しかくてきあるいは手にひびく感触として
ぷつぷつという音はなるのでしょう

そうやってミシン目をきりはなすみたいに
つつましくやぶられていった約束の
かたわれがまだどこかにあったようなきがし ....
タネもしかけもありません
(私は嘘をつく)
どうです
何の変哲もないハンカチでしょう
(ありふれたものが一番あやしい)
なんなら手にとってご覧ください
(私は視力を信用しない)
そうでし ....
あのとききみは
あかるさに追い縋るようにして
いきていた
生きるということに
いのちがけでなくなったのは
いつのことだろう
ぎんいろの膚をして
ぴんと降り立ったあめのように
あの児がわ ....
新しく入った職場で私は一番の若手であり、これまで肉体労働を転々として来た身として事務労働は初めてだった。電話の取り方から来客の対応、文書の書き方などすべて未経験のところから責任のある仕事を任さ .... 金さえ愛さえ社会さえ

受け入れてくれるなら

いま吐き出した欲望は

我慢などしなくていい

切実な循環になるのだ


生命の維持や種の保存は

本能のまねをした観念なのだ ....
ゆっくり縁側に座って
西瓜を食べた夏

こっそり火鉢の中の
お餅を盗んだ冬

いつだって隣に曲がった背中
顔の皺が優しさの証

手を引いて散歩をして
バスの停留所のベンチで ....
気怠さを含んだ雨の煙る夜に
朧な眠気と僅かな湿度が
ゆっくりと瞼に幕を下ろそうとしていた
天秤に掛けられた片方の
僕の心臓が固く冷たい鉄に変わる夢を見ていた
錆の軋む音がして
少し寒いこと ....
誰とも話さず蛍舞う畦道 病んだ子を抱いて薬師如来の前 割れたスピーカーから朝のラジオ体操 夏の終わりに芽が出た
タネなしスイカの芽

「おいしい! タネなしスイカ」
なんて表示してあったのに
割ったスイカには
遺伝子の反乱で 何粒かの黒点

「過剰表示やんねえ」
なん ....
“最悪な日だろうと最高な日だろうと
明日という日は必ずやってくるのだ”

彼は首を傾げた
何故明日が来ると確定しているのだろうか?
明日が必ず来ると
何故言い切れるのかが解らない
 ....
少し照れくさそうに
藍の浴衣をまとい
そつなく束ねた髪にボタン
待ち合わせの立ち姿
初々しさに微笑んで

夏の夢のはじまり
人々は吸い込まれていく
太鼓の試し打ち
高揚する心
かき ....
毎日同じ事の繰り返しだけど
たまに自分でも予期せぬ事が起きると
繰り返しだと思っていたこの毎日が
少しだけ違って見える
少しだけどそれが嬉しくて 楽しくて
もう少しだけ生きてみようかなと想う ....
ゆっくり飛ぶことを覚えると
世界中が振動していた
いのちは飛沫を上げて
たゆたいゆらいでいた
風が凪げばふわり
お天道様と池の間に佇んで
煌めきって残酷だ
元気なものへは恩恵
弱ったも ....
高校球児達の活躍を見ると
道具は使う人によって
こうも変わるものかと
今更ながら感心してしまう

それにしても、一体
何チャンネル同時にやってんだ、関西!(怒)
もやもやが追いかけて来る日は
暗くなってから散歩をする
世の中から少し離れて
離れ過ぎずに見渡す

女というだけで不審者のように
警察官に職質されることはなく
女というだけで当たり前の様 ....
どうしたいのかが『恋』で 
どうするのかが『愛』だとしたら 
彼女の彼氏になりたいと思うのが『恋』で 
彼女に告白するのが『愛』なのかもしれない 
盆の入り
スーパーの店先にはたくさんの花が並んでいる
私は小さな白菊を一束買って
位牌も仏壇もないアパートのテレビの横に添えた

命の儚さに狼狽え
己の傍観者面に辟易し
せめて大切な人を ....
テレビをつけると
必ずと言っていいほど
ハーフのタレントが出ているので
てっきりその一人かと思ったんですが
違うんですね
シエラレオネって

