また冬か、たしかに
冬にはだれかの炬燵の生活(くらし)がある
それでも重心は、大都会のビルディングの隙間から
「6億円、買わなきゃ当たらない」という
電車のキャッチコピーにサラリーマンまみれだ ....
ダンシング ジュエリー ミッドナイト
キラキラは 当たり前
ドキドキが 足りないのと キミは泣く
スポットライトを 浴びたって
シャワーを浴びたい 汗だくで
タラリ流れる汗よりも
....
埠頭から一時間船にゆられた
海面に時折大きな背びれが顔を出した
港であんこ椿の扮装をして写真を撮られた
両親と弟、祖母で三原山に向かった
しばらく行くと草も花もなくなった
辺りは黒々とした石 ....
35歳以下で
自衛隊に入隊しない者には
消費税を200倍にするという
兵役拒否税(自衛隊税)法案が
与党日本憂国党の圧倒的賛成多数で成立した
国会周辺では
おそらくこれに反対してるであろう ....
私、色鉛筆で塗られたかったの
街の一角でペンキ塗り立てで真新しく光る少女が歌いだした
歌声は小さく恥ずかしそうで
振り向く私に少女が、そっと微笑む
続けて、そう私は頷きで伝えた
看板のな ....
私はユースケ・サンタマリアが好きだ
ちょっと貧相で哀しい顔がいい
不自然な笑顔も私には心地好い
演技中の、意味もなくする困ったような顔もいい
けれど、一番好きなのは台詞を言い終える時の彼だ
....
白紙
白紙のまま積み上がった 宿題もそっちのけで
窓の外にずっと続いている 空を眺めていた
あの空を生み出せる 色の配合を考えてみた
それはきっと名前のない 似ているようで二つとない色
....
ひとはみな おわりがすきだ
おわらないものはない
それが やわらかなものをひきよせ
ときには むかしに
かつて ほんとうは じぶんは
すくわれていたのだ
という
ささやかなゆめを
....
交わらない
レールのようなもので
いいのです
どこまでも平行線
おなじ景色を観て
それぞれの思いがあ ....
雨のように舞え
雷のように歌え
烈しく、きらめけ
かくされた星空は
雲のうらがわで さんざめく
月は涙をながす
三千世界の鴉が はばたく
はじけろ、吼えろ
....
詩に関節技をかけられる
ギブアップして時代に媚びたと白状する
詩に投げ飛ばされる
天地回転 ものの見方がひっくり返る
詩に首を絞められる
反則も何もありゃしない
ついには殺されてし ....
秘密基地の秘密がもれている
四月一日 きれいな人を見た。いい日。晴れ
自分のなまえを難しい漢字で当てて書いている
朝だろうが昼だろうが
捨て置かれたように涼しげなひかり
空港から街までの夜を
ゆくとき車窓に映るようなひかり
晴れの日も雨の日も
いろんな朝昼晩に来たことがあるけれど
....
あめがふるとしにたあくなるけどしにたあいていてもかくしてくれる から好き。くるまとかさあああって走っていくけどなんでそんなしずかあなのさ。もともともとがあああてうなったりしてどんとつぶしていったりしな ....
にんげんに生まれなくてよかった
ありあわせの価値観や
なあなあの絆で
日々を適当に真面目にやる
にんげんに生まれなくてよかった
にんげんに生まれなくてよかった
....
雨の降る日は遅刻者が多い、と考えただけでも既にいらいらと重くなる頭を、無理に伸ばした背骨で支えて、混み合う生徒玄関で傘の滴に汚れた廊下の掃除の仕方と、遅刻の取り締まり方について、週番の生徒に指示してい ....
ずっと待っている
来る日も
来る日も待っている
オファーが来るのを
待っている
俺以外に適した奴が
いるとは思えない
俺ぐらい
お似合いの奴はいない
いる訳がない ....
もやもやしちゃってたまらないの
手持ち無沙汰で心は濁る
身体感覚が鈍っていく中
さっき食したファストフードが
この胃の中で叫んでいるよ
お腹をさすって
手探りでわたしを求めるけれど
....
うちなぁ あんたが好きやったんよ
あんたに好きな人が出来たと他人から聞いて
ごっつい悲しかったんよ
でもな この想いは変わらへんねん
なんでかなぁ 不思議やなぁ
うちなぁ 散る桜の下で泣 ....
雷光と虹
透る曇
さらに高みの色を降らす
雪の無い
凍える径
銀と緑の
さかいめと折りめ
銀にも緑にも
照りかえす夕べ
四角く白い陽がわたり
角は廻 ....
今日も早くから目覚めた
5時にもなっていない
どうも最近ぐっすりと眠れないようだ
まだ、君は隣で眠りについている
羨ましいかぎりだ
何か良い夢でもみてるのか
安らかな寝息をたてている
....
台風も去って
朝焼けが静けさを演出する土曜日
時が少しずつ動きはじめる午前四時半
遠くの方から
いつもは聞こえない
名神高速道路を走る車の音が聞こえる
そろそろ
雀が起き出して朝を歌って ....
話の先にいるはずの姉
明るい声はしだい
次第に光を失い
七歳の姉は五歳の自分に向かい
満面の笑みで輝いていた。
今日の現実に
楽しげな昔が
揺らめく会話
苦々しげな現実 ....
火山灰で覆われた現代の都会から皆が脱走した
心の闇を共通の言語として用いて
田舎の畑を引き裂いて昇ってくる太陽に
心の闇を肥料としてくれてやった
錯乱した鋼鉄が動けないでいる
心 ....
ふとした拍子に
古い記憶が鮮明に
浮かび上がってくることがある
その時食べた食事
見ていたテレビなど
まるで昨日の日記を捲るように
音と色と匂いまで伴って
思い出される 瞬間
....
夏休みさいごの日
ぼくは飛行機で全寮制の中学校に戻った
いきなり夏休み明けの実力テスト
ぼくは明るい暑さと空虚な開放感をさびしく嗅ぎながら二日間のテストを終えた
それからは普通 ....
雨が降っていた
同じ小学校だった女友達と
ゆうべ電話で話す
今度何十年かぶりにする
同窓会のこと
思い出話なんかも取り混ぜて
時々あったお弁当の日
彼女のお弁当箱には
美味しそうな ....
その言葉で
誰かを 非難するのは
意外に 簡単、
自分を 振り返るのは
意外と 困難。
★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°
2050 2051 2052 2053 2054 2055 2056 2057 2058 2059 2060 2061 2062 2063 2064 2065 2066 2067 2068 2069 2070 2071 2072 2073 2074 2075 2076 2077 2078 2079 2080 2081 2082 2083 2084 2085 2086 2087 2088 2089 2090
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.56sec.