年賀状をもらったら
ほめことばにくるんだ
苦言が書かれていた
つまり
頑張りすぎる貴女
見ててしんどい
そういうことね
それで
新年の抱負ができた
別に頑張ってないから
....
瓶の中にとり残された
ピクルスひとつ
蓋が開くのを ただ
待っているだけの日々
見通しが良すぎて
すっぱい孤独
《ピクルス:2013年11月10日》
真っ白いノートに
青いインクでスラッと書きたい
なぐさめかもしれない
ラブレターかもしれない
高らかな決意かもしれない
それとも
別れのコトバ?
ノートの表紙は
いろんな色で彩って ....
じょうりくが
ほかのと
すごく
たのしげに
はなしていると
すごく
いらいらするが
よく
かんがえ
なければいけない
たにんだし
どうでもいいとか
としまだとか
わらうと ....
十六で嫁入りした祖母は
まだ娘だったから
近所の子供達と鞠を突いて遊んでいた
すると 嫁入りした女はもう
そんな遊びをしてはいけないと
誰かの叱る声が聴こえて来たという
春の夜 ....
東京駅構内
3歳ぐらいの男の子が
しまじろうのぬいぐるみを落とす
ハイヒールを履いた女性が
しまじろうをつま先でカスるように蹴飛ばす
20cm程前方に滑るしまじろう
し ....
ファミリア・ストレンジャー
そういえば
いたよね
顔見知りの他人
無言でいてもいい
くうきでいいから
そこに居たい
あなたの目の前から
この鳩を消しますと言って
いきなり鈍器で頭部を殴打するのは
マジシャンの風上にもおけない
あっ、今何か通っただろ
遠い昔
薬師丸ひろ子に
似ていると言われたこ ....
(心配、しないで)
手を絡める
舌が這う
異質が触覚を支配する
追いかける
余韻
雨の匂いがするんだ
朝から
曇っていて
ずっと
帰りのバスの道途中に
空き地に放 ....
会いたい
会いたい
寂しい
この気持ちは
黒
総ては
黒
女の失恋なんて
ロールシャッハテストの黒い蝶
時間はレンガとなり積み上げられてゆく
今夜はロボットたちと宴会しよう
私の手はロボットより冷たいから
本棚から現代詩を抜き取り
そこにレンガを入れる
ロボットたちにみせてあげる
ロ ....
ドアを開けると
しらない私が待っている
無上の憩いを
約束するように
鏡の私が会釈する
窓の外には
なつかしい夜
あたたかな夜
単調に
指折り数え ....
腰が大きく曲がった
近所のおばあちゃんが通るたび
あの中には何が入っているの?
と、母に質問して
そんなこと聞いてはいけません
と、言われた
大人はいつだって
ほしい答えをくれやし ....
花柚子を貰った
実家のお向かいの家で
段ボール箱3箱も採れた内
実家でいただき、
そこから、
わたしも鍋いっぱい分けて貰った
柚子は好き
柚子胡椒も好き
柚 ....
石っころよ
名を持つ花たちよ
シャンデリアから60Wへそしていま
(メタファーたちの淋しさ)
カメラと書かずに写真機と書いて
あるいは歓迎される、そのこと/ものの意味
誰が選べたのか立 ....
ときどき神さまに聞いていると知っていましたか
あれもこれもどうしてなのかなと、なぜですかって
このことはどうか
耳元に聴いてください
記述として
わたしには友達がいるということ
助けて ....
泣きべそな夜に、うららかな春の風
どきどきする胸に、井戸の中の月
世界は、満たされている
変わらないことなんてない。
戯れにシーソー。
寝不足なのと
不眠症気取りの彼女
どうせ今夜も
綺麗事で汚れていく身体を
濁酒で洗い流すくせに。
虚しくなるのと
悲劇のヒロイン気取りの彼女
なんにもないのに
....
それはまぎれもなく、悪夢であった。
置時計は3時を指していた。
接吻で女は孕んだ。接吻の相手は鏡に映った自
分自身だというのに。
本棚の中で一番高価な辞書で「妊娠」を調べる。
....
いつも君がいる夢を見る
未だ見たことのない君がそこにいた
夢の中では触れると消えてしまうけれど
今は夢から覚めても君と一緒にいる
夢にまで見た君が夢じゃなかったなんて
幸せだ ....
明けない夜に閉じ込められている
枯らす手を愛す
噛みきった舌が嘘をつく
水曜の月夜
頭痛には目を瞑って
メトロは川を渡り地下へ潜る
長すぎる日と日の間を捲る
短いスカートの権利は明け渡していない
いくつで
はじめます?
手も繋がずに坂を上って ....
足掻いても
私の手は
届かない
着飾っても
私の姿は
映らない
話してても
私の声は
響かない
渇望しても
私の夢は
叶わない
分かってる
分 ....
ふりかけと言えば、のりたまだが
のりたまからたまを取ると
「いやん、ばかん」にならないどころか
そのまま頭頂部にふりかけると
スーパーミリオンヘアーになることを
発見した私は
リーブ21の ....
●ring
青い花が好きだった赤い少女が白い文法の群生する野原を駆けていく夢を見たんだ、と、洩らした傍らの友人は墨のように真っ黒でなぜか直視できない、明け方の浜辺、打ちあげられた魚たちが至るとこ ....
樫の実ひろって、晒して食べた。
樫の実ドングリ、渋くて苦い
樫の実ドングリ、渋くて苦い
森の獣しか食べられない。
けれども、食べたい
食べなきゃ飢える
晒して晒して白くして
....
正直そこいらへんは
曖昧だ
昨日まで屋根が崩れ落ちそうな
廃屋があった場所が
今日は空き地になっていた
祖母が住んでいた石川のあの家も
父が建てた仙台のあの家も
今は私たちではない誰 ....
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