いくら分析しても分裂する
卓の花は5つの花びらから成る
新宿のビルは2千個の灯りをともして
マンハッタンに古い影を投げかける
いつまで数を数えても
人間がぐんぐん追い抜いてゆく
哀 ....
薄黄色に染まっている
落日直前の千切れ雲をかいくぐって
どこで生まれ育ったのか
どうしてここまで飛んできたのか
ひたすら北風のなか生き生きと
庭の柿の裸 ....
種は零れる
つゆの光る朝に
手紙を黙読する
ゆき場のない言葉を
ほほに風そう庭のお墓に埋めた
涙に黙礼をする
血筋を経た
自分が今ここにいることを
みつめれば
温 ....
働かないおじさんは
今年一年働かなくても
生き延びられたのを
自分自身に感謝しつつ
来年も
働かないで済むことを
心の底から願っている
「それは全てあなたたちの
年末の頑張りにかか ....
夜の切先から見える
白い吐息は
消えかかる夢の
おとしもの
はじまりは少し嘘ではじまった
でも今はよく見える
ほんとうの
雪の熱
冬深み忘られし古詩
ひとり誦す万感の
めぐる想ひに耽りたり
歩み来たれる二十年
あまた去りにしうた人の
足跡たどり後世に
員外私淑弟子たり
言の葉の道歩みそむ
岩むらひ ....
花のように生きることが夢だったのに
こんなに老いてしまった
何もかも失くした私には
魔法が残った
沢山の花を枯らせる魔法
心に咲くどんな花も
枯らせてしまう
私は魔女ねと
窓辺 ....
たどり着かない道を
ゆく足並み
きこえないほど遠くから
きこえないほど遠くへ
確率が宙返りしながら
期待値を歩き
僕たちは
生まれることと
生むことと
死ぬことだけを
しようとして ....
母からの電話
実家の私の部屋を母が掃除していて
「小さな何かの種が机の引き出しに
いっぱい散らばっているけど
捨てていい?」
小さい種?
クレオメだ
「だめだよ。大事な種 ....
よく わからない
人が
街が
景色が
過ぎた時が
よく わからない
あの日の嘘が
私の中で 歌い 踊り
そして笑っている
そんな日常も
それ自体 嘘のよ ....
まっくろな
まっくろな
あおかった
世界中がブルーに染まってた
海になる。
じゅじゅんだ叫びを
置き去りにされた
まっくろが
ころがっていて
浮き沈み
変わっても
....
幾つも 何度も
四季を 詰め込む
くるくる 後ろを
振り向いて いる内に
廻って行く 自分にも
気づかずに
時は 流れて 行くの
一番 大好きな 季節って
人 ....
みなさんどうかよいお年を
今年一年数々のご無礼を働いたことも
どうか水に流してください
わたしとしては
それなりに
誠意を尽くしたつもりです
が
努力が足りない事も
わかっています ....
寝てる以外は現実逃避
都合よく星ある
生きて夢の反対
悲しみは
だれにも知られず
降る小雪
夜にかくれて
降る小雪
悲しみは
ひとりピエロになれるまで
降れ小雪
夜にまぎれて
降れ小雪
....
新しい時が迫って来る
寝ても覚めても どんな所にいても
必ずやって来る 小さな頃早く大人になりたくて
時が早く経つ事を祈った
今ではそれが恐い
時が経つほど形を変えて
時が ....
小さなことを、見つけよう・・・・。
ちょっとした幸せだと考え
変化を楽しむように・・・・。
「今日は、いつもより風が弱い・・・・。」
「今日は、いつもより日が当たる・・・・。」 ....
枕の下に包丁を入れて眠るとよい
もしも悪夢を見たのなら
その時はすかりすかりと捌いてしまって
うすい刺し身のようにするとよい
油まみれの水たまりのように光るそれを
やってきた男は食べるだろう ....
いかにも寒そうに
公園の木立が梢の先っちょだけ残して
市職員に伐採された
それは
鴉やキジバの止まり木とするためか
いぃや 春を待つ
霞みがかかる四次元のためだろう
ベンチのかげからは
....
亡き霊とはなんだ!
かつてお前はそこにいた
愛らしい瞳を輝かせ
手を差し出せば
過去と現在の区切りを越えて
まざまざと感知出来うる
「そうだよな、俺もお前も生きてい ....
ところで、
思い出のなかのあなたは春先のキャベツのように
何よりも甘く、温かく、笑い転げている
意識のあやうい外縁を一匹の野良犬が走る
窓の外で雨が降っているのかど ....
だれにも打ち明けず
唯一の理解者たる
机上のかえる達は片付けられ
何に
苦しみ
何に
絶望し
何に
寄り添い
何を
恐れ
何を
求め
旅立つのか
されど
....
消灯した部屋の
シャンデリアの
何と死に絶えた欲望か
カウントしてみた
日に二リットルが必要らしいが
私は凡そ六リットル以上を飲んでいる
吸収するに湯水では無く
腸から吸収し易い飲料として
カフェ 或いは 茶
尿量はど ....
今となってはもう
誰も私に触れはしない
あの日あの時
彼らの中で
うつむきおののき
ふるえた少女は
もうどこにもいない
それでも確かに感じているのだ
彼らの残した爪痕が
私の ....
ストライクが入らない
言葉の投げ方を、忘れたから
キャッチャーを
キリキリ舞いさせながら
交代を告げる声を、待ち望む
変化球に入れ込みすぎて
指の関節が ....
昔の彼氏に
あたいを捨てたことを
後悔させてやるとばかりに
AカップをJカップに
豊胸した姿を見せに
東京に出てきたものの
「そこじゃないんだよね」と
もっと他に直すとこあんだろ的なこと ....
弱虫の夜明けはまだ来ない
弱虫の夜明けはまだ遠い
優しい話をしておくれ
悲しい話しは運べない
嬉しい話をして欲しい
愛しい人がしておくれ
俺はきっと
いつまでも
弱虫のまま
....
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