○「スイカ出金」

羽田空港からモノレールに乗るときに
入金した
面倒くさかったので一万円入金した
モノレールから山手線を乗り継いで
新宿まで行った
帰りも同じコースでスイカを使った
 ....
謎の荷車を引いて
着飾った馬がやってくる
出来立ての{ルビ宇宙=ビスケット}は、
遠く遥々夢の続きから
そよぐ秋風に
ミルクの匂いを薫らせて
村から村へと
せつなく甘い{ルビ宇宙=ビスケ ....
水管橋に降り注ぐ光
何がしたかったの
わたしの腕も指も
多分、人より短い
変わっていく時間は
変わり続けて
気がつけば
アパートばかりが
目立って増えていった

あなたを思 ....
あなたが去ってしまうまで

そのギリギリまで
あなたと
接していたい

本当は
みとりたい

だけど
わたしには
旦那がいる

旦那には
みとられたい

二人のヒト ....
ホント言っちゃうとね・・・

パンも御飯も旦那もあなたも好き

パンと御飯 どっちも好きなのは許される

でも

旦那とあなた どっちも好きなのは許されない

なんで どっちも ....
真夜中、夜に目が覚めた。
水の滴り落ちる音がしている。
入り口近くの洗面台からだ。
足をおろして、スリッパをひっかけた。
亜麻色の弱い光のなか、
わたしの目は
(鏡に映った)わ ....
割れた画面のむこうで自動変換が暴力をふるう
インターネットの毛布は今はもう夢で
冷えたテスラのなかでがたがた震えながら運ばれる(どこへ?)
世界が終わるとしたら午後だろう
希望的観測! ....
つめたい万華鏡のまばたきが
角笛吹きの感傷を揺らし
梢のうへから、いやみな天使が
それを微笑つた。
琥珀いろの木洩れ陽と
昼下がりの回想が
共謀して、道化師を泣かせた。
腹立たし ....
のびやかしなり折り重なり
冷たく熱く色づく
この世界という光の帯、

あなたの内懐に響き渡り躍り

孤独という怪物 すきとほります。
遠隔ローターをパンティに仕込んで
難しい哲学書を朗読させながら
パチッとスイッチを押すと
急に眉間にシワを寄せて
「あ〜、う〜」と苦悶の表情を浮かべる
そこでスイッチを切ると
「フーッ」と ....
やばい噂を聞いちゃった

話せる人 いなくて困る

しょうがないから 井戸に叫ぶ

ちょうど 九官鳥が井戸に落ちていた

救助された九官鳥が叫ぶ

死んだら 神に質問攻めされる ....
風が吹けば時が進み
そして命も進む
全てが進むにつれて
風が汚れて重たくなった
人々は汚い風を拒み
世界に壁を作り
さらに風と空気を汚し続けた
やがて風は吹かず時は止まり
もう明日が見 ....
          - l'impromptu


擬人街を訪ねるなら{ルビ外套=コート}だけ着て行けばいいさ

隱喩に似る薄筋、縫工筋は

いつだって皺だらけのリトグラフ何故 ....
心の奥歯で氷を噛み砕きヒタスラ
貴女の声のヒビキ映り染み入る
この能動の意識という舞台に

貴女という根源の実感の何か何物か

(浮き立ち鮮やか漂うこの幾筋ものヒビキヒカリ)

わたし ....
  

みんなおらっちのこと「さんらー」ってよん
でるけど、おらっちにはもっとちゃんとした
「せいとく」っていうかっこいいなまえがあ
るのに。でもかんじはかけないからさ、「さ
んらー」でい ....
○「空港トイレ」

若い女が出てきた
何かとても不機嫌な顔だった
まあ 愛想のない女だなあと思った
中へ入ると男性用の便器が見当たらない!
おかしいなあ?
と思って
上の掲示を見ると
 ....
 藻いろの川に夕日がくぐると
 透明がぼんやり
 浮かびあがり
 水は流れていたのだとわかる
 落しものや誰か
 生きてるもの生きてないものに
 黒い影が時おりゆらめく

 今はまだ気 ....
  通り過ぎて
  あなたの胸に
  影になってから
  はじめて言葉がきらめいた
  海老蔓の秋 はじめから 記憶の形をして
夕暮時の
晴れた日の西の山の上の
空が蒼く透けた色をしている
死なないで、と
言ってくれた人の声を
思い出そうとした
けれど山は夜をむかえて

