自分の中に小さい自分がいっぱいいて
こんな曇りの日にはざわざわ動く
大切にして
大切にしてってうるさい
粗末に扱われたのがなんだっていうんだ
ああ小さいままでいたかったなぁ
み ....
川をのぞきこむ灯が
映る自身から目をそらし
むこう岸を照らし
河口を見つめる
重なる橋が落とす影
金属の網が降らす色
霧へ 霧へ
傾く夜
雨上がりの ....
鬱々と
うつらうつらと
やり過ごす時間(とき)
酔っ払って
ふらりふらりと
帰った夜は遠くなり
孤独を求めた結果が
これだ
重い頭に響く
かつての仲間の笑い声
鈍っ ....
表に浮かぶ
都合を飾る記憶と
その背景に
無駄と消える記憶
絵の具は明度を失い
乾いた自画像を描く
この手にあると
高く
高 ....
暁に咲く桜の花は
枯れることなく
立ち尽くし
次の春を待っている
願うこともなく
ただ今だけを見て
空に舞った花びらは
堕ちることなく
....
むかしむかしのそのむかし
おれという人
確かにありき
潤んだ空に買わされた傘が幸せ願っている
地球より大きい傘で誰も濡れない
月の涙を避け傘の中のふたり
遠い夢のあとのような水色が
さびしくて
よわって
しんだ
しんだしんだしんだ
遠い夢のあとのような水色が
あの鐘をいつも鳴らしていた
ぼくはここだよ
....
パレットの上の赤は、出番を待ってる
白い色と混じり桃色になりたくて
私は私のまんま
本当は赤が好き
燃えるレッドは私そのものだから…
だけどね、
白い貴方が大好きなの
....
{画像=140605223459.jpg}
人は他人無しには存在できない
自分だけで自立しているように見えて
他人の評価を気にして生きている
自分の生き方も定まらず自信を失 ....
ふたりあやとりがしたくて
赤い毛糸をひろげてみたけど
まわりに
ひろってくれるひとはいなかった
ひとは
ひとりで生まれて
ひとりで死ぬんだというのに
ところどころで
どうし ....
僕の知っている加藤さんは
どちらかと言えば
上等だと思う
てめえ、上等じゃねえか!
という意味ではなくて
純粋に上等だと思う
なぜなら
僕の知っている加藤さんは
1時間で5万円も取るか ....
ただそれを伝えたいだけなのに
僕は不器用だから
きみを海に喩えたり
故郷に喩えたり
鳩時計に喩えたりしてしまう
その結果、今夜も
DMM. comのお世話になっている
可愛がってくれた人が
誰も居なくなった後で
人は死を迎える
訳の分らぬ若輩たちに囲まれて
トボトボと旅立ってゆく
あんたにもいい時があったんだよね
燃えるような恋もあったし
奇跡 ....
押しとどめられた吐息
火照る頬
乱れた前髪
白い肌
淡い瞳
甘い匂い
照りつける太陽
蝉の鳴き声
さざめく青田
首筋にぬるい風が吹く
赤い果汁が滴る
汗が目に入る
このまま永久に眠り続けたいと願う朝
喉元は炭水化物がすり抜けるほど空気がうまい
そんなときに限って、向かいの庭先には腹立たしさが待ち構えているんだよね 。
( あれ ....
後ろめたいことを
ひとつ
打ち明けるとするならば
あなたに気に入られたいと思っている
とおい
まぶしい
記憶の中
あなたの隣りでわたしはいつも笑っている
あなた以外の
....
掌に掴んだ海砂
パラパラ…
指間からこぼれ落ちてる
オレンジ色の
砂粒、一つ
「へぇ可愛いやん」
この浜で見つけた奇跡
君と僕が広い宇宙で、緑の星に生まれた奇跡、そして同 ....
イカは弱い
病み上がりだ
足が細く
くにゃくにゃしている
しかしイカには
美学がある
イカは
タフな生き方にこだわる
エビ・カニ類や小魚といった
獲物にまとわりついて
じわりじわり ....
僕らは気づいてしまったんだ
この世界は諦めと怒りと無力感で溢れてる
けど、そんなもの見つめて下向くくらいなら
いつまでも理想と夢掲げて
叫んでいよう
くだらない大人に ....
ことがら は 昨日の記憶
そばがら は 今夜の枕のなかで
ひとがら を 朝のヒカリで描きこむ
うまれたての雛のあたまに
残された
一片の から
どこからと問うこともせず
....
〈Syrup16gを聴かなくなってしまった僕に〉
捨てられたカードが終わりのない落下を続ける。
捨てられたカードはまだ呼吸をやめない。
カードはもう要らないマニュアルだけあればいい。
自分を守 ....
今日も生息した
生きて息した
それだけ
役立たずで
怠け者で
どうにもならない私
でも確かに
生息してた
そのことで保たれる
平穏もある
生きて息する
と
生き ....
ぼんやりものを見て
不十分にしか読み取れない
だからそれでいいと
思ってはいけない
この手も 腕も あるのはなんのため
この足も 目も 動くのはどう使うため
知らないけれど
知ってい ....
髑髏の傘の下、春にしか咲けない花
寝息を聴くヘッドフォンのむこうに雨音
紫陽花になりたくない雨が寝息をたてている
焼き芋 焼き鳥 焼きうどん
焼いちゃう 焼いちゃう
焼き肉 焼きナス 焼きはまぐり
焼けてる 焼けてる
ヤキモチ 焼いて ふくれてる
かわいい人
焼き餅 焼けて ふ ....
1863 1864 1865 1866 1867 1868 1869 1870 1871 1872 1873 1874 1875 1876 1877 1878 1879 1880 1881 1882 1883 1884 1885 1886 1887 1888 1889 1890 1891 1892 1893 1894 1895 1896 1897 1898 1899 1900 1901 1902 1903
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.24sec.