ち葉 ....
クンニリングスとフェラを
交互に繋いて
いや別にクンニリングスとフェラが
続いても良いから
とにかく繋げて大っきな大っきな
輪を作って
性別も肌の色も国も宗教も違っても
とにかく他の人の ....
ジョン・レノンの命日だと弟がいう
真珠湾の日だと連れ合いがいう
父と娘は特に意見がないようで
無心におでんを食べている
開戦の日は終戦の日より覚えとけ
と思ってはいるけど
なんで真珠湾 ....
ツンと鼻に冷たい空気
見上げた空に
緑黄朱色のグラデーション
陽に透けて
昼より明るい電飾
青空を燃やしている
その明るさを浴びていると
険しい道を歩いていても
前に進んでいける感触
....
早朝に、すっかり白髪の頭抱えたお婆さんが
道端で一生懸命にちり取りに塵を掃き集めて居る
朝陽を受け頭の綺麗に白銀に輝き塵埃澄んで舞い上がり
大股で通り過ぎる僕をちらり見上げるお婆さん、
想わず ....
「女優Sが爆弾を作ると爆弾発言」
思わずネットでクリックしてしまったら
「爆弾作りを検索したことがある」と
発言したことを書いたコタツ記事だった
テレビ番組は見ないという人が増えたのは
....
ひらひらと舞い込んでくる蝶のような
直筆の手紙をそっと折り畳んで
埋葬する
私だけがその想いを学んでいくのは悲しいので
あなたの名前で墓標を建てる
明日また誰かが線路内に立ち入る
その ....
2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
0.5sec.