あの坂は
登りきるとすぐに
すこしだけくだりになる

なんど嘘をついたろう
あの天辺で
幸福など
真実と同じように
絵空事だとおもっていた
弱音吐いて
同情買って
荷物放って
飛び出した

こっそりと
君の街へと
内緒の旅に

心は迷いながらも
まっすぐに君のもとへ

すべて隠して
微笑んだ私に
綺麗になったね ....
何にもなれなかった祈りの
ひそかに断たれた命を
むくり、むくり、
むくりと、集め、
ゴミの山から立ち上がる
黙って夜空を見つめてる
大きな生きもの


 雨をはこんできた雲の、
  ....
小さくロックをかけながら
シルバのフィットで街を行く
佐鳴湖の北
ピンクを巻き上げ
黒いタイヤで
地面を踏んで

見上げる巨大な白いブロック
墓石にも似た無垢な病院
黄色と青の駐車場 ....
ストレートは100マイル
スライダーですら
90マイルを超える
ダルビッシュもマーくんも
足下にも及ばない剛腕だが
ピンチになるとマウンド上で
人目も憚らず号泣するのが
最大のウイークポ ....
風はその指先
山の緑を掻き分け
光の欠片のよう
白蛾の群れ舞い散って

橋から覗き込む
水音は涼しげに響き
燕が足下をくぐり抜ける
遠く切り取られた海が

傾いだ陽射しを溶かして
 ....
此処に、
わたしの知る此処に
わたしの知らぬ草花が
現れはじめる

根を下ろし得る
類の全てをおさえていたのに
思いもよらず新種と出会う

何とうかつな庭であろうか
わ ....
生きるたたずまい
気配だけではない
所作もふくめたその人の
生活感の座り具合とでもよぼうか

こころにはかたちがない
言い換えれば生きるエネルギーが
そのまま立ち居振る舞いとなって
表 ....
  {引用=あまりにしげく 星ながれたり(賢治)}
  .
あなたも見つめているでしょうか2杯の碧い液体に浮いた2つの顔
あの誇らかな藍光タワーの上のほうに行ってみたいきもちはあるけれど
模型 ....
869回めのキスを一本足で迎える 夢を語るまばたきの数を数えている 浮き輪ふくらませ海に行かないでいる 顔にある大きな穴を覗き込み背後の景色の美しさを観てうっとりとして
穴の背後に回ると 穴の前に立つ自分が見えて疑心暗鬼を生じていた
陽の光を遮光カーテンで遮ると部屋は蛍光灯の光に照らされてどこかぼん ....
背後には柱が欲しい
何だか安心できるから

椅子か座れる何かが欲しい
そこで安心出来るから

甘えと不安の欲望の蔓を
伸ばして巻き付け依存する


寄りかかるものが無いと
 ....
君と出会ってから迎える冬は初めてだ

僕の無意味な君への想いの残滓と
僕の目に焼き付いた君の残像が
見えない粒子になって僕に纏わりつく

僕の肺から出た溜め息の水蒸気に
煌めくそ ....
むかしよく不安になってた
ささいなこと
教室のまんなかで
ノートになみだをこぼしたこと
真夜中のベッドで
胸がどきどきしたこと

冴えた冬の朝の空気
放課後の図書館
橋の上の ....
生きてるだけで
つらいけど

死にゆくことは
恐ろしい

  ☆

失う統合
隠れた陰謀

夢見がちな
背後霊

  ☆

苦しみ楽しむ
マゾヒズム

死 ....
蚕は桑を
青虫は無花果を
毛虫は椎を
白蟻は材木を
黄金虫は

前頭葉を食べる

髪と
皮膚と
骨の下
毛穴を気門の代わりにして
脳味噌に
蟲が
張り付いている

じく ....
七月の波止で
新月のような魚を釣るひとたち
豆アジの季節だ
いつ
どこで
魚のかたちに孵化したのか
釣り人はそれを知らない
月のように丸くなるは秋のおわり
一掴みのアジになる

