青春は少年時代の狭苦しい熱をいつまでも温存している。光に満ちた限られた視野のもと全力疾走する衝動は、青春を迎えた若い人々の血液の中に一定濃度で存在し続ける。若者は少年のように庇護されたいし .... 削いでほしいとおもう
まとわりつくものはいつもきれいな花びら
ではなく 鱗のような厄介なものだ
きらきらとしていても からだから離れればいいのにとおもう

あのまま 埠頭へとびこめば
綺麗 ....
三月の最初のララバイは雨の歌
時計の針の音のように
三月が礼儀正しくやって来た
いらっしゃいませと呼ぶ
わたしたちの声はすっかりと枯れて

この礼儀にかなう歓迎はないのかな
三月が厳かに ....
私の指先から金貨がこぼれ
あなたの乾いた唇を潤せたら
頑健な牡牛が黒いつむじ風となり
私の魂を運んでくれたら
世界は午睡のまどろみの狭間、神秘の唾液を垂らす
こめかみを濡らすその体温にあやさ ....
ベタベタに甘い少女漫画が読みたい
スポーツに夢中な青春を送ってみたい
愛しい気持ちでいっぱいにしたい
愛用のマグカップの中のコーヒーに
後ろ暗さもアンニュイも夕暮れも
混ぜ込んで、飲み込んで ....
少女はいつものように限りなく、かぎりなくきらきらと輝いていました。それでも同じように夜は明けて朝焼けが訪れ、少女はいつものように歩くのでした。そこは夢でした。そこはゆめであり少女の頭の中でのできごとで .... 告げ鳥が庭の木にとまった
今年は厳冬で数が少ない
近くの湖でエサをあげている団体が
心配しているとローカルニュースが伝えた

「大変な旅をして来るんだから
みんなで大切にしてあげましょう」 ....
私は一人
東京行きの汽車を待ちます
あなたのことを忘れるために

小さな駅は人影少なく
私の未練を断ち切るように
冷たい風が吹き抜けてた

ヒュルリヒュルリラ
あなたに聴こえますか
 ....
むくろと暮らしたことがある
たった数日

むくろは
案外しずかで
ちょうど
子供がいたずらに
掛け布団の下 座布団を仕込み
あたかも眠ったふりをした
そんなふうな

かつて肉体だ ....
家の前の道路を右にずんずん進んでゆくと
やがて海に辿り着く

幼い僕にとって海は未知の世界の
不安や驚異の象徴
大きな不思議な地球の水たまりだった

僕の中学の夏休みは海の生活だった
 ....
 求めても求めてもとどかない
 手に入れたと思えば指の間からすり抜ける
 同じ躓きに気持ちは折れかかる
 つまりは失敗の連続

 それでも
 また立ち上がって
 駆けだしていく
 幾度 ....
丸くならないダンゴムシの足が多い ひきこもったカタツムリが大きい はずしたメガネも夜に包まれていった カフェオレにほんの少し
はちみつを混ぜましょう
少しだけ甘くて
ちょっとだけ苦くて
体の中が温かい

冬の寒い中
コートに手を突っ込んで
あったまる
ほんの少しの温もりが
段々心も ....
左ポケットで飼っていた
”しあわせの青い鳥”
君がいれば僕はしあわせ

ねぇ本当なのかい?


あくる日僕はおもむろに
ポッケに手を突っ込んで
手を空に向けて開いてみた
小さな青い ....
このよにそんざいするすべてのじょせいをあいせるだろうか 立ち止まってしまった
どうしたの
大丈夫?
掛けてくれた声にも
答えられなかった

次の一歩の踏み出し方を
忘れてしまった
先に行っとくよ
そう言った君に追い付くときの
笑い方もわ ....
ビー玉が
心をぐるぐる
その遠心力で僕は動く
でもね
少しづつ
小さくなっていくよ
消えてしまう
その時僕は
何で動くのかな
そっと
指にからめ取る粘液のなかに
胎動のような、ためらいが
ある

