未だこぼれ出ぬ涙のために
1tの鉄塊を失って
また人らしく踊れるかもな

大腸の横穴の奥で溶けない氷
夏を越えていく中で
浮き出て腐る
いつぞやの恋は
未熟な枝付枯葉

機械が核の ....
真理かまやかしか
ずれたまなこでやぶ睨みした
雑草だらけのあけすけな世界
齢だけがひとかどになり
手の中にあるのは
ぎりぎりの蒸し暑い部屋
あちらこちらと
分 ....
今年友達になった人が
フウセン蔓の種をくれた
うちの庭に咲いたの
私が種を採ったのだから
春になったら撒いてねと言った

フウセン蔓の花というものを
私は見たことが無い
二十年も前に
 ....
 
風呂で屁をこいでみた

すべてからの自由を約束する泡が破裂する

諸君! 解放だ! 解放だ!!



 
目を閉じた奥に浮かんでくる
遠くに美しく広がる景色に胸が騒ぐ
今ここに溜まっている乱れた荷物が
部屋の中に重くかげを重ねている
壊れた機械が私の頭の中で音を立てて鳴る

今日は退屈だから
 ....
とりあえず
腹いっぱいに喰って
泥のように寝てみろ
いろいろ考えるのは
その次にしちまえ

じゃないと、
死んでしまうぞ
俺たちを囲む
思考の鎖に
絡まってしま ....
昼間の静寂が緩む
真夏の夕暮れは、気ぜわしく
この街に戻ってくる

黄昏の土手に、月見草が咲く
行き交う人の影に揺られて
年老いた夫婦が、ゆったりと
杖をついた妻を抱えるように

満 ....
バーチャル世界を漂う夥しい単体から
吐き出される0と1の記号は
フェロモンを伴って 波に乗り
キーボードの前に佇む孤独な心の
隙間に入り込む

 ディスプレイの 
 向こうとこちらで ....
けっこうホロ酔い気分で
カラオケなんかやっちゃったり
してるのかも知れないし
やってたとしても
それは全然悪いことじゃない
おぼちゃんと
ラインをやって
スタップじゃねえや
スタンププ ....
つい惹き込まれた



鏡の中の世界は
果実が熟して

私にはない
甘い匂いがした

色と色が混じり合う
透明な世界の不思議

キミへのメールは
天使の苺
白い白い甘酸っ ....
可能であれば
ブラック企業に就職したいですね
赤字続きで組合が強い
レッド企業では不安ですから
やはり黒字経営の優良企業に
越したことないですよ
親も安心しますし
今日は 10回言おう
さみしいって

さみしい
さみしい
さみしい

言えてるうちは
大丈夫
哀しみは
まだ
そんなに近くにはいない

私には
あなたがいる
私が
さみ ....
  桜の葉を胸に抱いて
  墨色の風は流れていく
  女に似た雨の匂いが 岩間にひそむ苔を洗う
  うつむくひとの唇から 知らぬ間にすべり落ちた
  わたしの名をだれが忘れずにいられる ....
はずれたアイマスクから白目 大蛇飲み込んだ蛙が月も食べようとしている 蛙ひいていったトラックに蟻のマーク 「仮にわしが脳死状態になったとしても
延命装置は絶対に外さないように」
と今現在元気なのに
書面で残そうとしているジジイは
生きながらにして脳死状態なので
家族の承諾を得て
強制的に心肺機 ....
(知人)

友人ではないが、親戚ほど疎遠ではない。

最近は特に犯罪報道でよく見かける

匿名性を条件で被害者との関わりを能弁に語る者

推理小説の真犯人ではない。

現実の世界で ....
僕は
罪のない
ハエトリグモを殺した
昨夜のことだった
酔っていて覚えていない
今朝
丸めたチラシに叩き潰されたハエトリグモを発見した

もし
ハエトリグモではなく
バッタだっ ....
19歳のおじいちゃん よぼよぼ歩く
最近暑くなってきたせいか フローリングにペタン

朝起きてご飯をあげると
このエサじゃないとですと かすれた声で鳴く
19歳のわがまま君 おじいちゃんだか ....
花ばさみ取ってけねが と
庭からあなたの声がする
走り寄って
手術用具のようなそれを渡すと
あなたは百合やひなげしを
少し摘み取ってくるのだった


