誰も知らない
夜明けが開けた時 僕は
コーヒーショップで考えごとをする
飲み物を飲む
きっとアイスカフェモカをすするだろう
いつも軽視していたことを
そして 考える 苦みの中で
....
もうすぐ終わる
夏が終わる
君が終わる
僕も終わる
何もない田舎に
色がついたのは
君がここに来た
丁度1ヶ月半前
緑の中に映える白
眩しすぎて
見えやしないけど
....
コンクリートの塊=ビルから
未確認落下物体=人が
落ちてきて死んだ
まだ、死ななくても良かったのに
まだ、生きていられたのに
死んだ
なら、その人は何で生きてた?
どうせ死ぬのに ....
男は炎の上で笑う
クリスタルがオレンジに白熱し
水温が上がっても
誰も彼に気付かない
一人、また一人
プールサイドに倒れてく
浴びるように酒を飲んだ
それだけの始末のように
....
目が覚めて
ぼくはそのことを新たに自覚し直すと
やらなくてはならないこととして
すべてのあなたを
丁寧に土に埋めた
庭の木の
葉群が揺れる音以外には
何も聞こえないかのような
よく ....
あの頃のぼくたちにイスはひとつしかなかった
半分こして座ることもできたのに
いっしょに座ることもできたのに
専門酔う詩には載っていない
体内物質を覚醒させる対外物質で
描こうとしても、
それは雨のまた夢、蝉時雨の情緒不安定での
「タマタマ」の開戦による、
「マタマタ」の異常気象の
「カミカミ」 ....
夢で、産卵を終えて泣いていたコオロギは百年前に死んだ
先祖の為に命尽きるまで泣くのでした。
百年後のコオロギはたった今死んだコオロギのために泣く
のです。
布団も敷かず床に寝そべる ....
コンクリートブロックの上に置かれた壊れた双眼鏡は
汚れた労働者が短い煙草を吸って労働の終わりに歌う
姿を映した。
ぐしょぐしょになった軍手を飲み終わった安い酒と道
端にポイと捨てた。
....
天気予報によると午後から曇り、ところにより雨、らしい。傘を持っていくか一瞬迷ったのち、会社の置き傘を頼ることに決めた。階段をおりて、自転車に乗って、駅まで。いつもの道をペダルを漕いで進み、通学の児童は ....
わたしは、
与えられない
ことを知らない。
与えられる、
奪いとることは
子供の頃から知っていた
諦める、
身を引く
距離をおく
ことも理解できない
わたし ....
何となくというセリフなんか吐くな
きちんと表現したまえ
されど私は優しいからそれを吐息と
あえて描いてきたんだろうと思う
書き込んで書き込んで
描き回るあなたの専攻のない ....
ROKUROKUBI (ろくろ首)
夕暮れの観覧車に
絡みついた
わたしを解いて
BMWの助手席に
しがみついた
わたしを引き抜いて
あなたの吐息と唇が
辿った
....
コップ一杯の麦茶に昨日見た夢を溶かして
ぐいとひといきに飲み干す
季節は夏、あくまで夏だった
例えるなら、ここは砂漠
らくだの背中にまたがってゆらり、と
色あせたリュックに刺さる白旗
....
赤くはれあがっていく
この諸手が欲しがるものは、
べっとり熱い熱
弾力の赤い海にのせて弄んで
流し込む遠い川。
くだってくだって
流れていくと
聴こえてくるのは
....
そういえばマッチ棒は
頭の先から燃えるので
わたしだって
頭から燃えていって歩いてゆきたい
心が大事って
守っているだけじゃ歩きにくいよね
腕だってふらなきゃ自由じゃない
静 ....
輪郭だけを残した巨大な廃屋の片隅の暗がりで、静かに、感触を確かめるような律動が忘れては思い出されるかのように気紛れに行われている朝のように見える暮れ方のこと、一口だけ齧られた林 ....
やがて誰かのその声は聞こえなくなる
自己欺瞞に耽る大人達の目に怯え
されどそのように世界が見えている
自分自身が自己欺瞞に耽っていることを彼は知らない
世界は貧しいと考え 闇雲に救 ....
140824
乱暴なのだよと言われた
狼藉を働いたわけではないが
乱暴に物を放り投げては
置きやすいように並べる
適当に積み重ねる
見た目も悪い
効率も悪い ....
土嚢でも背負っているのだろうか
きょうの町は、肩の辺りが硬く強張っている
木陰のところで音楽は重なりあって死んでいる
物欲しげな野犬は吸い殻に鼻を近づけやがて立ち去った
....
座ってパンを食べている
天使に近づき見てみると
頭の上に浮かぶ輪っかは
小惑星の集まりだった
カーリーヘアーの奥からの
不思議な引力で集められた
星屑だったんだ
なんだ、土星と同じじゃな ....
いつも姉は変な顔をして
私の髪を引っぱったり
口に入れたりした
足のつかないプールで
私の背中にしがみついてる
バースデーケーキのロウソクを消す
ソファで寝てる
ギターを持ってジ ....
いい武器持っていて使う機会がない
遠花火指輪の跡に気づかないふり
捨て猫のダンボールの前を不要ペット回収車が通り過ぎた
はじめは上手くない
知らないと恥ずかしいし
失敗など当たり前
それで傷つかないわけではないが
そんな柔でもない
ナンカ違う
調理はココロ安らぐ薬でも
ナンカ違う
世界の主流、マジョリティとデザイン済みの常識ら
全然チガウ
プラスチックとちゃんねる争いの画面たち
ヒントになる
偽を暴く知恵、的を離れ ....
まこちゃんは
まことっていう名前だけれど
大嘘つき
大丈夫じゃなくても
大丈夫って言うし
痛くても
痛くないっていう
まこちゃんは
僕が守ってあげるんだ
子供の時 ....
広がる空に
飛べ
こころ
絡み合った想い
ほどけぬまま
泳げ
空を
変わり続ける
雲の形
想いもまた
あの青い空の向こうに
果てしない宇宙が
夢が
あるの ....
四角い君が
手を触れないでも
美しい音色を出す君が
とっても気になるんだよ
いつか会いたいな
テルミンさん
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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