負けるもんか卵でとじる
捨てた故郷に花を植える
o
基本的に大雑把
でもそれもおおらかと許して
基本的に物は出しっぱなし
脱ぎっぱなしの靴下
ベッドの上には漫画が壁をつくる
机の上はいつだって戦争状態
でも案外物の位置は覚えている ....
道をほると
どんどんとほると
一体なにがあるのかとのぞきこんだ
黒々とした土の中に
なにがあるのかと期待した
ユンボでかきだされる黒い土は
内臓のようにみせてやっぱり土だった
そ ....
陽が暮れるまで
はしゃぎ続けた
今も空は茜色
孤独の中で
陽が暮れるまで
煌めき続けた
今も夢はあの彼方
孤独の中で
陽が暮れるまで
書き続けた
今も紙は白いまま
孤独の ....
君は幾つもの鏡に反射されたのち ひとつの軌道を二人で見出した 僕の友情の屈折率などもはや無力だ 君の中に鼓動を送り始めたもう一人の人に その存在に 僕は劇の観客のように喝采を鳴り響かせるだろう 祝うと ....
華やかな目眩をください
目の奥が乾いてしかたありません
琥珀色の夢で私を濡らして
星は見えなくても
月が出てなくても
そんなのどうでもいいではありませんか
目線を合わせて隣同士
手を ....
泣きたい理由でもないのに ボロボロ涙がこぼれてる
悲しくもないのに 悲しい何かを探してる
退屈とため息と嫌になるくらい あたしはひとり
淋しい理由でもないのに ひとりではとてもいられ ....
蟹が泳いでいた
それを追ってわたしがきて
叔父がわたしを追いかけてきて
叔父を追いかけて姉もきていた
だから家が火事になっても問題なかった
みんなで食べた鍋は
罪の味がした
誰と会うことのなかった日
知らない間に眠りに落ちた僕は
音楽を聴いていた 僕は そうだった
よだれを 一滴 枕に垂れ流していた
きっと誰もが唇の中から落としている
同じ道を歩いている 誰 ....
宅配業者が使う
台車みたいなのに
仰向けで乗り
物凄いスピードで滑りながら
氷の上にあなたへの伝言を刻む
「あたしのこと
どうか笑わないでね」
ともに歩んできた道はもうそこにはなくて
それでもこのまま行けばいつかまた君と出逢えるかな
雪が降り僕の声は届かない
分かっていてもあの日大好きだった一輪を握りしめて
去年の今日思い出せ ....
不発弾を掘り出したというので見にきたが
大きな穴が埋められもせず空いているだけだった
校庭には名残の雪が汚れた骨のようで
からっ風が髪を乱して吹き去っていく
花壇にはパンジー どれも顔みたいに ....
市井のすみで本能が
真実をねじまげるのは何故
真実とはからくりのようなもの
本能とは時限爆弾のようなもの
共働きの内縁の
事実婚のカレーのルウ
遠くから澄んだ口 ....
少年が少女に恋をする
少女の心は恋によって女性へと孵化していく
しかし少年はまだ少年のまま
いつしか少女は愛を知る女性へと変わる
少年はその愛を受けてもなお少年のまま ....
出会ったのは
文字の中で
言葉に隠れる君の気持ち
気づけなくて傷つけた
言いあって笑いあって
喧嘩しあって 触れあって
積み重ねが近づけてくれた
二人の距離を
突然に広がる
....
「温かいですね」
いや〜面と向かって言われると照れますな〜
「このエコバッグとっても温かいです」
「え?」
「ずっとレジ打ちしてると手がかじかんで…」
なんだエコバッグか ....
ひとまわり大きくなった太陽が
西の水平線に沈んでいく
この海はどこへでも繋がっている
海岸には奇妙な文字が氾濫している
塩化ナトリウム水溶液で繋がっている
巨大な電池だって作れる
....
冷めたグラスなら
白く、くもる
すこしの間
わたしの吐息で
すこしの間
白く
くもる
そこで
あなたを呼んで
みた
そこにはいない
いるはずも
....
せめて私の全人生で愛を感じたい
せめて私の全人格で愛を語りたい
寒風の中にも
日差しは感じられる
心に咲く花は
何色だろう
今,
歩いて行く道が
怖くて恐ろしくて
やめたくなって
もらした小便のうえに
座り込んで
震えているような
自分を
見つけたら
謝りなさい
しわだらけの
母ちゃんのオッパイが ....
こわくない
冬なので
こわくない
ビタミン剤あるから
ぜんぜんこわくない
花柄の靴したを
いつもばかにされても
構わないで履きつづけていた
ななちゃんは9歳だったのに
勇敢だ ....
Icey
高級治療、高級食事
A rosy face,
I see your face.
That: it is,yerrow ribbon,
Yerrow boots.
震える身体を
抱え込むようにして
きみを風から守った
軒先の松に積もった雪が落ちる
ハッとして振り返った
ひと気のない路地裏
闇はどこまでも深く
すべての音は吸い込まれていく
ジャ ....
騙し 騙し
抜き足 差し足 忍び足
騙し過ぎて
何処からが 真実なのか
分からなくなってしまった
なんて
何時もの事だから
余り 気にしない
気にしないけれども ....
腰ふる星ふる
ひさしぶりに起きて夏の雨の味
猫が背伸びしてお迎えの時間
朝靄のなか
Mr.レンビンは、ありきたりに憐れんでいた
空を、そよ風をあわれみ
音を、つばさをあわれみ
湖を、呼吸をあわれみ
棘を、音符をあわれみ 、
鏡を、必然をあわれみ
....
とても疲れていた
何も見えないから少しだけ
何もかもが 見えない 他人のようで
言葉数も少ない影の中にいた
そして 家に帰っていた
金の残りもわずかな自分がいて
使える体力も残 ....
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