寝ているうちに夕方になった
夜になる前に起きなければならない
けれどどうしても布団から出られなくて
カーテンの陰にいる母に
起こして と言ってみる
母は不思議そうな顔をしている
見ているだ ....
ぴいひょろ
ぴいひょろ
横笛吹きながらしゃがみこんでいる少女
音程なんかどうでもよくて
鳴き虫って呼ばれちゃっても
いまはただ悲しくって
ぴいひょろ
ぴいひょろ
あまのじゃくのつむ ....
泣いたって
泣いたって
壁は応えてくれない
でもきょうも
ほらいまも
だってほかに宛てないから
君は遠くて
あの子も遠い
あなたは死んだし
あの仔も死んだ
さみしくてたまら ....
霧
歌
足跡
砕かれたガラス
煙
薄い香り
息を呑む
白い花を
黒い靴でコツコツと
涙を拭って
底の見えない
懐かしい穴に
静かに
捧げて
僕らのインプットされている行動には
何もかもが同じ それぐらいしか思いつかない
それ以外はエラー
心の奥。。。 あたたかい、冷たい
よく解らないです
たまに 油とガソリンを一滴ほど ....
ピョンヤンの街が日を跨ぐ頃
乾いた靴音で少し先を行く
女 ロシア人だろうか
街灯に照らされて
骨盤で風を切る
右に左に揺れている
おしり
尻視欲 と 抑止力
激しい激しい
せ・め・ ....
悲しく歪んだ顔は誰のものだというのか
俺か、俺か、俺のものか
こんなところにたどり着くなんて
全く思っちゃいなかった
愛してる
君を愛してる
それを言えるだけの資格が備わる日まで
悲しい ....
後ろ向いた
舌出した
べろべろべー
ちょんちょんと飛び跳ねて
あなたの心を引き寄せる
遠く彼方に浮遊する
あなたの心が近くなる
もっとここへ来て
私はあなたの好きなひよこ
私っぽい
と変換しようとしたら
綿しっぽい
になったので
採用します
夢の中で元妻が
やっぱり子供をつくればよかった
と笑いながらいうので
....
私は幼い頃早口で
軽いが、どもることがあった
母親でさえ、聞きなおすことがしばしばだった
さすがに長ずるにつれ、本人も自覚して
早口をおそくするように心掛け、発声に気をつけて
治そうと努 ....
座禅のまねだけして
老耄は窓越しにながめる
茜いろした群雲をバックに
庭木の小枝と梢が演じるストリップを
変わり身はデリケートだ
....
早過ぎる 遅過ぎる
15歳 愛を知るには 早過ぎる
50歳 恋をするには 遅過ぎる
行き過ぎる 戻り過ぎる
あなたの家の前 行き過ぎる 戻り過ぎる
悲し過ぎる 楽し過ぎる ....
反論がある、ってことは
温かいよね
ひねくれ者でも
あげ足取りでも
相手になってくれるだけ
感謝しなきゃね
雨のなかを、さ
わめきながら駆けぬけるのは
....
どんな人間にも感情がある、と
果たして断言できるだろうか?
有名人を射的の的に見立てて
あるいは自分達の全てを誰か他人の責任にして
その人々をひたすらにエアガンで打っている人達 ....
白目と黒目入れ替えたろかワレ ッ て、
悪魔がきた
そんなだっけ、お前
たかじん嫌いって言ってたじゃん
ビリケン嫌いって言ってたじゃん
自分の声がデカすぎて自分がなに言ってる ....
点滴を全身に浴び
刺さるたびに針のむしろに治療されます
感謝しましょう
よりよい私になるために針山地獄は苦い良薬
最近のゴッドハンドは
神様のサイコロにさえメスを入れます
まも ....
二度迎える零時には
広く全ての主語を解き放ち
わたし、や、ぼく、を
発音しないように
気をつけながら、
静かな旱魃に横たわって
そっと
息を引き取る
砂丘の青さに
ためらいの ....
とても疲れた日には
何かをしているのだと思う きっと
だけど見えない物語なのかもしれない
お台場が霞んでいる空を
飛んでいく きっと 魚が
人には 目があるのに見えない物があって
それを分かる人はいるのだろうか?
私には何が見えないかなんてわかりません
私は目に見える物しか見えないのです
霧を燃して
橋を渡る
斜めの羽の
風はらう午後
遠く枯れた森を乗せ
空と地の歪みは波打っている
二本の指でひらいた手帳に
交互につづく文字と焦げ跡
....
バカの症状を抑えるために
大量の抗生物質を投与した結果
耐性を身に付けたバカが発生した
耐性バカにつける薬は最早なく
そこかしこでバカが
猛威を振るうようになった
今のところ予防するしか
....
橋の上から見る
川面で散乱する夕焼け
街を塗りつぶして
僕は染められながらも
混ざることはできない
帰る場所はあるけれど
根無し草である感覚は
未だ心の大部分を占めていて
....
少なくとも
幸せなのに
こんなにも恵まれていない
てめえっ
上等じゃねえか!
おもてにでよう!
天気はイマイチ
おなかが空いた
弁当工場
煙に誘われ
ノソノソ ダラダラ
アパート這い出て
歩く
居酒屋定食満足満タ ....
{引用=一昨日の夜のこと}
薄緑の籠に
シャツや下着が
溜まってきたので
洗濯機にそれらを
雑多に放り込み
湯船に張った
冷めかけたお湯に
ホースを通したと ....
CDを冷やしているのか
シャワーが出るほうへひねってしまった
誰も手をつけないハート型のクッキーがある
売春宿から助けだされた女の子
お話ししようとしたけれど
おまえらどうせいつか帰るやろ、
黒い瞳はただ暗く
敵意や失意にみちていた
そうだ、その通りだ、いつか帰るよ、
....
私はあなたの全てを
結局、知ることができなかった
夕暮れ六時 味わい深い 君と過ごす放課後
雨が単調な音で地面に次々、降ってくる
次に会うのはいつなんだろう
ぼんやり考えてみる
人 ....
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