生きるためにふんずける
昨日の自分を

ふまれたらふみかえす
明日の自分を

影がうすくなって
ひとは大人しくなるようです
年月は目にみえないというけど

あなたの影もだいぶ薄いで ....
目は開くが光が差さない
肩は動くが負うべき荷がない
節くれ立つ指はしなるが絡めるべき手がない

そのように漠々と日々は吹き過ぎ
引きずった片足は轍を伸ばす
山頂を目指す人々は皆
片足 ....
妻が一歳の周をつれて
立ち寄った鎌倉の教会に、入ると
お告げの鐘は、夕焼け空に響き渡り――
グレーのベールを被った修道女等は
晩の聖歌を歌い始める  

祭壇に姿を現したのは  
私達に ....
心臓を取り除きましょう
そうしましょう
部屋中をかけまわる生命体と
わたしを殺す針から逃げるために

心臓を取り除きましょう
そうしましょう
となりのあいつの番犬と
垂れ流したお経から ....
はやい夕暮れ
うんざりする長い夜
セピア色の点光源
薄暗がりの背景に
うかびあがって
忘れられた
映画のポスター
ひたすらうらぶれてる

スーツの男
作業服の男
セーターの男 ....
服を着替えるように
自分を着替えて
いつもとちがう
うつくしいすがたで
あなたの言葉をなくしたい
なにもいえないくらい
目だけに主張して
わたしの
すっきりさせたいかなしみ
伝わると ....
  女の手は 梨を食べたばかりで、少し濡れていた
  夜風を正面から浴びて 枯れ草たちが咽び泣いている
  角をもたない鹿が そこを踏み分けて奔り
  しだいに速度を緩めて止まる
   ....
 いちごをひとつ

妹のいちごパフェにのせる姉

それは僕の役だったのに

 知らなかったよ

いつのまに
大人になったの


少し

 さびしく

それより少し
 ....
むなしい言葉の重なりに
わたしのあなたは
あらわれます

のぞんだ言葉の重なりに
わたしのあなたは
あらわれます



きれいな言葉の重なりに
あなたのわたしが
あらわ ....
眠りは死の子ども
一日一日
気づかないうちに大きくなって
やがてぼくと等身大になると
目覚めることがなくなるのだろう

いつその日が来るかわからない
いつそうなってもいいという
準 ....
うつ病のひょっとこ
暗い目
マジ過ぎて笑える

面白い顔で
沈鬱な表情
文句なく笑える

「笑っちゃいけない」
お行儀いい人は言うけど
笑えちゃうんだからしかたない

偽善 ....
きのう
確かに
雨が降っていた
雨の音が聞こえた
眼の奥のほう

爪を切ったから
すきまかぜ
爪先から入ってくる

おかげで冷たい匂いがする
偽物の血と混ざって•&# ....
夕陽のあたる湊町
古い煉瓦の倉庫街
漂うあの歌 あの旋律は
港の悲しいエレジーで
昔の俺(おい)らの子守歌

港近くの襤褸アパートで
親父も知らずに育った俺(おい)ら
酒場の女のお袋は ....
        コツコツとくつおとがする
          メトロノームのように
       たぶんハイヒールなのだろう
        スタスタとくつおとがする
           び ....
うんうん と 頷きながら 
運は残ると呟いて 

くるくると こよりをつくり 
てるてるぼうずを ぶらさげる 

アヤツが降臨せぬやふに 
後輪ならし 願い続ける


ハックション ....
 洋酒に囲まれ 馴染みの客にその日のお酒を出す まだ来てくれるだけでも嬉しくて 好きなもの嫌いなもの こだわりと痛点 あれこれ自然に入ってきて その日のお酒というのも 彼が欲したものと私が差し出したも .... 夜明け前のキッチンで炒める玉葱は

ケチャップと混ざり合い

キャベツのざく切りは

鍋の中でくたくたになりながら

春の蝶になる・・・・。

白い米粒が

フライパンに投入さ ....
洩れる
わたしのすきまから
   わたしが
      洩れる
   淡い光のように
      君へと
         洩れる
      ここからも
         あそこから ....
大根をすりながら、君が笑う・・・・。