花ばさみ取ってクダサイ と
庭か ....
なぜ逃げなかったの、青い鳥
籠が空虚に満ちていたのに
扉をあける意味を知らなかったの、青い鳥
命には尊厳があったのに
何も知らなかったの、青い鳥
籠に保護されることを信じていたの?
何の疑 ....
昨日、今日
お天気はあいにくの雨

でも、
それはそれで仕方がない

晴れの日もあれば
雨の日だってある

一年でいちばん
優しい雨の降る季節


「傘を持たずにゆ ....
三丁目の植え込みに
神様が捨てられてました
薄汚れてハエが集っていました
拾って帰って
洗濯機で洗濯しました
乾燥機の中で蘇りました

何か願い事を聞いてあげよう
そう言われたので
 ....
時刻表通りに来るはずの
予定という列車を待つ

今日は宴会で
ぼくが進行役だ
何もかも遅れがち
ぼくはイライラする
十分おくれで
皆をのせて出発する
宴会がはじまる
打合せで
飲 ....
人々の敵意が鉄の壁のように僕を取り囲み
外側から来るどんな愛も遮断し
内側から発されるどんな愛も跳ね返してしまった長い期間
僕の中には一枚のカードが次第に凝結していった
最後の切り ....
夜眠り
朝起きる

夜がきて
あくびする

朝がきて
あくびする

いつの日も
あたりまえ

いつからか
あたりまえ

悔しくて眠れない日も
いつの間にか海の底

 ....
なにひとつ
ただしくはなかった
空白をうめるようにする
女のからだでは

ただしくはなかったかもしれない
すがるように言葉を編むこと
空を濁らせる 嘘を吐くこと
つめたい気持ちに線 ....
金曜日

バスを降りた途端 夜の町に穏やかな風が吹いて
夏の匂いがするねと 隣の君に僕はそう言った

長いこと僕らの町にあった 小さなスーパーは
ついにつぶされて 無意味にアパートが建つっ ....
明日が今日の続きでしかない
明後日は明日の続きでしかない

終わりが無いということが
どれほど恐ろしいか

自分で「終わり」にしないと
絶対に終わらない

今だけ甘受するならまだしも ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
木屋 亞万2*14/6/2 0:26
メメント・モリ (Make No Mistake)ホロウ・シカ...1*14/6/2 0:03
ふうせんかずらLucy20*14/6/1 23:44
こく殿上 童18*14/6/1 23:32
目を閉じた時の願い加藤3*14/6/1 23:08
苦しかったら御笠川マコト314/6/1 22:33
月見草山部 佳214/6/1 22:15
ネットの恋人イナエ11*14/6/1 21:36
今だってさむらごうちはどこかで生きている花形新次014/6/1 20:35
虹香114/6/1 20:19
就職活動花形新次014/6/1 20:13
あなたに甘えているんだと思うuminek...9*14/6/1 18:35
うつろい草野春心714/6/1 18:13
はずれたアイマスクから白目北大路京介414/6/1 17:36
大蛇飲み込んだ蛙が月も食べようとしている5*14/6/1 17:35
蛙ひいていったトラックに蟻のマーク3*14/6/1 17:35
脳死にノーシン花形新次014/6/1 17:17
何人??……とある蛙9*14/6/1 16:19
僕はハエトリグモを殺したichiro...9*14/6/1 15:21
19歳のおじいちゃん朝焼彩茜色12*14/6/1 15:02
花鋏フユナ814/6/1 14:17
青い鳥はなもとあお114/6/1 13:52
六月chihar...6*14/6/1 8:47
福祉アンドリュウ414/6/1 8:38
予定殿岡秀秋314/6/1 5:13
愛されない葉leaf114/6/1 5:03
夜眠り、朝起きる中村 くらげ414/6/1 4:08
過去はるな1214/6/1 4:03
金曜日itukam...1*14/6/1 0:02
chocoa114/5/31 23:54

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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