机に足を投げ出して
エスプレッソを飲みながら
ぼくはタバコを咥えてる
日曜日の夕暮れ
気だるい西日が ブラインドの隙間から
射し込んでくる
缶ビールをパキッと開け
キ ....
地面に着くことも
天に昇ることもできない
何者でもない彼らは
自己否定と後悔を繰り返す
ああ
目の覚めるような
泣いた後の
空
浅草寺ほおずき市の七月
鉢植えの中で膨れる橙と
頭上につらなるガラス玉
風が吹くと一斉に揺れる
景色すべてが鳴っている
母にねだって風鈴ひとつ
更埴市稲荷山お花市の八月
妹と揃いの服 ....
すぎていった風雨のあと 空は
山吹色の 神話のように
かがやいていた
薄明が跨線橋へと降って
思い出したのは、
こちらでは空のむらさきを見た覚えのなかったこと
ずうっと雨ばっかい ....
草原の星を生意気な猫がいく
でこぼこを気にしないから
大事なものはポロポロとこぼしていた
君の横顔はいつでもすごく正しいから
遠い国の光に照らされると
今まで歩いてきた道がほんとうにバカ ....
朝に起きて
スヤスヤ眠りたいと願う
道を歩いていて
少しダラダラ汗をかく
授業でスヤスヤ眠る
3時のおやつを
モグモグ食べる
家に帰って
ソファでダラダラ寝転ぶ
....
厄介者でも追い払うように
実家の古びた家を売った
あれこれと
遺品を整理したら
私に、ひと箱のダンボールが残った
よくまあ、父は
こんなものまで取っておいたものだ
妹と二人で笑い ....
6月17日は17時から酒を飲んでいた。東京は梅雨入りしたばかりで、湿気が不慣れな手つきで渋谷の街を撫でていた。金が無かった。ファミレスの白ワインはばかみたいに安かった。ばかだから無遠慮に下品に低俗に、 ....
あなた の そとがわ は
気前の良い 人間だけれど
わたしは 知ってるの
内側に住む にゃんこ性質
一枚ずつ 薄皮を
ぺりっ と 剥ぐように
朝の 薄氷で
コテッ と 滑るよ ....
地球上に一つしかない
と言われる石を持っている
それをわたしは
手のひらの可愛い琥珀に贈りたくて
釦を押す。 ....
どう考えても違うんだ
他人と自分が違うのなんて当たり前
それは良いんだ
だけど自分は
他人と違い過ぎるんじゃないかって
おかしいんだ
何かが違う、ズレてるの
ははは
だ ....
君の影を拾った
西日を真っ向から受ける君の背後で
手を差し伸べたら
君の影を拾えたんだ
君の影は薄暗く、少しつめたかった
私の影は
君には決して拾ってもらえない位置にある
ひきずった夢がカサカサしている
裸にされる嘘をついた
指輪はずして氷よりも冷たい女
やさしくされるだけ、なんて、つらい。
時はみんな平等に
手元から失っていくのよ
はにかんだお前の手を
そっと握りしめて
別れたあの日から
おれは
うまく笑えないまま
歳だけを重ねっちまったよ
人間は誰だって
いず ....
人生の喜びなんて分からないさ
それを歌って喜ぼう
屁理屈こいたっていいさ
理屈抜きの理屈を述べよう
君は生きてる 僕の生きてる分を君と生きよう
それ以上のものはいらない
ダンボールがズタズタに切り裂かれて
ベッドの下に押し込んであった
当然だよね
片付けておいてね、って言ったの、
私だもん
田舎から都会での 新しい暮らしに馴染むために ....
先ほどから頭の中を 潮の臭いが通過している
文字と文字の列の間に 空洞を見つけて
遊ぶ子供が 砂場でカラカラ笑う
(ホラ、ミテ、コレガ、ボクノ、ホネ、)
そんなレトロな歌が ....
草原を遠望する瞳は
遥かに一閃する時の煌めきを見逃さなかった
確かな四肢は沃野を愛し
太陽や月や星座と寝起きをともにし
ときおり微細な流星が空をよこぎってゆく
瞬間を感じそのものを生 ....
不意に訪れる
想像の揺らめきを
その揺らめきを逃さぬように
不意に落ちる
創造の煌めきを
この煌めきを逃さぬように
来る日も来る日も
その瞬間を信 ....
暑いねぇ
暑いよねぇ
夏だもの
1日外で
過ごしたら
日焼けひどくて
ヒリヒリ
ヒリヒリ
お風呂入って
ヒリヒリ
ヒリヒリ
君も夏が大好きで
夏の終わりには
二人して焼け ....
あなたの願いや思惑が
うまくばかりゆきますように
そう立派な神様にでも祈ろうか
ほんとは立派でもなんでもない
立派な神様にでも祈ろうか
海から津波
山から土砂
....
誰もさわれない地獄の中で
独りだけの夢を見る
どうか醒めないで 醒めないで
眠ったままで
居させて下さい
告げた
告げられたこともあった
書いた
書かれたこともあった
そんな、繰り返し
サヨナラと書かないサヨナラ
曇の裏側 霧の糸
半分の眠り 半分の過去
器からあふれる
布地の光
闇を描き足す指の痛み
静かに眩む暮れのまばたき
ふいに近づき 消える影
遠のくことさえ知らぬ影 ....
黒い虫が
路上で死んでいた
遠くお空で
天国が
キラキラと輝いていた
ああ、もう
あそこまで
届きそうにないなあ
140825
かぼちゃがへんなになっちゃった
丸くなった父が寝言を言う
雨が降り続き天候不順だから育つ前に腐ってしまったのだろう
よくあることといえばそれまでだが
....
握った手を決して離さないでください。
そこに初めて僕はあなたを感じる事が出来るのです。
握った手を決して離さないでください。
それはゆらゆらと僕を子供に戻すのです。
握った手を決し ....
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