好物の蕎麦を茹でて

かつおだしのつゆを、ほんの少し味見をして

君が笑う・・・・。

「冷やしは、二玉いける!。」

ざるの上に海苔を散ら ....
カップラーメンにミネラルウォーター入れるのか 玄関にやたらシーサーがある ゴメンで済む社会にして警察をなくします 遠くにある、かすかな記憶を掘り起こし

これが何か?何なのか?が見えず

苦しむ日々を受け入れた・・・・。

その一方で

毎日が透明になり

都庁の上から、空へと消える夢を見る・ ....
朝の更衣室で聞く いつもの足音
彼の足音だど すぐにわかるけど
飛び出したい 気持ちおさえて
恋しい気分に 浸っている
私の気持を おさえているのは
彼の左手 薬指の リング
気がつかなけ ....
彼氏のポコチンが
全然迫力なくて
つまらないったら
ありゃしないので
別れちゃおうかなとも
思ったんだけど
顔がタイプだし
優しいから
ここは自慢の万能細胞を注射して
ビッコッにしち ....
相手に想いを伝えようと 言葉を書き
声に出したり 体を使って伝えられるけど
なぜか言葉が見つからなく 声も出せなくて
何をしたらいいか わからなくなる
心の中では伝えたい事が決まっているのに
 ....
本当に生まれたままの姿か?
色素沈着は致し方ないのか?
不満は残るが
猛反対に合いながらも
やっとのことで
ツルツルにしてもらったので
これで我慢します
さあ、もっと近くで
見せて下さ ....
消耗品リストを
作成しました
エクセルで

ボールペン
メモ帳
コピー用紙
ホチキスの針

ふと
私は手を止めて

愛は
消耗品ですか

ボールペンも
コピー用紙も
 ....
乾いた大地であなたは泣いて
泣きつかれて少し歩いて
また泣いて
夜が来れば凍え
朝が来れば脅えた
でもね
乾いた大地に
花を咲かせたのは
あなたの流した沢山の涙
あなたの花はとても優 ....
白樺並木をぬけ
丘を登りきったところにある古びた洋館

いつも裏手にある通学路を通っていたものだから
僕はただ
丘のてっぺんにかろうじて見えるその館の
二階窓を仰ぎながら
色々と想像 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
影ふみ朧月214/2/1 23:07
同伴者由木名緒美11*14/2/1 22:54
神のいたずら服部 剛414/2/1 22:53
そうしましょうノブ子114/2/1 22:51
ブルース藤原絵理子5*14/2/1 22:45
中表はなもとあお2*14/2/1 22:43
エーテル 18草野春心414/2/1 22:33
いちごをひとつichiro...12*14/2/1 21:40
祝辞千波 一也114/2/1 20:08
眠りは死の子どもである殿岡秀秋914/2/1 19:59
ひょっとこ藤原絵理子4*14/2/1 19:03
シズクにて5*14/2/1 19:02
挽歌……とある蛙9*14/2/1 17:07
白いサウンド信天翁214/2/1 15:19
こより藤鈴呼014/2/1 14:44
没落深水遊脚2*14/2/1 13:06
白色梓ゆい014/2/1 11:47
洩れる塔野夏子2*14/2/1 11:45
恋人梓ゆい314/2/1 11:26
カップラーメンにミネラルウォーター入れるのか北大路京介414/2/1 11:15
玄関にやたらシーサーがある4*14/2/1 11:14
ゴメンで済む社会にして警察をなくします614/2/1 11:14
妖怪梓ゆい114/2/1 11:06
恋しい気持の気分佐白光014/2/1 9:19
美人研究者の野望花形新次014/2/1 9:02
『 』リィ2*14/2/1 7:10
パイパン花形新次014/2/1 6:54
消耗品uminek...11*14/2/1 1:18
花とあなたこいち014/2/1 0:27
新説浦島太郎keigo1*14/2/1 0:13

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