ナイフをしのばせろ、もう、愛こそはすべて、うしなわれてしまった
だれもがおまえを殺そうと目論んでる、もし、少しでもあやしげな素振りを見せたら、先手必勝、迷いなく殺っちまえ、警戒する必要もな ....
ガラタ橋はイスタンブール旧市街と新市街を結ぶ鉄橋だ。
二重構造になっていて下がレストラン、上が車道と歩道になっている。
橋の上ではおじさんたちが釣り糸をたらしている。
サバサンドイッチを売ってい ....
先日
とある公共TVの討論番組を見ていました
テーマは若者、若者世代とオトナ世代の一騎打ち
スタジオに集まってあーだこーだと、進展のない議論
ま
それはいいんだけど
びっくりしたのは学 ....
絵ハガキ
古びたペアリフトが、白く耀く斜面と雲ひとつな
い青空の隙間を、カタコトと、揺れながら私を山
頂へと運んでゆく。飽き飽きとした水平線上の生
活を忘れ、雪の斜面を滑り落ちること ....
■秘密■
好きです。
■嘘■
嫌いよ。
■指の細い人■
自分よりも指の細い人を好きになるとは思わなかった
自分より深く考える人を好きになるとは思わな ....
不幸を願う柏手が冴えて響いている
心が息をしていない
月さえ僕を照らさない
言葉も
心も
要らないわ
偽物の
熱で
あたしを
安心させてよ
なりすました手から
たとえ嘘が
溢れたとしても
今はただ
握ったあなたの手が
あたしには温かすぎ ....
二十歳の私はずるかった
ばかだった
だけど今
二十歳にもどりたい
ずるくてばかで
ほしくてたまらなくて
絶対想いが
願いがかなうはずだとおもっていた
二十歳の頃にもどりたい
....
代価は支払わねばならない
そんなこと考えていると恐ろしくなるよ
生まれて死ぬことが
こんなにも恐ろしいことだなんて
生きていることが
こんなにも犠牲を強いることだなんて
厳しい因果律の ....
気になることが落ちていました
拾ってみると
心の中に小さな点ができました
小さな点は振動し
私の心はふるえました
ふるえた私の心は
私の意識や無意識を使って
思考や記憶を
言葉 ....
暗闇の中、老人たちは進んでいく。
右手に白杖と、左手にステンドグラスのランタンを持ちながら列をつくっていた。
夜光虫を引き連れて歩いているような、美しい列の先は遥か彼方だ。
美しさに目がくらんで ....
ビルの谷底では
夜が
空よりも少し
早く訪れるだろう
何冊かの読みかけの本の中から
数ページ角のすり切れた
ものだけを選び出し
それを
開こうかどうかと
迷ううちに
街灯の月が ....
さき程まで空にたくさん
色とりどりの風船が舞っていたのに
夕暮れになり
北よりの冷たい風が
静かに吹き出した頃
不気味な雲は音も無く近づき
突風をかます
構える姿勢はとれ ....
細かな砂や木屑とともに その数字はガラス瓶にいれられていた
穏やかに晴れた休日、ひと気のない公園や路地裏に出むいては
彼は 度々そういうものを拾ってきた
いま、彼の部屋に ....
優しさだけの 生まれもの 頂きもの
それだけでいい
忘れてあげるという上からの目線も忘れて
眺めている 瞳任せの 涙の幕は天色
肌をすり抜ける 天色 人生を泳ぐ波の皺 十二単で今世
....
予感ではなく、確信である
わたしは未だアイデンティティークライシスであると
そう、最期のときまで
ありがとうと言えたとき
きっとあなたとは二度と会えなくなって
それまでは
我慢してもらって
ごめんなさい
一番大事に伝えたい言葉だから
本当の最後に伝えようと取っておく
あり ....
歌詞のない歌を
歌うあなた
あなたが歌う
その歌に
言葉を添えたいと
言葉を紡ぐ
この想いは
熟れて落ちた
柿の果肉のように
足元に飛び散って
あなたに届けることは
もは ....
ほんとうのこと
それは大抵が言ってはいけない
どんなに親しくなっても
むしろ親しいからこそ言えない
私が真っ黒なこころの持ち主で
ほんとうのことはいつだって真っ黒だから
もしだ ....
凍結する
冬の寒風に身を晒し 、立ち泳ぐ
辺りには静寂が満ちていて
指先から徐々に冷えてゆく
あらゆる感情の蛇口は
かたく閉じて
それがいいことなのか
悪いことなのか
判断すること ....
火が
ほしかったから、
そっと
恥じらいをまぜて
お月さまに
耳打ちしました
そっと
まるで
玩具のような運命の
わたしです
あわい
夜の吐息にさえ
消 ....
やわらかなわたしは
凍結することが出来るから
やわらかくなど
ないのです
冷ややかなわたしは
あこがれを抱いていたりするから
あつく出来ているのです
本当は
空から ....
白塗りのギタリストは
ファイアバード掻き鳴らして踊り出す
それを見た黒塗りは
フライングブイ床に叩きつけて
歌いだすのさロケンロー
青塗りが靴裏で
ドラム踏み鳴らして始まる
キャンディ トゥナ ....
じょうりくさんは
てんしなので
みつぎものを
さしあげますと
いって
かしとか
あげたら
ほかのおとこと
ちちくりあう
かんけいを
やめて
こちらに
ほほえみかけて
くれる
....
冬枯れの樹の下でなぜ孤独を感じる必要があるのだろう。
そんなことを自分に問うた事のある人が一体いくら在るのだろう。
自分に課した約束を反故にした人は一体幾人いるのだろう。
犯した罪の ....
さっきから、あなたが
夢中になって眺めているのは……光の断面
あられもなく剥き出しにされ、あなたの鼻先に
それは 突きつけられている
鉢に植えられた何らかの緑
....
尻に対する
必要以上の愛撫は
あなたのためというより
自分の欲求を
満足するためのものに
相違ありません
お、おじいちゃん?
おじいちゃあああん!
ロッドマンと猪木は
どちら ....
駅前の透き通った路地から
斜めに下っていく
陰だけの旅人
人を信じることを信じることができずに
スーツケースの中では きっと
愛の源がくしゃくしゃになっている
バスのタイヤに初々しく視 ....
1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.43sec.