空をいくど見上げてきたことか
お天道さまが恋しくて
春まできっと見上げる、恋しくて
輝く星に深酒させられる
なにをしてもキャパオーバー
来たときよりも美しくなら行かない
久々に暮らす父と母は私が思っていたよりも老いていて。私が思っているよりも近い位置でカウントダウンを聞く心地だ。
父はもう私を打たないし怒りもしない。ただにこにこにかにか馬鹿みたいに笑ってる。
それ ....
もも
ももももももももに恋した
私の扁桃腺はとうにない
なので病弱である
モモ
モモもモモもモモが好きだ
カタカナは不思議である
ゾウリクガメを連れてくる
私の故郷は桃の花にう ....
ごきげんよう お元気ですか
差し支えなければ、貴方の前に転がっているであろう
その全てをごみと化した有機物を
どうか悼んでやってください
それでなければ解き放たれた
このけがれたモノの代 ....
雛祭り 病に倒れし
義母の手に 笑った雛と
雛あられ じゃべれぬ義母の
瞳には 涙の中に
笑う雛 照れて歌う
我が娘 リズムにあわせる
まばたきは 義母の涙を
押し流し 滲んで笑う ....
ひとつ、仮面の男は追いはぎだ
あなたが逃げれば追いかける
果てまで追いきりゃ皮をはぐ顔をはぐ
耐えぬいたなら次は蒼
ふたつ、片手の女は招き屋だ
あなたと話せばまた一人
骨まで愛でらりゃ ....
女の幸せ
玉の輿
祖母から母へと受け継がれ
夢に描くは昔も今も
宮廷貴族のおこしいれ
こしもと 従者も引き連れて
合奏酒肴の花の饗宴
長持ち牛車
嫁入り道具も豪華絢爛
十二単 ....
/
俺は問題をつくらなければならない。
冬が白く武装するから
何回でも潰して
問題をつくり続けなきゃなんねーの。
氷が溶けて季節が死ぬ
ひとつの色が死んでなくなる。
滑る階段で開封する遺 ....
陽気な緻密
タフなフロンティア
ゴンに嫉妬
きみの切実
自信ないようなこと言われると
つらかった悲しかった
合格できたら自信つくんかな
へんなこと、ないか ....
底知れない夜空の下で
じっと、空を見た
あまりに美しい星々の輝きの中で
わたし という存在が 消え去る
震える身体で、私は必死に想う
....
雛人形は海を渡らない
「今日は雛祭りよ」
「雛祭りってなあに?」
童話を聞かせるように
雛祭りの話を聞かせる
「ふ〜ん」
それはまるで
おとぎ話よりも遠い世界のお祭りごと
....
目を閉じてください
そして
駆けている
馬
を思ってください
西暦一九八三年
いちばん後ろから
ぜんぶ抜き去っていく
黒鹿毛を見た人は
叫んだのです
太古 ....
とのさまバッタ ユビに乗せ
ちょん・ちょこちょんと 鼻歌 打てば
ピョーンと 飛び出す ぴょん吉のよう
*
階段を ポンポンポンと 小気味よく
登る手前で キミにほだされ ....
この言葉が何より先にでて
そのあとに即興でなにかを投げて
返ってくるなにかをみる
余韻を残すことなく消える
あとで語られないように
いま要るだけの言葉が
あなたのすべてであ ....
あのころのさみしさは
いったいどこへいってしまったんだろう
あんなにさみしかったのに…
いまおもう
わたしはほんとはぜんぜんさみしくなかったんじゃないかと
じぶんのことばかりかん ....
裁判所の窓から望む
冬の日比谷公園は
昔日の面影そのままに
冬枯れした杜の透き間
レンガ色した公会堂の屋根部分が
遠望できる
公会堂の長い影は
公園の小径を覆い
所々に前夜の白 ....
幸せな散歩道
君と手を繋いで
春先の海風は
人魚の寝息のように
柔らかいから
ふたりは
心地良い
心地良い
砂浜と遊び場を隔てる
防波堤につっ立って
すべて ....
誰が何と言おうと
俺はおまえのことが好きだ!
ホンマ?
本当だとも!
あたいのどこが好き?
えっ?
ねえ、あたいのどこが好きなん?
えーっと・・・・
どうしたん?あたいのどこが好きやの ....
過去に押し流されていく自分を
未来の自分がじっと見ている
時は待ってくれないが
誰かが時という流れの果てで
僕を待っている
何故か、そんな気がした
この流れを越えて ....
ひとつの飛沫
つむるまぶた
水をもとめて
はばたく痛み
取り残された秋をつまみ
影は鉱の空をあおぐ
こぼし こぼれ
何も残らぬ手のひらに
鉄の光と音が降る
....
ことわりの無いさま、を
無理と言うのであろうから
なるほどなかなか高尚な言葉である
無理、とは奥深い言葉である
茶髪のギャルらが言う
(時には単体で)
無理、ときっぱり
無〜 ....
冬の水道水
冬の水道水
凍てついた喉を絞めあげる
凍てついた喉を絞めあげる
冬の水道水は凍てついた喉を絞めあげる
銀色のシンクは 静かな風景を鈍く映しこむ
冬の水は 鈍い銀 ....
あとどれくらいで
思い出の場所に辿り着くことが出来るの?
君の歩幅にばれないように合わせる
今も彼女はこの街で生きている
僕と同じ毎日を過ごしている
卒業した小学校
深夜になって大 ....
君が考える恋って
別れたらそれで終わりなの?
君と過ごした日々は
明日になると白紙になるの?
初めての連続を交わしたときのような二人が
ずっと続けばこんなことにならなかったのかな
君は ....
ろくに誰とも話もせずに
行きたいと思う場所を
思い出の中に見つめたけれど
すでにそこには何もない
色々な自分を思い出した
アマゾンの商品や 僕の
軽音楽で 響かせる 頭を
寂 ....
君の「想い」など
上からななぞれば僕にも書ける
僕の「想い」など
一度眺めればそらでも書ける
そんなものが尊いというのなら
僕はあらゆる尊さを否定する
生の上にあぐらをかいたすべての人間の ....
きっと時代がそうさせているのでしょう
悲しげに踊る雑踏、行軍のよう、でもあなたたちを愛しているから
さからわないよ
きっと時代がそうさせている。あなたが何で落ち込んでいるのかわからな ....
1932 1933 1934 1935 1936 1937 1938 1939 1940 1941 1942 1943 1944 1945 1946 1947 1948 1949 1950 1951 1952 1953 1954 1955 1956 1957 1958 1959 1960 1961 1962 1963 1964 1965 1966 1967 1968 1969 1970 1971 1972
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.77sec.