今日の天気も錆の雨だ。
地下室の階段をのぼっていくと明るい外に出るんだけど、外は相変わらず物静かで動くものすらあんまりない。建物はそこらじゅうにあるけど、かろうじて残された階層に意味のあるカタマリは ....
体脂肪10%につき
5万円を徴収するという
体脂肪税法案が
国会を通過する見通しとなった
国会周辺では
これに反対するデブが
大規模なデブ行進
もとい、デモ行進を行い
道幅を一層狭くし ....
平凡な沿線のこの街に
夕暮れが密度を増してゆく一刻

零れ落ちそうに客をのせて電車がレールを軋ませ
商店街は夕餉の想いに満たされて

帰ってくるあるいは帰ってこない主人を待つ願いも時間が経 ....
妄想から起きられないでいる 寄せ書きに余白が多い 寝て起きたら日常 建築の生み出すリズムは移動する目に心地よい
そのリズムが絶頂を迎えるころ
私の体に驚きを点ずる廃屋があった
塀は義務に反抗するかのように崩れ落ち
庭木は空間をまさぐるかのように枝を伸ばし
 ....
私が子どもだった頃
十二色のクレヨンの中に「肌色」があった
その色を使って絵を描いていた

黒いクレヨンで輪郭を描いて
肌色で顔の中を塗りつぶす
手も足も全部肌色を塗った
何も考えずに無 ....
まっすぐに
引けたためしがない
まっすぐに似た線なら書けるのに
フリーハンドで書く
まっすぐは
ほんの少し曲がっている
骨が湾曲している
私のなかに
直線がない
失ったわけではなく
 ....
8月の蒸し暑い夕暮れ
稲光の後で沛雨は
ひとしきり降り
気温は一気に下がった

琺瑯引きの洗面器が並ぶ廊下に
クレゾール液が匂い
雨が匂い
旅人は
青色のベンチに
座り込み
砂漠 ....
目をつむり 耳をふさぎ

『音楽』を聞こう

まるで、この世界には

君の脳内の闇黒以外には何もないかのように

そう、全ての感覚をふさいで

全ての『現実』という名の付いた物質を ....
ここから出られるよ
ワープなんていらないよ
今までそんなもの使ってたのが
馬鹿みたいだね

思っていたのと違う
実際、見てみれば
そこまで大きくない

あの子の願い事が書かれた
短 ....
休みだというのに
僕だけが疲れていた
何もかもが夢の中にあって 確かめられないでいる
子供の頃のように
心の中から 流れ出している
生まれたばかりの頃のような思いが
表参道の墓場へと  ....
 
雨にとけて流され残ったのは、ちぃっちゃい欠片

ウチがウチであるための、ちぃっちゃいちぃっちゃいウチ

たぶん、もう傘はいらん と思う



 
ある傾斜においてうつむくのでなく
あたまならがっくりと
垂らすせいで
きみの、
頸椎が
くらい空にすっかりひえてむけてしまい
きみの視ないものにちゃんとかぞえられる
都心から二時 ....
秋のまん中で
道に迷って
帰り道

自転車の形をした風に
追い越され
背中の向こうがわが
透けてゆく


ぽつぽつ と
散らばってゆく人影が
視えない帰路へと続く轍の上で
ぐ ....
おまじないを教えて。

しゃっくりを止める時のような。


おまじないを教えて。

この涙が止まるような。


誰か。

教えて。
成層圏の牧場に
幾千匹もの
群れなす羊

どこまでも透明な
追憶の彼方

舞い降りる
黄色い{ルビ木=こ}の葉

堆積する秋

深海の底に届いた
月光のように
青ざめた記憶 ....
幸せの早さはみんな違う。


君にだけ遅いんじゃない。


君にだけ早いんじゃない。


追い付けない事も。

追い越してしまう事も。


きっと。


 ....
携帯とたくさんのストラップ。

どっちが主役なんだ。



携帯とたくさんのストラップ。

まるであなたと私みたいだ。


どっちがどっちなんだ。



本当 ....
冷え切った風が 星屑を集めて
君は望遠鏡でのぞいた 見えもしないだろ?
見当違いな毎日を コーヒーで温める季節だ
届くかな 痛々しい程のフレグランス

