あのころぼくらが見ていた夢は
赤いへんなヒゲのおっさんにたくされていて
あのころぼくらが感じてた不自由は
深い城の奥で助けを求めていた
歩くこと、それ自体が困難
痛んだブーツの底が泣いて ....
わたしには すきなひとがいるんだけど
とってもとおくにいるから
なかなかあえない
真夜中に
そっと 進み出れば
もしくは
わたしには すきなひとがいるんだけど
....
黒々と枝を拡げる
はだかの木
ひび割れた空の奥に
狼の貌が現れる
雲を裂いて
鋭く光る眼
夕陽を噛み砕く牙
ピアノ線に触れ
切れ切れに落ちる
はだかの言葉
燃えるランプ ....
風景へと歩いていく
僕は 他の誰でもなくなった
自分がいるであろうその場所で
感覚についてを考える 僕にない
まだ 存在しない その感覚を
そして 月曜日がくる
死んでいくのだ 群衆は ....
まるで
30分で、いっきに大人になったみたいだったよ
疑問符そのもののような顔をして
檸檬が言った
エイヤパ・オパピ
洗濯船の僕たちよ
働くなかれ
突然 目の焦点を断ち切られたよ ....
幼いわたしは子猫を拾って同じ場所に捨てに戻って泣きながら家に帰る道をなくした
新しい季節になったので、
しまいこんでいた靴を
取り出した。
かかとに葉の切れ端が
付いていたので、
つまんで取った。
なぜしまう前に
洗わなかったのかを
考えていたら、
....
オルゴールのガラスのふたを開けて
思ったよりも複雑な仕掛けは
一つづつ解いてみると
思ったよりも単純なつくりで
これでなぜあのような音楽が鳴るのかと
不思議さに夢中になった
わけのわか ....
ものを書き捨てて行く
爪やヒフや肉などを
少しずつ来た道に落としていく
いつか元いた場所に
帰り着きたいと思っている
それがどこかもう忘れてしまったけれど
わかってる
母のおなかの中だ
....
沼に立つ
沼のふちに立つ
黒ぐろとした水の
その下に何があるのか
考えたり考えなかったりしながら
今まで生きてきた
たった今も
これからもたぶん
時々手を差し入れる
私を決して拒 ....
万年筆をなくした
千円でカートリッジ式のやっすいやつだけど
ここのところ頼りっぱなしだった
机に散乱する
紙切れの上のどうでもいい書き置きも
ちょっといい店で買った
分厚い表紙のノートの中 ....
女性の方が
上になってする行為
1回につき所得税を5%引き下げる
騎乗位免税措置法案が
国会を通過する見通しとなった
国会周辺では
これに反対する妻側と
賛成する夫側との間で
正常位と ....
言いきれる瞬間を
少しでも多く
終わる前に
終わるまでに
心
奏で上げ
叙情を色づけ
思想をくねらせ
身体ごと宇宙に旅立たせる連続
いい加減にやっても
いい意味 ....
忙しい時ほど焦らないで
忙しいからこそ休む時を作って
心を亡くさないために・・・
あなたを心配してる人がいるのだから
スキップが出来た日
ひとりの道を楽しむ会の
仲間になった
逆上がりが出来た日
さかさまを楽しむ会の
仲間になった
しびびーが出来た日
くさむらを楽しむ会の
仲間になった
....
幸せな夢でした
ありがとうございました
と言って
死ねる日を
ベッドの上、肺のなかの空気を
ぜんぶ吐いて
覗き込む顔に顔で返事をして
さよならも言わず
死ねる日を
私より先に ....
君はボクを好きか知らないが
ボクはボクが好きじゃない。
たしかに多少見栄えはするか知らないが、
クールではなくて ぼんやりで
寡黙ではなくて 口下手だ
おまけに方言きついから、多分意 ....
--- いつも 希望的観測で 物事を告げる悪魔を
ワタシは 信用しない様に している ---
アナタ 時間を 守れない
行くと 言っても 直ぐ来ない
既に 夕 ....
空に近い丘の上で靴を投げて遊ぶ
こぼした言葉はちゃんと集めておいた
ああ
雨雲が埋める明日は晴れ渡る
きっと待っているのさ、会いに行こう
想像したとおりの世界があるだろう
逆さまの街で ....
働いて金稼ぐのは
かったるいことだからって
働けない理由をいくつも並べて
いつまでも働かないでいると
世界は働かないゴミで
溢れかえってしまうことになる
働かないゴミに限って
自分の ....
外国から封書がとどいた
ギリシャ文字の切手に、
数ヶ月前の消印が押されていた
知り合いは元々すくないし、
海外から手紙をよこす人間といえば
もう何年も会わないあの人ぐらいだった
....
{引用=子どもが泣きやんで外に出ると
そこは荒地だった
子どもは笑って
駆け回り転んで空を見上げた
これまでのすべてが壊れてしまったと
歓喜した!
これは革命じゃない
大きな意志が望 ....
垂れ流し下水道に恋したお前さんに弔いの念仏を洩らす
。引く見積もった人間勘定にうまく騙されるのはキミの
オツムが弱いからさ。
ああ、前の人間を救おうとするな。黙って隣にいてやれ。
便器 ....
「だけど もうだめかもしんない」
約束された街並みと人のなかで
僕だけが曇っている
もうすこし歩いて
踵を鳴らしたり
つま先で立ったり
よろけて照れ笑いしたり
立ち止まったり
ほん ....
僕は何もない
僕だけが 一人
眠る もう 体は
見えなくなって 倒れた
思うことのない 広いベッドで
錆びついた窓を開けると
ひとり 疲れきった瞼は 僕に
いつも未来を諦めさせた
....
パンドラ
空っぽだった宝箱 今でも大事に抱えている
のぞきこんでも ただ真っ暗闇が広がるだけ
楽しみにしていた期待も 蓋を開けてみれば
みんなみんな逃げていって どうってことなかった
....
この世にあなたがあるかぎり
この身を風になびかせて
とおくの空をあおぎみる
この世にあなたがあるかぎり
思 ....
女性限定と聞いて高い声を出した
練習する姿見せないレモン酸っぱい
手遅れのベルが鳴っている
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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