夏の夕方に訪れるあの湿った憂鬱は何なのだろう。世界がいつもと異なった網の目に組み替えられるような、あの憂鬱は。目を楽しませてくれていた植物も奇怪で滑稽なものに思えるし、耳を楽しませてくれていた蝉の .... 笑えなくなった私のために
夫が遠い町から
戻ってきてくれた
他愛ないお喋りで
笑わせてくれた

眠れなくなった私のために
遠い町から戻った夫が
隣で眠ってくれた
寝息…そしていびき
 ....
ジリジリと
迫ってくる
それは感じている
でも、
足が動かない
腕も
手も

渡り鳥が行ってしまう
夕陽が沈む
花が枯れる

気付けば
何も無い
何も無かった
過ぎ去って ....
パソコンのキーボードを叩いている

午前1時30分

久々の詩作

微かな緊張が心地よい

そして少し眠い

一つ目の少女のように

儚い感覚

ポツリポツリこれからも
 ....
家に帰りたいと
思う僕は道に
部屋すらも見えなかった
部屋で 立ち止まった時に 道の
山の中を流れる世界に
心の中で 指を 触れながら
歩き続けたその掌で

色々なことを考えながら ....
自分が死ぬ時に

天井が見えるのか

それとも、誰かの悲しそうな顔が見えるのか

あるいは窓の外の樹が見えるのか

そんな事は分かりはしない

それは、自分が生まれた時に

何 ....
     寒かったから
     息を吐きかけ
     こすり合わせる
           
     店先のディスプレイは
     パステルカラーが
     華やかさを競って ....
地面から
20cmばかりの所で
止まっている球体

触れれば
終わってしまうもの
放てば
いなくなってしまうもの

息のふるえと
風のつよさに
おびやかされて

球体
わず ....
人は殺しあった
動物も殺しあった

植物もまた
日向と日陰に生まれ
殺しあうつもりもなく

日陰の植物は死に
日向の植物は育った

人は人を殺すために
生まれてきたの ....
すごく辛かったあの夏の日
あなたの言葉に救われた

どう生きていこうか
行き先を見失った私を 温かい心で
包んでくれたね


楽しい時間は過ぎたから
あと少しで離れ離れになるね

 ....
私の部屋は薄暗く
眠るための膜が張っている
膜の外はみんなどろどろに溶け合って
輪郭はもはや失われているから
母さんと父さんの話し声は
テューバが拍を打ち込んでいるみたいだ
私はたったひと ....
風の便りを聞いて私の心は再びこの村へ戻ってきた。
今日は良く風が見える。
微かな秋の名残は遥かに遠く、木々の下に集まった落葉の談話が心地良い。
こんなに風の見える日は、きっと私の村も雪化粧に ....
時空を超えてある街に出る。
星のない夜だったが、街中は人工色のネオンで煌びやかに輝いている。
立ち並ぶクラブの扉の向こう側から活気に満ちた音楽が流れてくる。
アルコール臭の漂う中、道端に散乱 ....
雲海を眼下に望み、聳え立つ古びた塔の最上階。
囚われの身となったあなたは何をして過ごすのか。
小部屋にあるのは、色の剥げた机と椅子と机上に朽ちた薔薇の花。
寒暖もなく、感動も無く、共に笑い合 ....
再就職先の紹介をした知人に
立派な菓子折りをもらった