手を伸ばせば 泥まみれ
息が詰まる程 ....
前髪 ギザギザにしました
くりっとした眼の美容師の女の子が言う
ん? という表情の私に
真直ぐだとおかしいので とニコニコ
つられて私も ニッ コリン
おばちゃんは知らなかった
だいたい真 ....
  十月六日
  梢という言葉をまだ
  使ったことがないと気づく
  酢酸オルセインに染められた玉葱の薄皮
  カヴァガラスとスライドガラスに押さえ込まれた
  あの惨めさ
   ....
ひとの一生懸命に対して

意味不明のことをしたら

されたほうは傷つくだけ


ひとの一生懸命をただじっと

深く冷たく温かく

見つめておればよかったのだ


ひとの一生 ....
 




背負うものがあるぶん
過ちが犯せない大人と

背負われているぶん
間違えるのが怖い子供


角砂糖ひとつぶんも
バランスを崩さずに
あの子は確かにそこにある
 ....
泣いて喰うタコ焼きにも蛸 くちづけが月を隠している 下ネタを言えず息ができない 両の手の平に抱かれる宇宙
手からはそれを引きつけ、また離す力が充てられるから
楕円形をした宇宙は落ちることなく、ふわふわと手の間をおよぐ

頭(こうべ)から髪が抜け落ちるように
 ....
スマホはライン
チャットの世界

アナログだったらメールの時代

だが あなどるな

けど 慌てるな

��ガラケー 持ってて
浮気バレり ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
想像上の動脈北街かな013/10/7 21:43
脂肪税[group]花形新次413/10/7 21:29
沿線暮色梅昆布茶1913/10/7 20:10
妄想から起きられないでいる北大路京介613/10/7 18:31
寄せ書きに余白が多い613/10/7 18:31
寝て起きたら日常613/10/7 18:31
廃屋葉leaf4+13/10/7 15:26
【 肌色のクレヨン 】泡沫恋歌17+*13/10/7 13:23
まっすぐそらの珊瑚20+*13/10/7 10:36
黄昏まんぼう2213/10/7 8:50
「さあ、目覚めよ」yamada...113/10/7 7:23
満月に一番、近い場所北橋勇輝1*13/10/7 1:44
山手線の左の方で番田 313/10/7 1:02
たぶん殿上 童22*13/10/6 23:59
近景岩下こずえ913/10/6 23:35
帰り道佐東713/10/6 22:38
おまじないを教えて。永乃ゆち1*13/10/6 21:28
赤いスカーフLucy28*13/10/6 21:26
幸せの早さ。永乃ゆち2*13/10/6 21:26
携帯とストラップ0*13/10/6 21:23
願望ねこ歩き213/10/6 21:06
ギザギザのボリューム砂木12*13/10/6 20:35
語彙[group]草野春心413/10/6 18:47
一生懸命吉岡ペペロ813/10/6 18:40
material自転車に乗れ...413/10/6 18:29
泣いて喰うタコ焼きにも蛸北大路京介213/10/6 18:23
くちづけが月を隠している613/10/6 18:23
下ネタを言えず息ができない513/10/6 18:23
胎動由木名緒美10*13/10/6 18:13
スマホはライン卍琉九卍113/10/6 18:13

Home 戻る 最新へ 次へ
2066 2067 2068 2069 2070 2071 2072 2073 2074 2075 2076 2077 2078 2079 2080 2081 2082 2083 2084 2085 2086 2087 2088 2089 2090 2091 2092 2093 2094 2095 2096 2097 2098 2099 2100 2101 2102 2103 2104 2105 2106 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.69sec.