俺の前ではみんなS
獏が夢を食べて吐いた
種田山頭火養成ギブスつけたまま寝ている
つめたい風が
頬に突きささるように
真っすぐで
それは
あまりに
迷いのない有り様で
わたしには逆らう手立てがない
気まぐれ風味に
夜空をみあげれば
きら星が澄み ....
頭のなかで
追ってる思考は
完璧なのに
口をつくのは
空しい言葉
頭のなかで
打ってるリズムは
正確なのに
手足の動きは
躓きがち
世界のなかで
生きてる ....
1:7
目がすべて浸透した人々を含めて、彼に会うために雲によって来ます。
恐らく、地球のレースはみな彼のことで悲しんでおり、彼を悲しむでしょう。
アーメン(まだ)。
それは今[1:8]です。ま ....
子供の前で大人のふりをした
洗濯物の前で大人のふりをした
鏡の前で大人のふりをした
悲しみの前で大人のふりをした
ママ友の前で大人のふりをした
雪の前で大人のふりをした
....
まだそうやって歌を歌っているウサギが森の中で狸の横にいる
俺は昼食を食べたあとでうつらうつらして、太鼓を軽く叩きながら空から
たくさんに降ってくる光をあび、威勢のよい植物のようなこころもちで
あ ....
空は
だれの言葉も聴いていない
雪の語りも
風の遊びも
なにひとつ聴いていない
大地は
だれにも組しない
黙りこむ愛にも
困り果てた踵にも
まったく味方しない ....
車なんて要らないけど/明と暗の分かれ目/
とっくの昔に終わって/撤去済みの催し物を
自分だけで/続けている/そんな世界観/外観
/外環道/車なんて要らないけど/致命的な何
かを無意識に体に透過 ....
(ボクめせん)
もしも
キミがボクで
今日のボクみたいにしっぱいしたらさ
ほかの人にニコッてしてほしい?
それともやさしくしてほしい?
ボクはイヤなんだ
しっぱいしたからって
....
赤信号で立ち止まったとき
うしろから歩いてきた人がすうっと追い越していって
そのままむこうへ渡ってしまった
その自然な様子に呆然とする
自分もその人と同じようにして渡ってしまいたいのに
いつ ....
初めて肺呼吸をした日を思い出せない
あの子が肺呼吸を止めた日を覚えているのに
オトガイ筋に
言い聞かせながら
あなたへ向ける
あ い う え お
それでも 卵は割れてしまう
きみに似ただれかが
廊下を歩いてくる
窓のさっしは手が切れそうに
冷たい冬を具現する
ぼくのポケットに
ちいさな勇気をしまって
階段近くの垂直と平行が
自尊心を失う場所まで
高 ....
誰もが行く道で
だけど 何も考えてはいないのだと
考えているとき そのことは 自分が
自分にとって眠いということだけだった
多くが 人にとって その
何も意味をもたないのだろう
画用紙 ....
従順なあなたのわたしは疲れ果て
我がままなわたしのわたしが怒り出す
そんなわたしは、信じてあげていい
円い影を銜えて その犬は闇へ紛れた
ときに思いもよらないところから降ってくる、雨……
厳めしいマンホールがあなたの靴を覚えている
わたしだけだったのかもしれない いつも ....
好きな人くらい俺にだっていたさ
今はただ俺が見えないだけさ
家族くらい俺にだっていたさ
今はただ石の中で眠っているだけさ
恋人くらい俺にだっていたさ
今はただ写真の中で俺を見つめてい ....
なんにもなくしたものなんてない
かわいそうなんて言われたかない
がんばれとか言われたかない
ぼろぼろになったって
ぼろぼろになんなかったところも
たくさんたくさんある
....
僕は違うと言う
君はそうかなぁと言う
僕はまぁまぁと言う
Aが疼くまっている
Bが心配して、声をかける
Cは早く立ってくれないかなと思っている
彼、彼女らはこれから
宿した魂をおろし ....
おおっ
第一次反抗期
ショッピングモールのフードコートで
隣の坊やが
反抗してるしてる
どうやらコップをいたずらして
ママに叱られているらしい
「ダメでしょう!」
....
牙を剥いた真夜中が俺の脳髄に噛みついて、裂傷のような夢ばかりが繰り返される、血を吐き、枕にしがみつき、気がふれる一歩手前、予感と結果が刺し合い、あらゆる思考が血まみれ、血まみれ、血まみれの ....
蕗を茹でる鍋にぶちまける
キッチンの戸棚に隠してあった
とっておきの塩
ザルツブルクで見つけた
とっておき なんて
未来を楽観できなきゃ
思い浮かばない道化芝居
あたしは無理をし ....
{ルビ賽子=さいころ}が胡座をかいている
{ルビ褥=しとね}は素っ気なく冷えている
彼女の頬には、涙の痕がある
それがいつどのように流されたのか、
彼はしりたかった ....
ブスだっていいじゃない、よし子
頑張って生きようよ
生きていたら
きっと良いことのひとつやふたつあるよ
よし子を好きだって人も
ひょっとしたら現れるかも知れないよ
そりゃ、絶対とは言い切れ ....
紙の前には座りたくない
鍵盤の前にいたい
昼ひなか私は没頭する
緊迫する
高揚する
せわしなく
抑揚の激しい旋律を
いつか
さりげなく
やさしく
奏でることができたら
....
ほぼ水といってもいいカルピスの薄さ
キレるところじゃなかった
イイオンナ抱いてモヒートがまずい
1975 1976 1977 1978 1979 1980 1981 1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
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