死なないで、と
言ってくれた人の思いは ....
鉛の十字のレプリカは積み上げ。擦り切れるまカレンダーに曳く。
居間、22時59分。夢見たよな箱庭で人生ごっこ。灰石と忽(ゆるが)せ、
凖しく廻る。点を老いては。何度でも書き足されている星星に、
 ....
   キミと公園で



 これ以上、人を好きになるのはよそう
 そんな別れかたはやめて

 公園をかるい足どり
 コーヒー片手に横ぎる
 服が脱ぎたいって
 わたしは好きなのに
 ....
 飛びこまないか
 と貴方の声が 重かった

 飛びこまなくたって
 水面に 映った顔に見入るだけで
 水底に横たわれる
 と私の声が かわいていた

 ときのすぎゆく早さは
 相寄 ....
ありがとうを
何回言ってきただろうか
それでも言い足りないのは
感謝したい存在が
無数にあるから
大人になって分かったのは
この世は無常ということ
出会いや別れはともしびのように
儚く明滅する
ONとOFFをくり返す
愛していたことや恋しかったこと
心が含む砂利のような味で
恐れなく ....
この世界という
無意味を掴んだら
この無意味という
力動に包まれたら
次に行って生きて

 
欲はあっても執着はない
荒れほど在った
食欲も性欲ももはや囚われず
自由なる大海、恋愛 ....
 おおきな
 朝日を 笑いながら
 数えきれない鳩が輪になって
 時の繋がりが聴こえてくるような
 羽根を打つほどうつくしい游び

 壁にぶつかるんじゃないか
 そしてそのまま吸いこまれ ....
高く濃くなる秋、きっとすぐ澄んで
晴れ渡るとして、なんともさみしい
夜の都市、煌びやかなネオンサイン
キレイだろうけど、中身はカラッポ

 あゝやっぱり突き抜けよう
 あゝやっぱり還ってい ....
凍りついた曇りぞらと

あをぐろく{ルビ執念=しうね}くうねる海の

きたぐに

確然としてくらいちからのくに

俺は心ひそかにきたぐにを愛し

乾燥した都市から遠く北方を ....
秋は遠い
肩にこうべをあずけて眠る
ひとりの女のように

一匹のトンボがくぐりぬける
それ以外なにもない
綿の花をあしらった
青くくすんだヴェールの下

静かな死者の息づかい
遠く ....
「こんなショート動画を作ってごらんよ 炎上するから」

あなたがそういうのでその通りの動画を作ったら
ほんのわずか 煙が出た

たなびく

麻のスカーフの時は流れ
スカルの住処は一極集 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
旅の恥はかき捨て2zenyam...3*23/10/2 8:03
宇宙売りの天使atsuch...12*23/10/2 7:57
たもつ623/10/2 6:56
愛してしまったルルカ ne...2*23/10/2 4:13
ダメって言われるんだろうな・・・苦笑1+*23/10/2 3:46
陽の埋葬田中宏輔9*23/10/2 0:58
午後についてはるな223/10/1 17:56
絵本 (旧作)石村5*23/10/1 17:05
LOVEレター〇孤独という怪物ひだかたけし7*23/10/1 16:59
とびっ子花形新次023/10/1 16:48
ゲーマールルカ ne...1*23/10/1 16:45
よごれものリィ1*23/10/1 16:19
Wear Do墨晶3*23/10/1 16:12
詩想20ひだかたけし323/10/1 15:52
さんらー は (散文詩 10)AB(なかほ...323/10/1 15:51
旅の恥は掻き捨て1zenyam...1*23/10/1 15:39
よどみsoft_m...4+*23/10/1 14:13
海老蔓[group]草野春心10*23/10/1 13:01
天より高いこしごえ4*23/10/1 12:42
狼狽あらい023/10/1 12:27
キミと公園でsoft_m...3*23/10/1 12:08
湖と蝶リリー3*23/10/1 11:58
※五行歌「感謝したい存在が 無数にあるから」こしごえ3*23/10/1 10:59
成育黒髪4+*23/9/30 22:29
五行歌、籠のなかの球根(改訂)ひだかたけし723/9/30 17:19
翼あるものsoft_m...12*23/9/30 16:03
時 すきとほりひだかたけし8*23/9/30 15:22
きたぐに (旧作)石村4*23/9/30 12:44
孤独なポーンただのみきや5*23/9/30 11:17
おどり松岡宮323/9/30 10:48

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