スクランブル交差点で
信号を待っていた
私は愚かだ
そんな哀しい想いに
縛られていた
Fly high―
しかし私は翔んでやる
赤信号の向こうの
青空に誓っていた
高く
高く高く高 ....
自称詩人が
詩投稿サイトに
自称詩を一編投稿する度に
5億円を徴収するという
自称詩人税法案が
国会を通過する見通しとなった
国会周辺では
これに反対する自称詩人が
自称詩の路上朗読会 ....
ひとつの恋愛が始まると
いくつかの虫歯が
できてしまう
歯医者に行くのを
忘れてしまうこともあるけれども
夜中に眠る前に
歯磨きもせずに
お互いの話をすることに
夢中になってしまっ ....
来世も諦めることになった
桜の雨は涙隠してくれない
パン屋の前で「パン食べよっかな」の声が口から漏れた
リグレットがつのります
しなかった勉強 わざとらしい言い訳 とっさに出た嘘
リグレットがつのります
ごまかした告白 破った約束 見れなかった君の目
しんしんと降り積もる
嫌だってだめ ....
ぎり...
....
戸惑い 落ち着き 秋霖に身籠る
乳酸菌をひたすらに欲していた
カルボナーラとシチュウをクリーム類を欲していた
浜辺の神秘の窓を拭くように その波は眠気を誘っていた
戸惑い 不思議 ....
透明なビルの屋上で俺は点を数えてい
た。雨で視界がぼやけても間違いなく
点を数えていた。三角の屋根の上で私
は線を引いていた。毎日たくさんの線
を引いていた。紙の城の上で僕は面を
つくってい ....
小さなほころび
どこへゆくのか
頬ふくらませ
どこへゆくのか
果実の耳を
匂わせすぎて
帰るころには
涙あふれて
雨の朝ふいに
何をしているの と問わ ....
さようなら言葉達
私のちっぽけなボキャブラリーは
ずいぶん前に尽き果てた
書き連ねる文字は
すべて似たり寄ったりで
表現する風景も
どれも同じになってしまうから
ここで別れを告げましょう ....
今 感じていることの ほとんどが 予感 だ
予感に生きていて
自分から 予感を 取り除いたら いったい
何が 残ると いうのだろう
....
かーさん ももいろひよこ かってや
めっちゃ かわいーやんか
そらいろも いるんやで
にじいろも いるんやで
ハートマークも いるんやで
息も絶え絶えのひよこたち
鳴いてるんじゃない
....
φ
私は、ヘッドホンを通して、
電力会社とつながっている。
地磁気みたいなの感じるのよ。
私とあなた。私とあなたと太陽のあいだに。
私はヘッドホンを通して、
ニック・ドレイクとつながってる ....
1
この孤独な心は
天使を求めている。
沈静された心には
何もかもが痛い。
死ぬときも今日みたいに痛いんだろうか?
2
何も付け足すものがなく
このまま死んでもいい
切る ....
*1
インターネットで
あなたの名前を検索したら
多くの死者が出た
あなたのように
全ての遠くに自信を持って酔えないよ
耳があるもの無いもの
血管のある脳漿
俺のせいでひどい目にあった ....
エプロンをつけたおじさんのような
がらがら声のおばさんのような
二人組が立ち止まり
暑いのか涼しいのかさっぱりわからないねえと
言っている横を
私はTシャツ一枚で通り過ぎていくのだが
....
道路の一方に並ぶ
木々の下を歩く
ゆっくり歩くほど
雑音の中から 笑う声に似た音が響く
聞いたことがあるようでなつかしい
ふんわりした空気が流れていくけど錯覚だと思う
現実と頭の中 ....
朝焼けと茜空の間に
彩(いろどり)が溢れ
茜空と朝焼けの間に
暗闇が横たわる
少女はその秘密を知りたくて
彩の一つ一つを呼び出しては
新しく命名し昼の詩を
暗闇の底を探っては
言葉で照 ....
風が運んできた花の匂いにまみれたら空想に囚われて
飛行船で七つの海を制覇する旅を始めてしまうけれど
真夜中に目覚めた時のあの浮遊感が忘れられないから
雷雨の中を駆け抜けて迷い込んだ街で君を思 ....
悲しみを涙で濡らしたとて何になろう
涙はいずれ乾き濡れた後さえも消える
涙で頬を濡らした後は渇くことさえも
知らずにいるかのように流し続けた私
悲しみを涙で濡らしたとて何になろう
濡 ....
こうして書いていくことだけ
特に 思うことはない
寂しさを紛らわしたいだけ
そう思っていた
そう思うことだけ
過去の自分をうち消していく
得られるものは 何もない
無機質な職 ....
見世物なんかにならないよ
こっちが性に合ってる
ブランシュは言う
家柄がいいし
学もあるのでね
愛されて育ったのよ
悲しまれて育った
これはね
でもあたしの脚じゃない
姉さんな ....
古いノートに書かれた文字を
辿って行くと
余白にぶつかって
そこから先へ進めなかった私がいる
もう書けない
諦めてしまおうと
何度も思った
余白の裏に
余白の隅に
挫折の名残 ....
とんぼをみない秋
あの
まっすぐでもなく
ふらふらでもないとんぼの泳ぎを
真似てみたい私の歩み
目的が
ありそうな顔をしてゆくこの道
噂をしなさんな
だれかがささやく
....
雛菊をみていた
毛氈のような緑に
ところどころ陽に照り映えてある白
海をおもいだしていた
流木の漂白された肌が
曇天に無色をそえる
時間の重さをはかる
手のひらの中の一握りの ....
書類
古い書類の山 うずたかく積もった
経年の澱
過去の人々の 喧騒に満ちたやりとりが
音や意味を宿す文字という「しるし」に刻み込まれている
その配列の中に
三年 ....
高くなってきた空が呼ぶので
机から飛び出して学ぶことにした
何かに追われ、足早に過ぎ去っていた道
今日はゆっくり歩くとしよう
見飽きたはずの街路樹
瑞々しい緑が弾け
時間を宿した幹 ....
四年京都に住んで
今でもよかったと思うのは
はる を覚えたことだ
生まれ在所に戻ってからも言っている
開けてはる居てはる植えてはるえづいてはる起きてはる
噛んではる切ってはる ....
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