団地の一階のベランダの下
ひみつ基地
アルゼンチンのサッカー場
はがされる
猥雑な清純が広がっている
オイルショックも
社長も東京もタクシーも
まだ青かっ ....
まだ見ぬ不安に
コントロールされる
動悸
圧迫
冷静
死ぬのがこわい
死ぬときはひとりだ
外灯にみどりが鮮やかだ
バスとすれ違う
夏の夜がにじ ....
ごちゃごちゃ
言ったって
訳分からんやつが
暴れてたら
一発ぶんなぐって
大人しくさせることは
あんただって
俺だって
やっちゃいけないことじゃない
問題は訳分からんやつが
実際に ....
かららん
ころろん
約束してた夏祭り
浴衣の帯は苦しいけど
少し急ぐ下駄の音が好き
髪をあげた少女の瞳に映る
裸電球のあこがれ
くっきりと 影法師が揺れる
うす暗闇で手 ....
雨の名残りが漂っている
光がすべて上を見ている
半分は暗く
半分は泳ぐ
蜘蛛が青空をめくり
午後をのぞいては閉じる
空は泡に分かれゆく
見るものの目に分かれゆ ....
ああ神よ どうか
四十五パーセントくらいの誤解をお与えください
少なくても三十五 三十は行き過ぎです
勝手な想像と思い込みで
悩んだり喜んだり
怒ったり主張したり
素敵な誤解を捧げあって
....
おお、おお
やってくれるとは思っていたが
ここまでとは思わなかったぜ、安倍ちゃん
いかすぜ
鳥肌ものだぜ
憲法の解釈変更で集団的自衛権を行使しようとする
噴飯のお坊ちゃま
だって、僕 ....
柱に紐をかけ
輪を作り
頭を入れる
準備万端
全体重をかける
首に食い込む紐
心臓が抉られる様な感覚
もう限界だ
頭が真っ白になる
気付くと
心のどこか ....
綴った言葉は
ひとの目に留まったときが旬
綴っている間が旬
口にした言葉は
ひとの耳をかすめたときが旬
数年の後に思い起こすときが旬
秘めた言葉は
ひとに明かされ ....
銀のスプーンで
目隠しした
あなた
うたをうたう
西日がさす
芝生に寝転んで
あなた
うたをうたう
なんて
全部、夢だったんだよー
お花畑はなくて
青いス ....
あおーい空の上にはね
いっぱい神様や天使がいるんだ
ある神様は 炎の性をもった神様さ
怖くてだーれも近づかない
ある天使は 水の性をもった天使様
優しくてみんなの人気者
あおー ....
梅雨曇りがさし込んで
すだれ模様の後姿
猫語で何か話してる
妻とノラネコ
煮干しと風鈴
人は皆自分の信じる物語を生きている
悲しい物語
楽しい物語
苦しい物語
爽やかな物語
つらい物語
力強い幸福の物語
できるなら
楽しい物語を生きたい
人はなぜ美しいものに惹かれる ....
逃した魚が蛇になった
地球から見えない場所で星になる
敷いた布団に寝ず朝まだ雨続いている
慈愛の糸でできた繭のような部屋は、安心だ。
管制塔のように 耳の中の音を分析する。
母の補聴器の購入のために 街にでた
街は祭り日。
耳の不自由な母と 私の世界は どれだけちがうのか
....
13日 金曜日
だからって…
いくらなんでも…
うす汚れた高層雲に
ギザギザにされた満月の
にじんだ輪郭は 丸
CT MRI PET
写し出された 丸
恐ろし気に存在する 丸
....
あの信号が変わる前に渡れたら
きっと うまくいく
ありふれた願を懸けた
決して走ってはならない
ありふれたルールを課した
早歩きがどんどん早くなる
早歩 ....
かなしみをうつくしく飾っておくために
かなしみのかなしみという蓋をそっととじて
ひとりのわたしは
それを花冷えの野に埋める
たとえ
きのうのわたしがそれを掘りかえしても
もうそこにはわたし ....
パソコンとかスマホの
画面に表示される
あの子の空とその子の空がくっついていくのを見てる
わたしの夕焼け
あちこちで
同じそれが
ひろがりつづけてひとつになるまで見ている
ここにも太陽が ....
古本屋で買ってきた
詩集の頁に
銀行の明細書が挟まっていた
お取引金額二千円
手数料百五円
お取引後残高十六円
そう記された明細書が
栞のように
詩集に挟まっていた ....
夜だから
長波が
響いている事だろう
コールを返さないと
pingみたいに
ねえきこえてるの
直接は
辞めてくれないか
角膜だって
鼓膜だって
継ぎ足されて
いるんだから ....
毎日同じ鉄のかたまりに
輸送されて思うこと
そして今日いまこの夜
毎日窓の風景が
ちがって見えます
今日の生ぬるい朝に
枇杷が見えました
冷たくしたら
どんなにおい ....
夜が明けたよ
夜更けまで降っていた
淋しい雨も いつの間にか上がって
ギャラリーの軒下に逃げていた鳩たちが
ライオンの頭に集まり始めた
いろんなことがあったんだよ
いわれのない憎悪 ....
言葉の鎧を貫きたければ
言葉の剣を用いなさい
言葉の剣を防ぎたければ
言葉の鎧を用いなさい
どちらが正しい、どちらも正しい
どちらが強い、どちらも脆い
どちらが尊い、どちらも貧 ....
不幸だね。
混じりけのない、不幸だね。
純度100%の不幸だね。
もう誰も、あなたをとめられないほど不幸だね。
正真正銘、不幸だね。
今時珍しい天然モノの不幸だね。
遺伝子組み替えなんてし ....
父の手をさする
硬く曲がったままの指を
一本ずつひろげ
滞ったものが
少しずつ流れていくように
強張ったものが
僅かにほぐれていくように
節くれだった
頑丈な父の手
鍬を ....
あんたの柔らかな触手が伸びて
あたいの美しい尾びれにふれるとき
ああそうだったんだねと
むかしの逢瀬があぶくのように浮かびくるの
びしょぷぼぶでの限りないあいとほうしの蜜
ぐるぐるぐるる〜や ....
アナタガキカイダトシテモ
ワタシハアナタヲアイスルダロウ
チタンゴウキンノクチビルダッテ
アナタノナラバ
キットレモンノアジガスル
LEDシヨウノチブサダッテ
キットマシュマロノヤワラカサ
1853 1854 1855 1856 1857 1858 1859 1860 1861 1862 1863 1864 1865 1866 1867 1868 1869 1870 1871 1872 1873 1874 1875 1876 1877 1878 1879 1880 1881 1882 1883 1884 1885 1886 1887 1888 1889 1890 1891 1892 1893
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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