ひょっとして
今流行りの
歌い上げちゃう ....
大きく重くやわらかい
三角形のパンの塔を
月あかりの径に倒してゆく
眠りに至らぬ眠り気を
眠りはひとつ抱き寄せる



(ひとつ 嘘をついていますね)
はい パンの塔 ....
その涙のわけは聞かないよ
それよりも何よりもその口元についている
ウスターソースをどうにかしてあげなくちゃ

急に黙りこくった訳に興味はないよ
それよりも何よりもその視線の先にある
 ....
ハッとしました


向かい側に立っていますね、素敵です

風であなたの髪が揺れますね、素敵です

かき分ける細い白い指が光りますね、素敵です

あなたの服が香ります、素敵です
 ....
空爆と聞いて
耳を向けなおす
空からぱらぱら爆弾が降ってくるのかと思ったら
今では空から砲弾が狙いを定めて飛んでくるようだ
お人好しの爆弾、意地の悪い砲弾
どちらが御気に召しますかの声が幽か ....
唾液も裏切れない繊細な女の子
心に突き刺さった刀を振り廻し
相手を血だらけにする
口から出る罵倒 傷つけられた相手の逆襲
仄かな香りの恨みは繊細な心をグレーに染める
脱力感
女の子に何か理 ....
天国が火事
放火魔は長い足で
山脈を跨ぎ逃走した
雲の上が赤々と燃えて
天使らはなすすべもなく
もだえている
白い裸体から
滴り落ちる汗、汗
まるでとろける
蝋のように
地上から空 ....
あの日、体のどこかで真夏が沸騰し、けたたましく蝉の声が狂っていたのだろう。
大きくせり出した緑の中で、無心に巣作りをする脳のない虫どもの動きが、この俺をその世界から削除しようと仕掛け ....
飽和する現在時間、
思考はどこまで広がれる?
没入してって時空の裏側まで突き抜けて、螺旋を飛び越えて過去未来
行方不明になれれば僥倖。

そうして自由に呼吸する。
ああここなら心安くお休み ....
2年振りに会った

小一時間

あまり変わってないので
2年経ったとは思えない

ただなんとなく会話がチグハグで

ああ もう
ツーカーではないもしくは
ツーカーを装う必要もない ....
いいことなんか言いたくない
悪いことはもっと言いたくない

中途半端なわたしの
いいかげんな想いを
文字にしておきたいの
だって消えちゃうでしょう?

時間も音も
あなたも わたしも
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
紙きれにうかんだ怪談みたいなダイアリーさわ田マヨネ314/8/14 11:25
手品やまうちあつ...114/8/14 7:44
梶谷あや子414/8/14 7:16
脈動葉leaf314/8/14 4:34
真実吉岡ペペロ614/8/14 1:45
忘却瑞海4*14/8/13 23:32
トーキョー智鶴014/8/13 23:27
誰とも話さず蛍舞う畦道北大路京介414/8/13 23:01
病んだ子を抱いて薬師如来の前314/8/13 23:01
割れたスピーカーから朝のラジオ体操314/8/13 23:01
西瓜藤原絵理子614/8/13 23:00
不正確凍月2*14/8/13 22:50
まつり をどり5*14/8/13 22:28
少しリィ2*14/8/13 22:02
ラストフライトただのみきや20*14/8/13 21:57
金属バット考花形新次114/8/13 21:52
世遊び川瀬杏香7*14/8/13 21:35
恋愛行動様式文字綴り屋 ...114/8/13 21:27
白菊の香りichiro...15*14/8/13 21:18
ハーフタレント若しくは女性ボーカリスト花形新次014/8/13 21:03
ノート(嘘と絵本)[group]木立 悟614/8/13 19:45
それと暮らしはまた別なだけBOOKEN...014/8/13 19:28
くるったあたっく瑞海3*14/8/13 17:12
空爆あおば10*14/8/13 15:44
破壊陽向1*14/8/13 12:04
天国が火事やまうちあつ...414/8/13 11:13
発芽山人6*14/8/13 7:03
時空迷子岩下こずえ114/8/13 6:41
ただ それだけの話mac3331*14/8/13 2:50
しるす朧月114/8/13 0:23

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