いつもの帰り道なのに
そこがどこだかわからなくて
途方に暮れてしまう

風景がぐるりと回転して
馴染んだ世界の裏側に放り出されてしまうあの瞬間に、

いつもの空はいつもの空でないように青 ....
あの人を
追いかけて
追いつかなくて
近づいたつもりで
遠くへ行ってしまった
のは私の方
心はどこかへ
置いてきてしまった
あの人は
もう
私の視力では確認できない
ずっと
ず ....
君は、君の時間をくれる
午後九時半ごろ声届く
言葉をくれる
詩をくれる
せいいっぱいの誠実も

心を尽くして
毎日毎日
ひとりで淋しくしてないか
一人を涙してないか
せいいっぱいの ....



残暑の厳しい日のこと。古本屋へ行ってきますと断りをいれたら
家の者が、ああ、あの分かれ道だねと言う
不思議なこともあるもの
分かれ道とは曼珠沙華のことではなかったか
伝統工芸品の ....
欄外に繰り延べられていく夜を
空欄の中に込める

この世界に最も必要とされている
無意味という名の希望を生産する

巨でありながら虚
虚でありながら響

かまびすしくあるような沈黙と ....
真夜中に歩いているんだ
電灯に近づくと急に影が生えるよ
影は僕の色をして
濃くなったり、大きくなったり
そしてぐるりと僕を一回り
でも、もう遊ぶ時間じゃないから
バイバイ バイバイ 色の足 ....
オーロラ

僕が今も戦っているのは あの頃くじけてしまった
紛れもなく僕自身の亡霊
遠回りした隙に 遅れてしまったスタートダッシュ
周回遅れで始まった物語

いや、そうだな
遠回りを遠 ....
?
見えない線を指先でつまめば
運ばれていくものと残されるもの
の生誕だ
声にならない声でいのりを告げる

一日に何度流されていることか
電光による死の宣告
人々はいらだちを隠せずに
 ....
君の部屋には誰もいない
夢を見たのだ きっと
僕の忘れていた風景の中にあるような
人があふれた 公園は 緑色

僕は何を思いながら空の下 
たどりつくために歩いたのだろう 体は 
忘 ....
生きながら祈れ
神はいないのだから

宇宙が終わる
もしくは永遠に終わらない

しかしそれとは無関係に人間は死ぬ

終わりのある私に
終わりのない宇宙に

終わりのある宇宙に ....
毛穴の黒ずみ1個につき
5円を徴収するという
毛穴税法案が
国会を通過する見通しとなった
国会周辺では
これに反対する
30から40代の女性達が
鼻の白いのを
剥がしては
こんなに取 ....
「もしもし。」を聞けば、安心する

寂しくなると笑顔が見えて

耳をふさげば泣く声がする。

(身体の一部を差し出して

痛めつけなければならないのだろうか?)

いなくなることは ....
雨上がりの空気に
金木犀の香りが混じる。
甘さは、体の中に入りこみ
心をせつなくさせる。

いい匂いがする。
金木犀を食べたの?
包茎のくせに
暴力を振るう夫には
寝ている時を見計らって
アロンアルファで
余った皮を
小籠包みたいに
閉じてやりましょう
翌朝寝ぼけ眼で
駆け込んだトイレの中から
凄まじい悲鳴が聞 ....
まきびしがなくてコンペイトウ撒いている 隣にたけしがいて楽しい 聴いてなかったが正解した 隙間を埋めた新聞が震える
山小屋の木壁はとても
この吹雪を乗り切れそうにない
テーブルを倒したバリケードの裏側で
貧しい体温を分け合う二人
「きみが生き延びたら僕の父と母と姉に愛していた ....
は『 .... 鍋に火をかける。

