血だらけにしたダンボールの聖衣が甦らない
タナトス妊ってプスプス燃えるコスモ
非自力発光天体を集めて翼の折れたペガサス
ふと
魚
解体された身体
部分 部分
で
パックされた
魚
の
肉片
海
の
中
粉々でばらばら
目が開いたまま
睡眠
スイミング
尾びれ
背びれ
ちりじり ....
これだけ情報が溢れる世の中
私は無意識のうちに検索し
人の噂や点数を気にして
なるべく良いところを選ぼうと苦心する
しかしそれが
私の物事に対する眼差しや
何か危険 ....
少女は欲しかった
壊れるものしか知らなかったから
ただ
壊れないものが欲しかった
父から貰ったテディベアは
引き取り手の叔父に引き裂かれた
父は車にはねられて
人形のように手 ....
森のむこうの白い水
近づいても すぎても
動かない水
空を映した飾りにも
動かぬ光の視線があり
さらに遠い白を見つめる
輪の内に火の内に贖いは降り
繁 ....
指と指のあいだのすべてに
見えない小さな輪がからみつき
食べても食べても消えてくれない
顔の横に 風を吹き出す鏡が居て
常に斜めを向いているので
首から上が映ることが ....
凪ぐ頃に
思い起こせる名前はすべて
水をはらんで柔らかく呼べるから
私そのものが優しいのかと
間違えてしまう
凪ぐ頃に
思い起こせる約束ごとは
そのときが期限
解き放たれる
....
ただ唸り続けるケダモノには
地球の匂いが十分に染み込んでいる
生まれた瞬間に浴びた呪文のせいで
魔法がとけない
言葉がくたばるくらいの
鮮明な魂
98階のマンションから ....
あの人は上から目線で
人を評価してくるからいや
己の傲慢に気づいてほしいわ
と言っているあなたの
傲慢な自意識
リュックに収まるぐらいなら
俺が背負っても良いんだけどさ
ついでにスイッチも渡してくれたら
チョウジョウとかヒロバでサクっと押してみるけどね
俺の命と引き換えに
1億2千の未来が切り開かれる ....
ただあてもなく走り続け
その先が見えないから絶望する
ただ言われたとおりに勉強を続けて
掴んだものはなんだったのか
打ちつける雨の音も
木々を揺らして
鳴きながら
....
風が、頬を撫でていった
仰いだ空を、雲は流れた
この道を往く
我は旅人
風の想いの吹くままに
ぶわっと窓から風は吹き
カーテンははらり、膨らみ
空気の塊りに
部屋のドアが、開いた
人生のドアを開く
風も
思いがけずに、訪れる
人は人と出会うことによって孤独を作り出していく
人にとって他の人は孤独そのものだ
生まれたとき母親と出会い
人は最初の孤独を作り上げる
育っていくごとに無数の人と出会い
人は無数 ....
〈孤独の光〉
人は多くの孤独を抱えているほど豊かな人間だ。
仕事に就いて人と沢山情報交換していると孤独は消えてしまったかのように思える。
だがそのときいよいよ光を増してくる孤独の数の分だけ人は人 ....
私の名前を呼んでください。
「お嬢さん」や、「お姉さん」、あるいは「バイト」なんかじゃなくて。
私の名前を呼んでください。
父の名や、母の名、あるいは恋人の名前なんかでもなくて。
私の名前 ....
私は関西人だけど
納豆が大好きです!
けれど頑固な関西人の旦那は
決して納豆を口にしない
蛸を食べる日本人を見る
欧米人の眼
豚を食べる民族を見る
イスラム教徒の眼
彼にとって ....
山小屋の夜は何もすることがない
六時にたらふく晩飯を食ってしまえば
後は二時間ほど酒を飲み
談笑するくらいしかやることがない
山小屋の消灯時間は八時のところがほとんどだ
しかし、酒を飲むにも ....
飛ぶ
ということを手放して
風を作る
ということを手に入れた
君は無口なプロペラ
人間が涼む
猫が涼む
テーブルの上のうすい紙切れを
宙へ舞い上げる
いたづら
わたしに見え ....
きみは
いつ
死んだっていい
わたしは
いつでも
きみが死んだことを
悲しんだり
怒ったり
理由や原因を
あれこれ考えたり
自分や誰かを責めたり
する準備を
ずっとしているから ....
ああ、喉が渇いた
湯呑みに水を汲んでこよ
蛇口を捻ると
冷えきった真冬の水が
遠くから来た旅人のように
トングラトングラ
と流れ出し
トングラト ....
僕の椅子に知らない子が座っている
白いワンピース
コントラストに擬態して
あぁ、もう、
高いのだから気をつけて
構わず回る君
くるくると
いつの間に紅い服
カタカナは生きているみたい
ノンビリと誰にも束縛されずに
トコロカマワズ寝てしまう
スヤスヤスヤ
朝になれば何処かでサンポしている
ポツポツポツ
何だか楽しそうなヒ ....
一つを
たった一つのミスの為に
1は試作となりました
生物の
セントラルドグマの中の
転写を間違えたが為に
命が潰えたように……
DNAの構造とエッシャー
ドリーと ....
キレイゴトはいらないから
刺激的な言葉で掻き立てて
その魔性の声で狂わせて
ジャンキーになるほど挑発的な詞(コトバ)で、
僕を興奮させてよ?
何度も繰り返されるPVに
頭を ....
街の喧騒に負けないように
大きな声で叫びつづけた
まわりが大急ぎで進んで行くから
似合わない早足で歩きつづけた
聞き流してきた やさしいささやき
見過ごしてきた かわいい野の花
....
人間、最後にものを言うのは学歴よ
学歴なくても成功してるなんて
ダメよ、ダメ、ダメ
肩に力入りすぎなの
自分だけならいいのよ
でもね、そういうのに限って
周りを巻き込むの
余裕がないのよ ....
塔
街に
高い塔
塔がある
塔の中に
階段があ
る長い長
い螺旋階
段が塔と
一緒に伸
びていた
....
1834 1835 1836 1837 1838 1839 1840 1841 1842 1843 1844 1845 1846 1847 1848 1849 1850 1851 1852 1853 1854 1855 1856 1857 1858 1859 1860 1861 1862 1863 1864 1865 1866 1867 1868 1869 1870 1871 1872 1873 1874
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.71sec.