たやすくは
秘密裏に動けない総てのものを
固く透きとおらせてしまう
権力が、そこに
ある

良策かも ....
私は部屋を作った
始めた頃の記憶さえ霞むほど
長い長い時間をかけて
がらんとした真っ白い部屋

いろんな場所に出かけて
美しいと思った光だけを集めたら
真夏の南中した太陽の光に似た
真 ....
  なにか、やわらかい言葉を
  あなたには いったほうがよかったのだが



  木枯らしが身を刺す日
  かたむいたなんらかの光
  洞のなかの熊に似たあやうさが
  あな ....
  わたしの胸のなかは
  春がくると、空の色とおなじになる
  うぐいすも桜もないこの町を
  がたのきた軽自動車で駆けてくあなた



  風のそよぎが耳にうたう
  鋏を ....
小声で頼んだ並みのマグロが
おおくきなって店中を駆け回る
こちらの身が小さくなるとき
届けられた笑顔 
心ばかりのサービスを 
言葉で返る寿司職人
すべすべの掌が握って
板に乗った寿司の ....
ほぼ等間隔に置かれた
不安のハードル
倒さないようにしながら
生真面目に歩く

決して抜け出せない
ループの回廊
天気はいつも晴れのち曇り
ところにより雨

ほぼ等間隔に現れる ....
■街灯の下■
ずっとそこにいたのですか
ずっと一人でいたのですか

私は何度
あなたを通り過ぎてきたのですか。





■氷■
私の中には氷があって
子供のころからずっと ....
足の下の土の地面は
昔とちがって歩きやすい。
水はけもよくてジョギングに適した土が
使われているそうだ。

それでも 私の足は覚えている。
ジャリジャリの小石の入ったデコボコ道
塗れて指 ....
ゆっくりと とお 数える声が 
聞こえた

い〜ち に〜い さ〜ん し〜
昔 聞いたような 声だ

やさしそうな 女性の声
きっと 今の わたくしよりも
随分と 年下の
 ....
1.
きみはTシャツを着ている
Tシャツの下に素肌がある
素肌の下に血管と神経とリンパがある
きみはTシャツが似合う

きみのTシャツに顔をうずめる
今日いちにちの日差しの匂いがする
 ....
104歳の詩人、まど・みちおさんが老衰で亡くなられた。
そんな歳まで詩人のままだったなんて、すごいことだ。
追悼の意味もこめて、すこしだけまどさんの時を巻き戻させてもらいたい。
巻き戻しても、ま ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
虚構葉leaf3+14/3/2 6:45
鱗のストールを巻いて唐草フウ12*14/3/2 5:37
三月の最初のララバイはもっぷ314/3/2 3:47
◎小指の約束由木名緒美12*14/3/2 3:27
注ぎ込む群青ジャム414/3/2 3:24
【蝉の悲鳴に別れを告げて。】[group]三上あず114/3/2 0:47
厳冬藤原絵理子3*14/3/1 22:56
風のさむらごうち花形新次014/3/1 22:52
むくろ、とuminek...25*14/3/1 22:48
海を見る梅昆布茶1814/3/1 22:42
さらば、青春[group]平瀬たかのり5*14/3/1 21:57
丸くならないダンゴムシの足が多い北大路京介614/3/1 21:53
ひきこもったカタツムリが大きい614/3/1 21:53
はずしたメガネも夜に包まれていった514/3/1 21:53
涙はスパイスににかほ あや214/3/1 20:19
神様からの告白414/3/1 20:17
有問題2012014/3/1 19:46
トマル森川美咲1*14/3/1 19:44
ビー玉こいち114/3/1 18:43
琥珀帝[group]千波 一也614/3/1 17:24
穏やかな日山部 佳614/3/1 16:38
悔い草野春心314/3/1 16:20
わたしの胸のなかは314/3/1 15:01
回転寿司イナエ12*14/3/1 14:55
ループnonya17*14/3/1 13:13
街灯の下 など六篇クナリ5*14/3/1 11:24
この足は覚えているbookof...4*14/3/1 10:01
とお数えたら何が見える藤鈴呼2*14/3/1 8:56
Tシャツのこと村田 活彦3*14/3/1 8:28
涙の虹yo-yo6*14/3/1 8:05

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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