既婚者のシャツにつける口紅スタンプを自作
後悔ばかりの走馬灯が見える
ホントのホントに生きている
靡く金色の。靴底に曳いた光の。さめざめし
く降る未明の、雨が、床を濡らし。
ひめやかなる空の、菫色の雲が群がり、風を
引き裂いた。妖精の唄が途絶え、大地の硬さ
をここに知り、遠くなる景色が ....
焚き火のように
広がる秋景色
心温まり
乾いた空気
喉潤した紅茶と
ティーカップ
底に描かれてる
カラタチ一輪
懐かしい故郷の匂い
左胸に手をあて
確かな音と海感じて
....
青空の下、車椅子は上下に揺れて、脳みそ詰まった頭は
洗濯機に入れられ、染色体はゆれる。
吹きさらしのガードレールは錆びついて、旧式の信号機
は煙を出して壊れた。
顔は放 ....
きみは自分が誰かしっているのか
湯で卵のはいったカレーパンを口にほおばり
買ったばかりの黒い手帳に夢中になっているとき
見境のない冬の風が 昨日のきみといまのきみを重ね合 ....
過ぎ去ったものの影を追わないで
思い出の名前を口にしないで
あの日を小瓶に閉じ込めないで
銀の魚は
網の目をくぐって
すべるように消えるもの
手から手へと渡ってゆく ....
わずかな
気配でゆれる
小さく熱い炎
雑にふれると
ススで怒り
熱くなると
溶けた涙をよく流す
でも
もう少し我慢してくれ
線香に火を点すまで
急に想い立つ
何かに会いに行く
仕事も休む
飯も食わない
小便もしない
手土産は
モンテカルロ法で算出した
独自の円周率
3.20833333333333333333333 ....
♯、髄膜腫術後
ねた切り、・植物に近い状態
ねた切り、・植物に近い状態
ねた切り、・植物に近い状態
ねた切り、・植物に近い状態
ねた切り、・植物に近い状態
ねた切り、・植物に近い状態
....
遺 言 書
遺言者 くまモン は次のとおり遺言をする。
1. 遺言者の全財産を、長男 ひこにゃんと 長女 バリィさん に相続さ ....
最近オシッコが
近くなったような気がする
でも、行ってみると
思ったほど出ない
だからと言って
放っておくと
尿漏れしたりする
膀胱の尿溜まりの安全圏を
識別する良い方法はないもの ....
膝下五センチのスカート丈
三つ折りの白い靴下
おかっぱに切りそろえた髪
私は校則通りの平凡な中学生
ふくらはぎ下までのスカート丈
伸ばしたままの靴下
パーマがかかった茶髪
そう、あな ....
今さら遅いと思います。
最後の話は
富ヶ谷の空
まぁるく描かれた
ジェットの雲
五色の輪のことでした
その話をした刹那
一〇歳の僕は
テレビから飛び出して
庭に駆け下 ....
宇宙の真ん中で砕けた石が
杉並区を直撃すれば
わたしは死ぬ
だからあなたを救えない
運ばれたキール・ロワイヤルの中に
毒が混ぜてあっても
わたしは見分けがつ ....
「棘」
その物言いに棘を感じたとき
あなたの心は平穏でいられますか
「平穏」
あなたの心の平穏をかき乱すもの
それは
あなたの内(なか)に在 ....
Relative Numbers
2・777・909・1001・参33・0008
8812・壱・136・8812.
ウエノヨウナ道ヲタドッテ、今日モ
妻ト伝道シマシタ ....
守るため
逃げるため
笑うため
道のようなもの
繋ぐため
掴むため
触れるため
助けのようなもの
通すため
覆すため
ゴール前のようなもので ....
コンクリート色の空
水面(みなも)のように
揺れる現実(いま)
甘い果実
落ちず止まる瞬間(とき)
脳裏に浮かぶ面影(きみ)
過ぎ行く四季
落ち葉踏みしめ
君のいない冬へ変わ ....
ある冬晴れの日のその空と
同じ色の表紙をした
日記を買った
他に種類はたくさんあったのだが
それはひときわ僕の目を惹いて
一度手に取り
一度戻して
もう一度手に取り買ったのだった
....
街にはなかった 何も
流れていた体 それは人
その中で握りしめる 夢
ポケットの隅に 手をやれば
電車はすぐに行ってしまうだろう
僕は読んだ 漫画を
流れる時の中で自分が
何もわから ....
ありがとうなんてそんな言葉は
聞きたくなかったさよならのときに
「永遠」なんてありえないものと
永遠に会えないぼくらは笑った
あなたがくれた 時計をみつめ
願いをかなえてアインシュタ ....
あったか〜いしかない
ツッコんではいけない悪い見本を見た
人間臭い(体臭) 人間臭い(ロボット)
折紙の伝説から一枚、不審な主人公を取り出すと、
私は体の内側からエナジーを燃やし一羽のオルガンに変身する
力強く弾かれる黒と白の鍵盤が空高く舞い上がる
海のうねりの様に
行き場はなくて、居場所はなくて、
冷たい風にふかれて、縮こまって悪態をつく。
つまらないことは嫌いだ。
つまらないことは好きじゃない。
言葉はなくて、思いはなくて、
砂になった物を眺めてはひ ....
懐中電灯はいつも冷蔵庫の上に置かれていた
誰からも忘れられ埃ばかりかぶり
微動することさえ許されず
あなたの心はただ、白い朧な方形だけを思い浮かべて
しゅるしゅると ....
林に落ちていく一つの空。水晶の咲き乱れるみどりの、丘の家並み。
風が氷を持ち上げて、屋根に深々と、投げつける。傾斜する雲。群
がったあと乱れちる蒼、些細な花が笑みをぼくに投げ掛ける、土が
捲れる ....
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