言わないでいたダジャレを口にした奴がウケている
雪だるまは旅に出たことにしました
紙の鎖の端をにぎって
妹も姉もいないところで
父と母が編んだ赤い塔をゆく
らせん階段はきらいだ
古い日々を思いださせ
とにかく青い
ノ・ヴァ、きみが秋晴れだったころ
ぼくが立派な牡鹿 ....
本日は
絶好の洗濯日和
見上げる雲は
穏やかな光に浸されて
へたくそな君のハミングが
靴下とシャツの森で揺れる
色とりどりの洗濯バサミが
タオルと枕カバーの ....
心臓が動いている
シャツの上からも
鼓動が伝わる
血が動いている
身体中に回っている
エネルギーを吸収する
毒を吸収する
肘の裏も
指の間までも
皮膚が呼吸している
毛が逆立つ ....
――弱さも振りかざせば暴力。
「その言葉も弱者に対する暴力です」
――その主張だって、弱さを振りかざしているでしょ。イコール暴力。
「その言葉も弱者にとっては、以下略」
....
入試の為に
生活習慣を改める
まず6時30分に
目覚ましを3つ鳴らして
7時00分まで
英単語と古文単語を
復習する
それから7時30分まで
携帯を触りながら
音楽を聴いて
....
***********************
*
* おばけあります
*
***********************
居酒屋の柱に 【おばけあります】ってあるから
....
人通りの少ない路地裏の
心許ない電灯の下で
会社帰りの少し疲れた
でも肉付きのいい
三十代前半OLを待ち伏せしていると
ちょうど、えりなさん(仮名32)が
通り掛かったので
前に立ち塞が ....
繰り返す毎日
何度も同じところを回り続けるペダル
チェーンでタイヤとつながって
前に進んでいく
毎朝同じ道を行くとしても
繰り返す毎日
いつも同じ時刻の電車に乗って
早足で乗り換えを ....
彼女が突然
夜食にゆで卵を食べたいと云って
卵をふたつゆでた。
寝そべって
二人でひとつずつ食べながら、
話をする。
彼女には卵の黄身になってくれたら
僕は白身になって君を包みたいと ....
誰かが犠牲にならないといけない
そう考えるようになったのは仕事を失ったからかもしれない
あの日も同じようなことを考えていた
巡る空想のなかでぬいぐるみは道化師と暮らし
少年は日々道化 ....
そばに
楡の木が一本立っている
家
土間があって
黒く艶めく
作り付けの引き戸には
朱塗りの器が
たくさん入っている
座敷は
全てが静寂
隅には
黒く溜まった空気
....
130920
素直に非を認めないのは
家の躾が悪いのだと
親まで叱られている
其れには大いに腹が立つが
全知全 ....
人生にはテーマがある
青いテーマ
白いテーマ
赤いテーマ
人生にはテーマがある
メジャーの曲
マイナーの曲
人生にはテーマがある
明るい絵
暗い絵
人生にはテーマがある
希望の詩 ....
空を飛びたい
良いCDをリリースしたい
射精したい顔射したい
生きてアドルフ・ヒトラーは俺だと
虚空に吠えたい
....
それから
すべての君の中から僕のすべてがいなくなってしまえばいい
それから
ふつうになにげに生きてゆく
それから
今日はやたらと月がきれいに見える
とかは気のせいで
ふつうに ....
自然なことでした
同じ重さ
同じ気配で
あなたの不在は
まるで実在のように
安堵と失望をつれて
自然なこと、何もかも
出会うまえと
出会ったあとがあるだけで
あな ....
あたし
体重が重すぎて
膝に水が溜まって
溜まりに溜まって
お魚さんや
それを狙った水鳥たちが
集まるようになってしまいました
餌を与えないで下さいって
言ってるのに
パン屑を投げる ....
最前列に磔刑宛ら固定され
急な坂をゆっくりと上って行く
頂上に何が待ち受けているかは分っている
(何故こんな日に雨が降るのか) から
(何故雨の日にこんなことをするのか)
思いを行き来する疑 ....
飽き飽きしちゃった
きみは空にならないペットボトル
きみは思いだせない夜の夢
鍵をあけて待っているから、
口車にのせてよ
だれも聞いたことのな ....
よじれる鉛筆は
十六夜を犯す
コロコロ鳴く秋は
ベクレルやシーベルトに困惑して
ひとり を
実感・・・・・・する・・・・・・十六夜
白は
処女であったころの風をまとい
眠りこけて ....
時代は 棒高跳を繰り返すのか
それとも 三段跳びを蛮行するのか
未来にゆめを描く 四次元を引き裂き
日常茶飯事として 天変地異を
スレジュール表へ 記載し始めたのか
「絆」の一文字を アドバ ....
目が覚めた
揺れていた
固定電話のコードが揺れていた
部屋の四隅が揺れていた
テレビをつけた
緊急地震速報だ
アナウンサーが原発のことを繰り返していた
そ ....
130920
先輩の意地が後輩を外側に吹っ飛ばすのだと
評論家は結論づけた
ひ弱な先輩が
頑健な後輩と対峙したら
どんなに意地があっても
どんなに卑怯 ....
ボケにツッコめない関西人でいる
黒ヤギさんが食券を食べてしもたんや
ひかれ合うことが本当にあるとしたら
あなたの喜びを彼も喜んでくれるはず
あなたが逃げたら追いかけてくれるはず
ベッキーはレベッカ
ニューヨークにひとりきり
ベッキーは寂しがりや
ニ ....
【記憶の塩漬け】
すべての壁は白い それぞれの壁が白さの中にも蔭を落し
直線で構成された 迷路
一陣の風がふいて 一粒一粒の白砂が
皺やよじれとなり集まり
....
5月も下旬だというのにとても寒い日だった
時刻は19時をまわったところで
吉祥寺はまもなく夜になろうとしていた
駅前にはたくさんの人がいる
僕は麻で出来た紫色のストールをぐるぐるに巻いて
冷 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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