今 ....
  .
傍においときたいって? ‥あのテディベアみたいにかね?
  .
それはもうとても幼い日のことで、記憶のない年齢と心理学者が言う年代に属し
そんなことがあったことさえ、くりかえしくりかえ ....
日常の時間という縦糸と
家族と付き合いの横糸
そこに堆く積まれている
それぞれの人生
ちょっとした布のほころびに
突然落下しそうになった君

何年ぶりだろうか
いや、三五年ぶりに手を繋 ....
冷蔵庫に賞味期限切れの
ちくわが一本残っていた
二日しか過ぎていない
まだ大丈夫だろうと
丸かじりする

食べながら
ちくわの穴と対峙する
もしかしたら……
別世界が見えるかも知れな ....
風が変わったら彼に伝えて
セイレーンの歌を聴かせてあげるわ
一度聴いただけで夢中になるのよ
海が青く輝いたならそれが合図

やさしくしないであの頃の私は
恋に夢中になりすぎて何も見えなかっ ....
小さな靴の愛おしさを
ときおりこうして取り出してみる
小さな足はもう消えてしまったけれど

バーゲンセールは年々前倒しにやってくる
梅雨が明けてもいないうち
夏服には割引の赤いタグがつけら ....
なんでもいいから尖ったものをかせ
さっきから、昨晩から、頭がわれるようにいたい
原因はわかっている
酒のせいだ
酒を飲みすぎたのになにもしなかったせいだ
酒を飲みすぎるようなことをしたせいだ ....
 虹という虫が
 階段の登り下りをして
 小さい花や小さい花を咲かし揺らす風の足音
 少しの涙や水面に映す幻影を

 髪を撫でる青い空や
 うつ向いた月と話す今日の
 誰か ....
 

液晶が夜をみちびいている
もっと遠くにうまれて
もっときれいに生きたりすることができる
考えるなよ難しい事は、
そう言って、微笑んだりしてやれる
そうやって


来世はずっと ....
このごろ
夜になると
湖の畔で
子がひとり
菓子箱を釣り上げる
歳を尋ねても
教えてはくれない
何度も尋ねる
そのうちに子も
尋ねかえしてくる
人に話すと
誰も信じず笑うが
ほ ....
「KOBOTOKETOUGE」 
            kに

慎みのある 言葉を交わし
慮り、 

意識的に 
無意識に 
知らず 
知らず  

繊細に 距離が 測られ
 ....
多分、この世界のどんなつまらない事も

偉大な事も全て

その全てが合流する地点があって

多分、

僕はそこを目指して

今、

この蛇行する

「人生」という川を

 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
えそらごとはるな114/7/4 0:13
逃避行森川美咲2*14/7/3 23:26
雨季の出来事はしごだか014/7/3 23:02
桜の散った街を行くクローバー0*14/7/3 22:59
剛球県議花形新次114/7/3 22:56
夏らしき日よただのみきや16*14/7/3 22:51
うかつな庭千波 一也414/7/3 22:29
風景梅昆布茶1114/7/3 22:07
扉の前のエロスに捧げるソネットⅡGiton014/7/3 21:48
869回めのキスを一本足で迎える北大路京介5*14/7/3 21:24
夢を語るまばたきの数を数えている314/7/3 21:24
浮き輪ふくらませ海に行かないでいる414/7/3 21:24
転倒いぬぐす1*14/7/3 20:25
凍月4*14/7/3 20:21
白い幻影1*14/7/3 20:19
あしたのこと314/7/3 20:06
救いの道シホ.N114/7/3 17:17
QBDAICHI214/7/3 16:41
文月の詩たま14*14/7/3 14:57
発見ⅠGiton1*14/7/3 14:11
もうひとつの「夕暮れの病院」[group]……とある蛙9*14/7/3 11:18
【 ちくわ 】泡沫恋歌22*14/7/3 11:15
セイレーンの歌[group]未有花17*14/7/3 9:43
バーゲンセールそらの珊瑚2014/7/3 8:59
なんでもいいから尖ったものをかせれつら314/7/3 7:08
草案と次の草案と詩と幸せヨルノテガム314/7/3 5:56
じかの熱itsuki114/7/3 4:30
天地無用414/7/3 2:54
小仏峠 「KOBOTOKETOUGE」淡々蓮符014/7/3 1:33
メロディは続くyamada...014/7/3 0:10

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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