上用饅頭が詰まっているものと
内心ほくそ笑んだが
上品な包装を開けてみると
見事な上げ底であった

しかし
饅頭を取り除けた底 ....
春がいる

駐車場の奥の
ハイブリッド車伝いに
ブロック塀の上に飛び乗った時
チイ子はそう思った

春がいる

朝の見回りで
ナワバリ荒らしのクロに
やられた三角耳がまだ痛む ....
そうだね ときいてほしい
なにも 教えないでほしい

ちがうよ といってもいいから
いったんはきいてほしい

おなじじゃないんだ
結局はおなじでも

そうだね ときいてほしい
君の ....
ぐうっと伸びる
四肢が
おのれにおのれの目覚めを知らせる
 
大あくびが
まずは昇ったばかりの太陽を食らって
牙が汚く光る

ゆっくり開いた目
の血走り
冬の間中 ....
毛穴から笑顔が染み出すように
庭にチューリップの芽が出ていた

間引いたらきっと良いチューリップ

だけど自然のあり方は
ギュウギュウと窮屈なのだから
そのままにしておくよ

群生す ....
タトゥーに誤字 心の目も曇っていた 太いマジックで小さい夢を書いた 入社一年に満たない
まだ未成年の君が
機械に上半身を突っ込んで
型替えを行っている姿を見ていて思う
もう一人前のオペレーターなんだ

ちょっと前までは怪我しないか
とても心配だったけ ....
いやいや、そんなことないんじゃないの
結構いるんでしょ、ロリコンの気象予報士
天気に詳しいからって
別に善人な訳でもないし
性的趣味が特殊だって
全然不思議じゃないのよね

「ねえ、お嬢 ....
今でも夢に見る

北斜面の崖
なだらかな傾きの崖

崖の上のお屋敷の、
裏手の急斜面から
空に舞い上がる自分を

空は樹木に隠れて半分
空は現実に隠され半分
半分の空に半分の自由 ....
し返し 使い方を間違えると しっぺ返しを返される 呪いを渡される 自分で機嫌を悪くしてしまうのだから仕方がないこ とを知ることもなく

ほら、同じことの繰り返しで さっきまで笑っていた空気を 怒ら ....
じゃりじゃりした気分で
浜辺で
1人で
100人で
海なんて見ないで
あらかじめ用意された
浜辺で
1人で
じゃりじゃりした気分で
少年が
少女が
スズメが
雲が
魚が
猫 ....
梯子から落ちてしまった者は
はんぶん月にかくされて
二度と来ぬものを待っている

無音の庭園の真ん中で
梯子がひとつ燃えている
火の粉はどこへ向かうだろう

やがてまぶしい天の真上から ....
世の中 いろんな口癖が 有るけれど 
わたくしの 口癖は 
とりあえず「とりあえず」なんです と 

とりあえず あなたの口が 
とりあえずの形に 動くから 

とりあえず  ....
走らなくとも 進まさせて頂きに目を瞳をやる 

戦ぐ四季の桃色と空色 それらの 彼 彼女らの感情はわからない

されど感じずにいられない 目に瞳に入れずには澄まされない

清さかな ひたす ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
葉leaf514/2/25 2:54
ありがとう森川美咲3*14/2/25 2:54
signalopus114/2/25 2:10
今何してる?たかよし02014/2/25 1:43
ふいに思う日番田 114/2/25 1:19
凝視yamada...114/2/25 0:50
隠したのは袖口でした石田とわ14*14/2/25 0:49
球体(2014.2)新嶋樹014/2/25 0:42
一瞬の、平和小川 葉614/2/24 23:49
いつかまた葉月桜子214/2/24 23:37
子どものころは膜の中で眠っていた四角い丸114/2/24 22:48
故郷からの便りヒヤシンス10*14/2/24 22:45
乾いた現実4*14/2/24 22:44
行く手の道3*14/2/24 22:41
饅頭山部 佳814/2/24 21:47
チイさい春nonya21*14/2/24 21:32
あいづち朧月314/2/24 21:28
春のおおかみ平瀬たかのり9*14/2/24 21:06
群生和田カマリ1*14/2/24 19:40
タトゥーに誤字北大路京介1214/2/24 19:32
心の目も曇っていた014/2/24 19:32
太いマジックで小さい夢を書いた614/2/24 19:32
まっすぐ伸びていくichiro...8*14/2/24 19:06
希少予報士花形新次014/2/24 17:37
空と自由[group]……とある蛙12*14/2/24 17:32
し返し最都 優014/2/24 16:24
あらかじめ現代詩にさせられた言葉たち左屋百色11*14/2/24 16:16
無題(2014.2)新嶋樹114/2/24 16:12
とりあえず藤鈴呼1*14/2/24 15:26
讃える春朝焼彩茜色10*14/2/24 14:51

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