アンチでないと
生きていけない
それはウンチ出ないと
生きていけないよりも
ある意味辛いことだ
そう言って祖国を憂い、死んだ
韓国人哲学者
Ho- K.キム氏の言葉を胸に刻み
....
<二度目の初恋>
もっと 諦めることが
上手になったと思っていたよ
初めて好きになった人を 好きすぎて傷つけた日々
あんな思いをさせることは 二度とないと思っていた
もっと大人に ....
生産工場などで適用されてきた
トヨタ生産方式を
日々の生活に適用したらどうなるのか
ジャストインタイムで
買いだめなどはなるべくせず
必要なものを現在の必要に応じて調達する
無在庫主義 ....
驚くほど大量のウンコが出た朝に
少しだけ他人に
優しくなろうと思った
驚くほど大量のウンコが出た朝に
過去に犯した罪の全てに
今日責任をとろうと思った
驚くほど大量のウンコが出た朝 ....
洗いすぎて
ごわりとした
ネルの小さなパジャマ
ふたつめのボタンだけ
なぜか赤い糸で
不器用にくくられている
夜泣きのたびに
私にしがみついた
熱を帯びた袖
黄色いライオンの模様
....
ちーちゃんはのら猫。
毎朝、ご飯をもらいに来る。
待っている姿が
わたしと重なる。
「ご飯を食べたら行きなよ?」
してあげられるのは
ここまで。
本当は面倒なや ....
活動的で積極的で
いつも元気いっぱい
そんな美咲ちゃんが
病んじゃったらしい
怠け者で呑気で
いつもだーらだら
そんな私なら
ほら健在だよ
治療するんだって
薬飲むんだって
....
春の妖精の悪戯で
声をなくしたウグイスは
春を唄えなくて
どうしただろう
きっと風は彼にも
春を知らせてやっただろう
その喜びを唄えなくて
ウグイスは苦しんだのか
ただ春の風を全身 ....
やわらかい命たち
やわらかいその時代
ほのかな湿りと肉体に
都会の青空
ごちゃごちゃ煤けてとけていた
自由だった
悲しみつきぬけていた
ていねいだった
....
夢に向かう足どりに
アンジェラ・アキの歌がかぶさると
それが尊い哀しみに聞こえるよ
じぶんがいいと思ったことは
伝えすぎてもめるぐらいがいいってことが
人生も半ばをすぎる ....
在らんとして在る者 主の御名において
わたしは空観を能くし
不確定性原理と予定説と永劫回帰が
まったく同じものではないかと思い始めている
まったく同じものを別の角度から見
表現したも ....
今日の私は海のにおいがした
遠い記憶の中で
幼い私は人魚になる夢を見る
薄い水色の空は薄荷の味
シャボン玉が弾けた午後
濡れた手足で駆けながら
鱗ができるの待っている
今日が終わりに ....
一滴のくらやみが 明るみに落ちたとき
わたしは黙っていてもわたしでした
愛などのことばも必要なしに
光を一粒あなたがとってみせたとき
はずかしく右往左往にばらけるわたしを
つぎはぎの ....
埃っぽい飛行場を飛び立ったら
もう、さいなら、ってな気持ちや
任務なんやからな
二階級特進の恩給が
後は、なんとかしてくれるやろ
しやけど
あの勲章どっさりつけた
偉そうなおっさんら ....
青く青く山が迷っている
空が低くて恋のない街
ベストファーザー賞もらって息子に会えない
空は真珠色 ある春の日の午さがり
風もなく うっとりとあたたかい
こんなとき この散歩道を行き交う人たちの
心臓はみな
真っ赤なチューリップの花に変わるのである
....
クリームなのかシチューなのか
それが問題なのだと言われても
クリームですしシチューですと
答えることしか僕にはできない。
それでも言わせてもらうけども
クリームシチューの正体なんて
ク ....
ゆうちゃんはひらがなをもっている
まあるいまあるい
まあたらしいひらがなを
それをこうえんにもっていって
ぽーんとなげたり
ころころころがして
ひらがなはどろだらけ
....
美しい骸骨を持つ人に会った
美しい詩を書きなさいという彼女は
まだ陸地を夢見ている
昨夜から降りはじめた雨は
静かに庭を濡らしている
窓ガラスに群がるおびただしい水滴
しずくの一粒一粒 ....
夕暮れが近づいて物悲しくなっていく
独り歩くこの道がとても寂しく感じる
広い道の人混みも細長い裏路地も同じ
ひしひしと心に沁み込んでくるものは
不条理と儚さ故の虚無感が唸っている
夕 ....
君の背中にあるくぼみ
肩甲骨に挟まれたゆるやかな
弓なりのカーブ
広い背中を抱き締めると
あまりにも自然に
くぼみに沿う私の頭、頬、
温かく、君 ....
吾妻橋一九七二年六月
つぶれるはずのビアホールで
神保町の石屋の伜と
一八の僕はたらふくビールを飲み交わし
ぐでんぐでんの千鳥足
売り飛ばされたはず(?)のビヤホールは
そのまま生き残 ....
心の庭にヒヤシンスが咲き乱れている。
私は悲しみを言葉にする者。
拙い言葉で眼前のキャンバスを汚す事になろうとも、
現実を直視し、血のたぎりを一筆で描ききる。
昨日の悲しみが今日に及ばない ....
くちびるに触れる鈴の粉
遠雷 器
雫と滴が
すれちがう径
ひとつのなかの無は増して
響きはさらに高くなる
窓の鉛 壁の銀
水の淵を照らす粉
分かれる前の ....
もくれんの
白いたまごが
割れると
たちどころに
小鳥が生まれ
空にむかって
さえずりをはじめる
風が吹けば
はばたく真似事もする
翼は
永遠に無垢なまま
飛び立つことをしないま ....
冬が去ったとは言え
霧に覆われ風にさらされる離島礼文
ようやく萌え始めた草の緑に
きりっとしまった白い袋
鎌倉武士の母衣が花開く
かつては
ニシン漁の男たちが
往来を始める島の ....
街路にいるぼくが
語りかけるとき
胸の塔の
小さな窓があき
風がはいって
搭の中に眠っていた
もうひとりのぼくが
街路をのぞく
去っていくときに
長い髪をゆすって
一度だけ
....
隔離されなければならない 家族から 仲間から 社会から 世界から その場を乱したりするわけではなく 逆にその場に適合しすぎて その場を栄えさせ過ぎてしまうから この社会の網の目が勢いよく不気味に成長し ....
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