俺は些細なものにたくさん敗けてきた
例えば他人のどうでもいい一言
自分の理念のわずかな変化
都会に漂ううっすらとした煙のようなもの
些細なものに膨大に敗けることが
俺の速い流れにカーブを ....
木々の青はかなしい言葉のようだった
葉がつよい風に群れさざめくたびに、
胸の内壁を乱暴にくすぐられるようだった
ぼくはまるで、今日はじまったみたいだった
先触れのない多幸の感覚が、
....
カフェでくつろぐ人
ダテ眼鏡を通して世界を見る
ロールアップしたくるぶしから、毛
ホットワインを飲む
クッキーを浸しながら
フランス映画の真似事
でも君が相手じゃヒロインは ....
言いたいことがあったような気がする
けれど
あなたは熱すぎて
言葉を持っていたような気がする
でも
つかうにはどれも遠すぎて
死を思っていたような気がする
けれど
あな ....
マーくん
亀の子
不思議な子
と言うより
印象としてはですよ
顔の幅と肩幅が
同じではないか?
実際に
測定してみたらどうか?
と思うんですが
如何でしょう
ちなみに
....
くちぶえみたいな夜が煮詰まったら
朝やけは痛いくらい赤くなる
はじめて手がみを書いたときに赤くなった
鉛筆を握る指よりももっと
わたしももっと赤くなればよかった
みさかいなくはしたな ....
0時まえのまちに青く沈んでいるからだたち
空を落とすよりも
忘れることがむずかしいかな
ひときわ白く可哀そうに光っているのにむかって口づけしても
ますます白が青ざめるばかりで
今日がおわ ....
いっしょに泥舟に乗り込みます
父失った子が母親によしよししている
花びらが傘に落ちて風に流れる
夕焼け色のミルフィーユが珈琲を呼んでいるよ
眠り姫は もうすぐ起きる準備
「おはよう」まで もうちょっと
悲しい音楽は夏の深い深い海に置いてきたよ
....
重機で見事にさら地となった公園で、工業油臭い軍手、いくつ
か拾って胃に石を詰めた。冷たい朝は、練りこんだ軟膏もひど
く騒ぐだけで、隣人は笑う。
幼児は、水溜りに浮かぶ歪んだ己の顔を見て泣く。 ....
思い描いた未来なんて
無意味なまぼろし
窓のガラスに描いた夢
流れ去って行く雲を数えて
惰眠を貪っている内に
ひとり丘に取り残されて
春かと思っていたのに
秋風が立っている
私を育 ....
よいこのみなさん
もう 帰る時間ですよ
じこにあわないように
みんなで気をつけて帰りましょう
耳慣れた防災無線の放送に今日ももう終業か、と時計を見ると
まだ4 ....
職場でりんごをひとつ貰った
婦長の実家が青森のりんご農園なのだ
あっちゅが
「丸かじりしたい!!」
と言うので、洗って手渡すと
にこにこして持って行った
「食べ終わ ....
無一文の今日
近所の古本屋を何件か回って
ジャンルごと本売り分けた
最後のブックオフで買い叩かれた
それでも今日、実に清清しい気分になった
別れた本にありがとうと言うのも何だか空 ....
生きている意味 分からなくなって
それでも生きていくために
壊れかけた心 何とかしたくて もがいてた
そうだ
あたたかい真綿でぐるぐる巻きにして
そっとポケットにしまおう
....
君はどうして手首を隠すの?
知ってるよ。その刻まれた憂鬱を
周りの奴らは君のことを病み上がりみたいだとか言うけど
それも一つの君だと思うね
これから僕と君は嘘のように親密になるだろう
そ ....
言葉は呟かれている
世界は吐き出されている
鞄は持たれている
人間は産み出されている
受け身を受けている言葉
修飾されている修飾語
幸福にされている人生
不幸にさらされる人生
....
あなたのことを
いつからおもい
ただようこころ
いだきながら
よるにつぶやくひとこと
あなたに・・・
いつもこころは
ともにあると
しらせたくて
くせあるもじで
てが ....
晩秋の午後の光が
逆光となって何も見えない
あれから何十年も経った気がするけど
たった12年しか経っていない
いろんな事があった
本当にいろんな事があったけど
やっと君を赦せるよ
今の君 ....
交錯してはじけ飛ぶ
星と星が互いを結び合っても
会いたい人に会えないのは通例
国土は狭い
されど東京は広い
偶像や願望を石に見立てて
斜 ....
会いたいな
会いたいな
今年もやさしいあなたに会いたい
いつでも私を見かけるたび
やあお嬢さんと挨拶してくれる
薄紫色の私のドレスを
きれいだねって褒めてくれる
また今年も
....
輪廻。それからの脱却。
それは容易になされる。
為した方が居る。
語りかける。
成せよ成せよと。
幾度となく聴いたであろうか
淡い色の流れるメロディーに
様々な思い出が走馬灯の如く
回る風景はどこまでも優しい
幾度となく眺めたであろうか
淡い色の流れるメロディーを
木馬に乗り浮 ....
たとえ毒でも
美しい紫色を飲むと決めたら
....
おやすみなさい
今日の日は過ぎた
明日は親知らずを抜きに行く
二週間前に予約して
あっというまに
今日が来た
虫歯になっていますから
治療したとしてもどうせ
使いみちのない歯だ ....
自分の人生を自分で決められる幸せを
噛みしめるべきなのかもしれないけれど
迷って 逃げて 流されてばかりきたような気がする
自分のことなのだから
決めなくちゃいけないことは沢山あるのに
....
二番目でも良いと言った女が一番
パワーストーンのパワーにおされている
略したほうが長い
2040 2041 2042 2043 2044 2045 2046 2047 2048 2049 2050 2051 2052 2053 2054 2055 2056 2057 2058 2059 2060 2061 2062 2063 2064 2065 2066 2067 2068 2069 2070 2071 2072 2073 2074 2075 2076 2077 2078 2079 2080
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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