ことっ。ことっ。ことっ。ことことことっ。

コンソメの香りが溢れ

作り置きのパスタを沈めると

つまみ食いの衝動が止まらない。。

(にんじんと、たまねぎとジ ....
雨が降りそうで 今にも

ヤキソバでも
作るかな

雨が降りそうで
降らない

風が冷たい
夏なのにサムイ

君は出かける
ひとり どこかへ
風に吹かれて チャリこいで

 ....
山手線から見える住宅街のテラスを遠くに

厚切りのミートローフを思い返す。

暗い路地を遠くに

音と植木のテラスを目指して上る坂の上には

友との語らいと味わいの時間が

一人き ....
さみしげなあなたの面影が私の感性と同調する。

あなたは燦々と輝く太陽を信じてはいないのでしょう。
あなたは夜空に瞬く星星の光を吸収して、
数々の詩を編みました。
ボードレールの戦慄の泉を飲 ....
教室に這う蛇たちはいっせいに白い壁をあがりつつましい蛍光灯になってしまう。すっかり硬くなった彼らが行儀よく整列し彩りのない熱を放っている
わたしたちは激しく動くシャープペンに肥えた腕を操られつつ柔ら ....
あなたが弾く鍵盤からは
詩が聞こえてきます
ピアノ色の言葉が
楽譜から飛び出して
わたしの耳元でささやくのです

あなたの詩は
私にとっては水の流れ
水色の言葉は
静寂で濁った悲 ....
階段の上から三段目であなたを見かけた。

みんなみんな燃やして庭の隅に埋める。徒花に
たくさんの水を遣る。可哀想だからといいかけ
て口を噤んだすべてはこの花のために。

そこはあなたのため ....
紙風船

小さな手を添えて
口を窄めて上手に膨らませたね
四つの色が綺麗に分かれて
君は見上げて満面の笑み

優しく叩いたら 掌の上を舞う
嬉しいね 楽しいね
夢中な君はとても可愛い ....
身体のうちで
いちばんきれいな皮ふのところを選んで
跳ねる、つぶてが
こぉんと、宵へ落ちていった

眠っていたのかそうでないのかわからない
果たしていつのまにか
まるですっきりと目覚める ....
神様を信じていたのは
私が実に4歳の頃
親の見栄と意地で入れられた
白人がうろつく幼稚舎で
馬に乗せられ、ピンクのドレスを着せられ
ミンチン先生のようなマニュアル教師に
と ....
お父さんは私を
殺すこともしなかった

関われなかった時間だけの
記憶はいつのまにか
なくなった

どこかにいるはずの父に
期待してしまう自分をゆるすことにする

今夜は鍋にしよう ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
1きるぷ3*13/10/25 7:38
喪失そらの とこ213/10/25 6:32
君はもっぷ513/10/25 2:08
月形半分子313/10/25 1:47
ある神に関するメモ一般詩人-113/10/25 1:19
朝日月形半分子213/10/25 1:00
オーロラitukam...2*13/10/25 0:55
空は他人のもの —K.Iに捧ぐ—中川達矢213/10/25 0:53
人のいない写真には番田 313/10/24 23:58
祈り佐藤伊織213/10/24 23:35
毛穴税[group]花形新次113/10/24 22:54
無題梓ゆい113/10/24 22:30
金木犀Ninigi013/10/24 21:19
暴力を振るう夫花形新次113/10/24 21:14
まきびしがなくてコンペイトウ撒いている北大路京介1013/10/24 21:07
隣にたけしがいて楽しい113/10/24 21:07
聴いてなかったが正解した413/10/24 21:07
mizuno...413/10/24 20:35
ホールデン・コールフィールドTAT313/10/24 20:28
いえのあかり梓ゆい213/10/24 19:54
ヤキソバLucy10*13/10/24 19:31
回想梓ゆい113/10/24 19:24
闇を巣食うヒヤシンス6*13/10/24 18:07
生物室のゆうべマチネ113/10/24 17:33
あなたからの贈り物乱太郎1613/10/24 17:21
箱庭の花岩下こずえ313/10/24 17:02
紙風船龍九音1*13/10/24 16:04
クリンリネス平井容子713/10/24 12:30
面白い言葉中山 マキ313/10/24 12:25
親子鍋朧月113/10/24 11:48

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