花びらを一枚一枚数えながら
足元に広がる優しい世界に落としていく
そこにどんな想いが込められているのか
知りたくて集めようとしたけれど
僕のプライドがそれを許さないんだ
カラフルだと思っ ....
デイケア・センター
チカヨレバ
淑女メヲヒラキ
ネムイノヨトイウ
デハアッチヘユキマス
ウナズイテ、マタメヲトズ
若イコロノオ写真ハ
キットオキレイデショウネ
デハ今度オ持 ....
雨の音のように
互いに育たず、打ち消し合う
そういうものをこそ
愛と呼びたい
そらの色に
本当の名前などないように
分からないものをこそ
信じていたい
そ ....
ひび割れた指先から
冬の滴がしたたり落ちて
大地に染みこんでいくとき
温い風に梢を揺すられ
慌てたまんさくは
葉芽を出すことも忘れて
よじれた花を開いてしまった
北の風に身をよじ ....
影と影は
こんなにもたやすく
ひとつになれる
犬とわたし
樹とわたし
電信柱とわたし
あなたとわたし
昼に束ねられていた
よそよそしさは
夜がくれば
溶け
すべての影と影 ....
みてあのこまだ
舟なんかつくってる
とさされたゆびを
はじから折って編み込んでいく
わたしはかなしかった
夜でも朝でも
ま昼にはいっそおそろしかった
からだじゅうに溜まった水が
....
みどりいろの炎が
お前の陰茎を甘く包む
俺の陰唇を脅かす
....
誰も居ない道で
信号を待っている
静けさは閉じたように
木々の音も聞こえず
ただ独り
ずっと信号を待っている
一本道は見渡す限り
何も無くて
草が風に揺れている
伽藍 ....
町には
消えた犬がいました。
町には
増え続ける猫がいます。
町には
人がいます。
波のように。
何かに導かれ住みつき、何かと共に去っていきます。
そうした後、 ....
僕は何もない
道の縁を歩く
そこには何があるのだろうかと
コンクリートの中に存在するものを見ていた
僕は考えていた
子供の頃に見ていた夕暮れだとか
人間は死ぬのだということだとかを
....
私の言葉を 少しも疑わない母さんに
嘘をついてまで 行きたかった宮崎
強い日射しとフェニックスのある街
ゆったりと落ちついた街
5時間 汽車にゆられて
たどりついたあなたが住んでいる街
行 ....
国道
どこかで一本
曲がる場所を間違えたのか
デジャヴを含んだ知らない路地に
迷い込んだ先を抜けて
開けた国道はついさっき
生まれたばかりのようだった
横断歩道はまだか細く
蒸 ....
おはよう
おはようと声をかけて
跳ね返ってきたものを
体で受け止めてたしかめる
世界がそこにあることを
あるいは声をかけられて
体内を通って帰っていく
軌跡に手を振り
さよなら ....
ドラゴンのくせに
ドラゴンのくせに
空も飛べないなんて
十年前に言われた台詞が
時々浮かんでは沈んでいく
ドラゴンのくせに
火も吹けないなんて
今更思い出したとこ ....
君が生きるというなら
わたしも生きることができる
ネブラツカヤの空に流れて
ぼくは死んでしまいたい
雲が浮かぶ
靴が転げる
ひとがあふれる
だれもいないのに
うたが
空に流れ ....
エッチ、スケッチ、ワンタッチ
スカートめくったら いちご柄
甘酸っぱい思い出に練乳を
舟が
天の使いが
父を迎えに降りてくる
モニターの
緑の輝線
彼の何かを告げている
母と私は部屋を出て
お向かいの
やけににぎわう居酒屋で
白身魚の天ぷらと
焼き鳥とサ ....
離れの掘りごたつの中に母がいる
離れの掘りごたつの中にいる母は少女の姿で
絣の着物を着た古い時代の母である
古い時代の少女の姿の母は掘りごたつの中にいる
猫のように離れの掘りごたつの中にいる
....
余りにも
アッサリし過ぎた
涼しい顔立ちのため
リンクを凍り付かせているのは
実はコイツではないかと
疑ってしまうのは致し方ないと思う
夜な夜な夜な夜ーな
氷にのせて
ヨナヨナ ....
暗闇の吐き出した
冷たい鼓動を感じながら
傷だらけのテーブルを前に
一人
手酌で赤ワインを
どれくらい口にしたのか
床に転がる
空き瓶を数えてみても
はっきりとはわからない
飲んだか ....
だいすきなひとが 体調を崩したので
差し入れだけこっそり 置いてきました
受け取ってくれるとは 思ってたけど
メール来るまで どきどきしたよ
ついでに言うと
あなたの ....
カレーを作ったが旨くない
入れるものは入れている
ジャガイモ
人参
玉ねぎ
にんにく
鶏のもも肉
そして
いつものインスタントのルー
毎度のことなのでいいかと思ったが
ち ....
最後に会えたのは
もう3週間も前
電話もメールも
全然してくれないから
あたしはこの日を
指おり数えて待ってったっていうのに
あなたはなんだか
へっちゃらな顔
することがお ....
母親がきらいです
大きな声でいってはいけないと
おもうから文字にしています
かくれて
あの日それを母にみつかった
母のさめた目が忘れられません
母親が
母親であるからきらいだと
....
心が折れたら
折っちゃいましょう、
もう一本
角度のちがいで
見方がかわれば
あらたな味方の参上!かもよ
ま、そうはならなくても
挫折やら壁やらが増えたらさ
い ....
ミスターメリット
おまえにあるのは
在り方じゃなくてやり方
ミスターメリット
おまえにあるのは
在り方じゃなくてやり方
雪の河
ハイドロスリップ
死 ....
死が救済なら この繊細な肌 の下に潜む心を
いますぐに いますぐに
死が制裁なら その精彩を欠いた瞳の奥の闇を
いますぐに いますぐに
意味もなく生を与えられた
飾りつけの観葉植物も ....
写真がコトバをしゃべり始める
きこえるかな?
人が物が石ころが
だまっているのに
君に会話を始めてくるよ
静かになるときこえてくる
胸のあたりに
ひたいの上に
耳を傾けるとやってくる
....
■そんな人だとは■
あなたがそんな人だとは思わなかった
ずっと疑っていたのに
とっくに信じてもよかったのだなんて。
■冗談■
今にして思えば、冗談のような愛情だった。
....
そろそろ携帯ぐらい出さないと
異次元感がK点を遥かに越えているぞ
(かさいノリすけ 談)
それはともかく
息子も娘も孫さえも
ブリキの太鼓状態なのに
てめえだけその歳で
声変わり ....
1940 1941 1942 1943 1944 1945 1946 1947 1948 1949 1950 1951 1952 1953 1954 1955 1956 1957 1958 1959 1960 1961 1962 1963 1964 1965 1966 1967 1968 1969 1970 1971 1972 1973 1974 1975 1976 1977 1978 1979 1980
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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