六十を境に
雨の降り頻る、
麗しき哀しき歓びの
毒、
透明に 顔 押し付けて
貴女という至高の思考の織物、
眼差す私の瞳・意識
ひたすら白描、
ヒカリ
....
意識の舞台で踊る音群、
笑い溢れ毒づき涙流す
そのヒビキにて
純白否定を力動貫徹し躍り
荒涼として輝キの原野へ至る。
さみしさがどうにもならないとき、口のなかで爆発する薄荷飴を数えて、
ひとつの動作から、もうひとつの動作へと移ろう、おれは孤立者
いままであったことのぜんぶ、経験のぜんぶを蔑すだけで、
た ....
ああ、風は吹き続けて
ああ、草花は咲き乱れて
ああ、今輝雲に亀裂の入り
溢れ出す陽、陽の光 私に降り注ぎ
保持していた意識の燃え上がる炎、
燃え上がる炎に聳え立つ氷柱、
時間の瞬間 ....
禁呪草
複雑な
毒の糸口
見えぬまま
まだ大丈夫と
熱にうなされる
ポジティブな人
城壁の草よ
心のオアシスを
そしり採られて
打ち砕けてろ
人の身体は
天然の ....
砂、で
こどもは城をつくる
世界に果てはなく
時間は無限にあり
はやくとしをとりたい、とすら願う
十年後に彼等はすべてが有限だとしるが
いまは有限という言葉の意味すらしらない
こども ....
お風呂あがり
冷蔵庫から取り出すモノは
麦茶と 化粧水
冷たさが掌に残って心地よい
いつもなら
美容液とアイクリームをすっ飛ばして
乳液だけなのに 今夜は
スキンケ ....
開けてはいけない蓋
開かない蓋
開きそうで開かない蓋
固い蓋
瓶の中身は歪んで見える
瓶の外のわたしは歪んで映る
正常な精神と
健康な肉体と
よくわからない瓶の中身
綺麗 ....
ねぇ あなたは わたしの全部を好きだって言うけど
わたし あなたに わたしの全部を見せていないわ
だから話が おかしいの
ねぇ あなたは わたしに全てを注ぐと言うけれど
あなた わ ....
いつか
いつか あの子みたいに輝けたなら・・・
輝けたなら・・・
わたしも キラキラになれるの?
夜空に光る お星さまみたいになれるの?
ううん
お日様でもいい
お日様み ....
燃え上がるような愛!!
嗚呼 憧れの王子様!!!
わたしだけに微笑んで
手招きされたなら
もう そこは夢の世界
わたしづきの執事が
深々と頭をさげる
お姫様 ささ ドレス ....
樹にもたれて、手のひらをひらいた。
死んだ鳥の上に、木洩れ陽がちらちらと踊る。
陽の光がちらちらと踊る。
鳥の死骸が、骨となりました。
白い、小さな、骨と、なり、ました。
....
戦後すぐ
大マスコミと
偉そうな文化人達が言う
あの頃は戦争反対と
言える空気ではなかった
言ってはいけなかった
それはタブーだった
言うと何をされるか
分からなかった
でも本当は戦 ....
病院が白いということ
全ての記憶に
カルテのような
置き場があること
始まる命と終わる命が
手を振りながら
点滴よりも静かに
空を見上げてしまう
誰かいないか
何か聴こえるか ....
心残りは
あの人に
思いを告げられなかったこと
今となっては
お互いに歳を重ね
色んな付属物を抱えて
あの頃のような
屈託のない笑顔で
接することも出来ないだろうし
あの人にとっては ....
ゆったりと川を越えゆくあなたは誰?
静かさの闇にうっすら灯る明かり
飛び交う鬼火達は余りに饒舌
盛んに船底を揺らし揺れ
((思考というリアル現実に触れ
その本来の帰属する故郷
懐 ....
剥けない皮に
苦闘して
挫けそうに
なろうとも
全く何ら
恥じることなく
我らの陰部に
誇り持つ
ああ、包茎
包茎大学
一瞬剥けた
その時を
後生大事に
思うより
剥け ....
何処に行き着くこともなく
そっと明かりを灯して
静かに確かに歩んでいる
歩むこと愛し饒舌慎み
花開く路傍、凝視する
己をひたすら道程に晒し
意識の視界の一点、
次第に光球の輝 ....
それが未来への希望なのか、それとも過去へ払拭する近道なのか。ただ引き返すことは適さない。ひとひとりすれ違うのがやっとの細い路地にある。
「私、とは」
いや愚問。
きっと遠くまで響かせる灯り ....
ワルツ
青のつぶが昨日より
すこしだけ小さい
明日になれば 目に見えなくなって
ひろく つめたく降るだろう
そして
濡れた道ばたで
セミとコオロギ ....
人生 80年だとすると 私 40歳だから
もう 人生半分生きちゃってるわけでしょ
だから 毎日焦りに焦ってる
大学生時代 遊びも勉強もやらなかった
本当に 何もしてこなかった
そ ....
眠るように死にたい
そう願うのは人間だけじゃない
夜行性の雀蛾や鼬鼠
僕と私
昼寝する象海豹だって同じこと
真夜中に他人目(よそめ)を避けて歩く人々に万歩計は要らな ....
山賊を職業にした
この
AI普及真っ只中の世の中で
恥ずかしい話だが
いや、だからこそかもしれない
AIは追い剥ぎなんて
まさかしないだろうし
極めて人間的な職業といえよう
着物を着崩 ....
仮定された
塩化ナトリウムの潮解性と
マッチをする黄リン
炭素をはんだごてした
フラーレン
機能性と海底ケーブルと飛行機
仮定された二つの箱の中で
鏡合わせに崩壊する2匹の猫 ....
天童木工の図書館椅子を売ってしまった
カーヴした木に吸い付くように座っていたのに
あなたがギターのストラップを直していたときに私は泣いていた
そのせいで多くの言葉を逃してしまった
葡萄を食 ....
長い裳裾をひいて
夏が去り
あとに
秋がひっそりとやってくる
土間のすみで
地虫が鳴いている
つづれさせ やぶれさせ
背戸から
背中を押され
たどり着いた
土間で
地 ....
一雨ごと秋が
次第に充ちて来る
野道行く行く
さらけ出す
心一つは鋭きものと今更に知る
(西山は しぐれするらし一陣の風渡りたり
道端、草葉にやすむ糸蜻蛉)
....
カラッポの天空 只ヒビキの綴り在り
わたしは空飛ぶフライパン
行為努める意志を担う直観
待ち構える共同墓地と永久なる母たち
ヒトマズ鎮まり機能する肉体を背にし
無常なる現闇光の根源を探求 ....
お楽しみを一杯
詰め込んで
一つ一つそれに火を付けて
花火のようにきれいに燃えると
期待していたけれど
どれもこれも
真っ黒い煙を出して
灰になってしまった
もう残りは少ない
お ....
つかまえて
響き奪い合う あの 声のもつれ
贄になり損ねたひとつのくびれを
ハマナスの実を煮て
死んだかもしれないかもめに金貨を乗せた
白い靴下
うらがえる羞恥を指先で広げ
青ざめた自 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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