にわか雨の気配に慌てて
息を切らして
額に汗を滲ませて

は、と息を吐くベランダで
からりと笑う太陽に
力が抜ける

平凡すぎる何かを守ること

小さな願いと
安堵 ....
風邪をひいて一日寝ている
よくもこんなに眠れるものだ
寝ては目覚めてまた夢を見る
夢で野垂れ死にしても不思議ではない
見知らぬ旅館に隠れている
ドアが開いたかと思うと風呂上りの子どもが転がり ....
尾崎豊の歌詞のなかにあったことば

何にしたがい何を愛するのかかんがえていた

評論家や傍観者ではない自分

ちいさくてもほんとうの塊を掬う事


こころの網の目をとぎすませて

 ....
 3 足のある眼鏡

わたしの仲間は誰でも言うのだが
決して信じてはいなかった
「眼鏡には足がある」など

だが 今朝 眼鏡が消えた
確かに洗面台の横に置いたのに
顔を洗っている間にど ....
心の言葉と 言葉の心
写し身流れ 姿はともる

おりごとの戸の 金具は錆びて
つけかえる鍵 やがてはつきる

のぞきこむ目が 目隠しをする
指文字が消す しめった曇り

息吹きかけて ....
  四角い形をした
  それは別れの言葉だった
  きみのくちびるは歌わない
  ただ、冬の風にかわきながら
  いいよどんだり
  いいまちがったり
  いいきったりするだけ
 ....
誕生日いがいは
お祝いの日じゃない
なんでもない日が
ずっと
毎日続いているけど
グッと耐えて生きていく

    🌼

私は今
自分という人間を
ふるいにかけて ....
ひとつ数えてめをつぶり
みっつ数えて鬼さんこちら
とうをすぎたらひとり鬼
夕焼け黄昏月夜の晩に
目隠し鬼さん呼ぶ声さがす
まぁるいお月様おお笑い
月夜は月夜で好きよじゃないの
泣 ....
突然雨がふりだした
雨を知らない者はこれを見たらさぞ驚くだろう
空から壊れたように降ってきたものが
こんなにも激しい音をたてて
窓を屋根を道を川を海を山を木を私を打つと

簡単に雨がやまぬ ....
月夜花夜夢なき夜に

散る花抱えて泣く孤独

「こんなにも惨い私の人生よ

孤独より、死よりも恐ろしいのは私の心

人ならぬ身で夢みるこの心

もう私には人並みな幸せなどないも ....
こころの2重螺旋
ことばの2重螺旋

裏階段をのぼって
巻貝の音を聴いた
気がした
ぎりぎりの範囲でありがとうと言
う。
裏返え
って

 目
  で
   飛び退く
       から
驚いてい
るよ


けど
実は
一人だ
 


思い出に足を掴まれて
振るべき手を
繋ぐべきでないからと
ポケットにしまった


どこを歩いていても
君が隣にいるだけで
帰り道だと錯覚してしまう
地図の要らない唯一の ....
不安なひとよ

柄に
アルミホイルを巻くのを
忘れないで
なまぐさい身は
ひとり青く
ナイフでこそげるには
やらわかいから


(らん反射してた
     たしか、
     ....
ひとりカリスマごっこ うにタンうにタンうにハラミの順で喰う 銃弾の跡がある部屋を自慢されている 思考実験

この地球の全人類が同時に
今見ているどこかの風景をスケッチする

そのとき
どうしたら すべてのスケッチを
みんなの視界で
つなげることができるか


僕の案

 ....
うづらうづらと 昼寝っこしてまって
朝だと思てたきゃ ゆんべだじゃ

時計見て 畑さすべぇと 
まかなって オモテさ出てしゃ
したら 隣のオヤズに
言われて 分ったもんだのしぇ

朝の ....
鳴きやまないうたを口ずさんで
外では雨が騒いでいる
としをとった緑が
カラカラと笑って
なにもこわくないって
風に乗って
宇宙に運ばれて行った



夢は壊れてきらきらと散 ....
 
