聞き耳を立てていた
厳しい言葉の迫る気配に
責める言葉の
迫る気配に
聞き耳を立てて
いた
口裏を合わせていた
障りのない言葉をえらび取り
結論付けない ....
ひとつの命が
青空に迎えられるように
煙になり
天に昇ってゆく
凍れる冬の空気を貫く
鋭い日差しをみつめると
目の玉が痛むけど
今は泣きたくないから
じっと見つめていたい
そう思 ....
僕が読む僕の詩
君が読む君の詩
僕が読む君の詩
君が読む僕の詩
同じ詩はひとつもない
同じ気分もひとつもない
過去は戻らない
明日は今日やって来ない
狭い世界
井の中 ....
返答の無いアドレスと番号を、消去する。
その行為はまるで
ボタンを押すというよりも
深い穴の井戸に
ふたをするのと同じ・・・。
反応が無いということで
何に対し/誰 ....
うちの工場の隣が倒産した
風が強い日の
人間の後姿
ぽつり ぽつり
人間の後姿
くしゃみが怒っている
人間の後姿
咳が泣いている
人間の後姿
吐き捨てられた
人 ....
私のポコチンの前で
泣かないで下さい
これは本当の私ではありません
被ってなんかいません
センのズリを
センのズリをかいて
あの敏感な肌を
露出して見せます
「私のお腹の中に
....
優しい人っているらしいんだけど
あたし会ったことないのよねえ
あの人、優しいわって
言われてる人に限って
あたしには冷たいっていうか
ケダモノを見るような目で見るっていうか
全然、優しくな ....
なくした財布の、行方を思う。。。
キャッシュカードは無事か?
免許証は?保険証は?
自分を表す記号の行方を
ただただ思う・・・・。
小銭入れの十円玉と
百円玉・五円 ....
記憶のほとりに座り
流れてゆく断片を
拾い集めながら暮らす
また泣いているけど
誰かに知ってほしいからじゃない
とつぶやきながら
、何をしたいのか
みえないから
つくっているのだろ ....
そとに出ると
花が増えている
風ならきっと南から
踏みしめるアスファルトに
いつもの靴はよく馴染み
足りない
違うと思う
そうじゃなくて
きさらづあたりの
すずもりたけやぶ
南無阿弥陀仏の
證成寺(しようじやうじ)
しよつしよつしよつじやうじ
しようじやうじの庭(には)は
たぬきあつまり はらつづみ
つきよに 和尚(を ....
代々木の病院の帰りに新宿に寄った
今日は先生に伝わってよかったな
まず、自分がこういうことに苦しんでいるということを他人に伝えることが難しい
知らなかった 自分にそういう表現力がないとは。
....
背骨を震わせる雨は上がり、軒下の猫は子を舐める。
都市に流れる網の目の血管は下に、下に。皮膚を潜っ
て深く。地球は幾度、吐こうとする。
閉ざされた、大勢の人が並んで歩くノイズの重なりは
....
ふしぎな生きものが対岸におりましたので
わたしは急いで脱ぎました
なるべく丁寧に急いで
わたしはあらわになりました
しかしながら
湯茶の用意が整っておらず
先方はやや訝しげ ....
茶色の家
訪れた茶色の家
石板を組み
セメントで固め
左に続く壁には
少し傷があって
今日は留守
泥のついたボディーの
ニッサンの軽自動車
赤いフォードの
後ろにつけて ....
そいつは道の真ん中に転がっていた
雨の日だった
合羽を着て自転車を漕いでいたので
私の視界は悪い
遠くから黒い物体が見えた時
壊れた黒い雨傘だと思った
もっと近づくと
黒い長靴に見えた
....
詩は何故生まれるのか
それはコミュニケーションの不可能を
自らの中に深く感じているから
人と人は分かり合えない
それらは永久に
それぞれに違う宇宙として孤立している
....
見得ないモノなんて 信じなくったって イイ
そう 教えられて来た
例えば 甘い 言葉ならば
幾重にも 話術をかけて
そう
ケーキの上に 乗っかった
あまーい あまー ....
いない
おじいさん
いないのは
おじさん
行方不明のおじさん
ドロップアウト
路上生活
捜索願い
詩
詩
補導
バイト生活
いいこともある
いができた
おじ ....
むかし 納屋の整理をした折
古箪笥の引き出しを開けると
中が炊きたての赤飯でいっぱいだったことがある
春の川でとれた蟹の甲羅を剥ぐと
どの蟹にも赤飯がぎっしり詰まっていたこともある
それから ....
ほしかった
ものをまえに
気持をうしないそうで
驚いている
驚いている
わたしがわたしを
うしないそうで
ねむりなよ
あなたが
言うものだから
泣くよりさきに
ほほえ ....
少し肌寒い秋の夜。
澄み切った空気を吸い込み、久しぶりの深夜徘徊ランニング。
今日は5km走れるかしら。
最後まであきらめずに走れるだろうか。
徐々に高まる心拍数。
だけど、走るのをやめ ....
みぞれ ゆき はれ みぞれ ゆき
ねえ
殺して よ
きっと気持ち良くて
笑ってしまう
わ
ひらり ひら り
には
まだ早く
濃色花蕾累々と
香り温くも木洩れ日なく
....
友達を
失った日に
眠りに落ちていく
ベッドの上
手には でも
何もかもある きっと
ないものとしての
何かがある
自分を
探している時
眠りに落ちていく
ベッドから ....
ライダースーツを着てバイクの免許がない
イケてる奴につけられた変なアダ名
絶対零度より冷たい瞳で見られた
今朝もぎゅうぎゅう
詰め込まれた通勤電車
トンネルを抜けると爽やかな朝日
お尻のあたりに妙な違和感
さわさわさわさわ
動けない…
首をねじったらつったけど
目の端に黒縁めがねの男 ....
痩せこけたデリヘル嬢にイラマチオをさせながらザッピングする
寒い夜、風は弱い
冷凍ピッツァに混入した
マラチオンに激しくむせるように
涙をうかべるから
美しい
部屋の模様は、薄 ....
わたしの母は
一流の歌謡曲なのであります
酸いも甘いも知り尽くし
いまや図太く
強固です
わたしの父も
一流の歌謡曲なのであります
優しく厳しく漕ぎわたり
よう ....
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