今にも泣きそうに揺れた瞳だけを
この馬鹿は覚えていて

久しぶり
の言葉も
かけられない間に
あの日よりずっときれいな君が微笑む
ので
今まで覚えていた君の笑顔が 
この胸 ....
エアコンの効き過ぎたホールの
化粧の芳香と二の腕にむせながら
逃れた駐車場の隅に


朝顔にとられるつるべもなく
埋められた井戸の側には
しろつめくさの三つ葉と
蟻の行列


探 ....
くうきのように

     くるくるまわる



くもならかぜにふかれてく

るーるそのままうけいれる

くるしいみちはさけていく

るろうのたびはおそれて ....
恐ろしくひょろ高い  
竹馬に乗って
海水のなくなった海の底を
歩いて行ったムーミンたち

私は歩道橋から
街を見下ろし
長い脚で
椴松や公孫樹の
街路樹を
ひょいひょいまたいで
 ....
歯磨きを始めるのに
砂時計を逆さに立てる
ネットサーフィンを始めるのに
ガジェット画面の時刻表示を見る

「時」は速いとも 遅いなぁとも採れる
いぃや 長いのか 短いのかとも 採れる

 ....
辿り着いたこの街で
老いていくのだ
運が良ければ
最後の日まで

そのことが
頭の中ではっきりしていて

どこまでも
美しい
晩秋の遊歩道
硝子ケースの中にある、{ルビ木彫=もくちょう}の
酸っぱく熟れた{ルビ柘榴=ざくろ}から  
赤い粒等は顔を出し  
薫りは鼻腔に吸いこまれ
僕はひと時、酔い痴れる――  

美術館で立ち ....
春は誕生
柔らかな朝の
穏やかで優しい光を浴びる
芽吹く喜びと安らぎの声共に
静かにそっと瞳を開ける

夏は青春
光り輝く昼の
目を奪う緑と青が騒ぐ
生きる力の喜びをを感じながら ....
鏡の向こうの世界から  
足音も無く  
こちらに歩いてくる{ルビ女=ひと}は  
軽やかにも手をあげて  
({ルビ今日=こんにち}は…)と、旅人の僕に云う  

裸婦の姿のその女に   ....


 やがて堪えきれなくなって、場所を求めて彷徨し始めることにした。立ち退きを余儀なくされたのだ。河岸の沿いを進む。うららかな午後の、ちいさい淀みを掻き分けながら、光に透けている、光そのものであ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
いとなみ祥希いつみ8*13/11/24 14:51
風邪と悪夢ただのみきや21*13/11/24 12:50
小片梅昆布茶1113/11/24 9:40
年を取るとはこういうことか2イナエ17*13/11/24 9:05
指 タクト砂木14*13/11/24 9:05
バラード草野春心313/11/24 8:27
【 なんでもない日 】[group]泡沫恋歌18*13/11/24 6:30
目隠し鬼さん月形半分子513/11/24 4:01
金銀の雨613/11/24 3:59
物語113/11/24 3:56
螺旋梅昆布茶1213/11/24 3:47
佐藤伊織213/11/24 1:06
Hum is a "Take Me Home,Co ...自転車に乗れ...813/11/24 0:45
檸檬平井容子813/11/24 0:37
ひとりカリスマごっこ北大路京介413/11/23 23:43
うにタンうにタンうにハラミの順で喰う313/11/23 23:43
銃弾の跡がある部屋を自慢されている613/11/23 23:42
パッチワーク スケッチichiro...313/11/23 23:06
置いてけ堀の時計兎板谷みきょう1*13/11/23 22:34
ガラス売りのおんなたちマーブル313/11/23 21:41
大崎駅徒歩2分AB(なかほ...613/11/23 21:41
C賞授賞式にて113/11/23 21:34
くるくるまわる113/11/23 21:21
彗星が落ちてくる前にLucy16*13/11/23 20:47
かの幻が開いてその影は消えた信天翁313/11/23 20:09
散歩Lucy11*13/11/23 19:52
柘榴の実ー高村光太郎展にてー服部 剛613/11/23 19:51
四つの季節龍九音3*13/11/23 19:45
裸婦像の声ー高村光太郎展にてー    服部 剛413/11/23 19:37
かなしめ十円213/11/23 19:19

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