ぼくらが産まれたころ
産めよ増やせよ
政府の方針として人間の出生を奨励した時代があった
早く言えば 粗製濫造
ぼくら乱造された人間はお国のために死ぬこと
それが名誉だと…
他に役に立 ....
地底を砕いた熱は氷を亀裂する
反転を繰り返した世界がまた溶けだしたのだ
閉じ込められた青は上空と消え去り
記憶の線影が飛来する
染み付いた色は褪せていた
わたしは羊水を吐き出し
薄 ....
あの気持ちになれるだろうか
部屋をながめる
ぐねぐねした道を歩きすぎて
ちょっとぐねった
だけだと思った
鳥の色
アニメージュ
本気になったら オーハラ、オーハラ
悲しみを歌う時刻 ....
(1)
変わっていないとあまり言われると
複雑な気分
私だって歳月をかけて
自分を磨いてきたんだし
それなりに成長してきたつもり
ポケモンでいえば超進化形ぐらいには
なっている ....
夏翳りゆきひと雨ごとのはざかいが沁みてくる
ニッポン脱出計画は高校一年の時すでに懐いていた
いまはもう無理をしってる
遠くなってしまった旅の日日、もう二度とはかなわない
ゆくすえは視えてき ....
闇の中で物も言葉も色ずくのを止めてしまって
意味を なくしてしまいました
ざあざあとふるのは あめですか ただごとではない音に
あらゆるものが ふるえていました
ごうごうごう 川 ....
だからあなたは
ひかりへ向っていて下さい
あなたの
その肉を流れる血液を脈打つ鼓動を
私はこの手で感じられない
それでも
こうしてあなたの後ろに立った時
あなたの影の中にいる私は
....
ある日のま昼
とある公園で
たがいの母親の 悪口を言っている
一組の
兄弟を視た
天気雨が
降っていなかった
ライトバンが通りすぎてゆく
いけない虫が
さわぐ
さわぐ
いやだ
やっぱり
ほしい
と、蠢く
どうなるか
どうするか
肩から伸びる靄を払え
蛍光灯で喉を潰せ
音が失礼しましたと言って居る
私はそんな事気にも留めずに
抹茶かき氷を食べながら
ベースボールマガジンと女性自身を
交互に読み、食べては読んで、読んでは食べてを繰り返す
入って来る時は母 ....
あまあしは まっすぐにおちる
あまあしは ななめにおちる
あまあしは 屋根におちる 路におちる 黒い蝙蝠におちる
きみにおちる ぼくにおちる きみの髪の毛をぬらし 脚をぬらし ぼくのかたとうでと ....
なめらかな時間のなかを
女がひとり
黙っている
場ちがいな寒さをたえながら
来るはずのない返事を望んでいる
皮のない果物のように
傷みやすい夢であった
底をみせていない
心底笑い 笑わせる
底知れない エネルギー
底なし沼か ブラックホールか
底には 真理の川が流れている
人間の底を見た時の 忘却の念
忘れている ....
呼吸する街
道があったはずの場所に
旅人は立ち尽くして途方に暮れた
向こう側にあるはずの未来を
真っ黒な瞳は必死に探す
シャベルが土を掘る音
ヘドロが放つ臭い
崩れ落ちた土嚢
誰も ....
台湾あるある
意外と身長高いひとが多い
台湾あるある
お茶と漢方薬でからだ整えてるひとが多い
台湾あるある
かわいいひとが多い
台湾あるある
にこやかなひとが ....
僕たちは暗い湖の中で生まれた。
そこはいつでもあたたかい水がこんこんと湧き出ていて、
お腹も減らないし苦しいことなんかなんにもない。
天井からは極上の歌声が響き、
その時、 ....
ふらふらする人に
イライラするの
なよなよする人に
イライラするの
過去のキスで出来た傷
今になったら
それはただの傷じゃないかな
あなたの服の匂い
あの時世界で一 ....
どれだけ
アスピリンを
ヴァイコディンを
メタドンを
ヒドロコドンを
中毒になる程止められなくなって
直視出来ない様な
注射痕を遺して
全てが滅茶苦茶になりながら
摂取し続け ....
破水した光の{ルビ枝垂=しなだ}れ
終わらない夏の囚われ
わたしは煮え立つ釜のよう
せめぎ合いの果てに溢れ出す
しろくのけぞる
朝顔のうなじ
....
詐欺師に投げつけた石も偽物
夕陽に吸い込まれるカモメ見ている
夕陽が帰るのを見て仕事の続き
めーるが
きて
めしに
いく
めーるが
きて
めしに
いく
かも
しれない
誰も知らない何かが
このなかに住んでいて
すやすやとチューブから
トマトを吸い込んでいる。
無性 ....
北方の風で洗面台の雌蜘蛛が咳をして死んだ頃、
南方で濡れた子を抱いて女は震えていた。
ただ、たどりついた波が水平線の先に
戻る子の影を見つめてた。
雨が止む頃、
親と同じ ....
何処に 隠れてしまったのか 探す
この 窪みか
この 暗闇か
真っ暗だと思えた町並みに
灯りが見える度
ちょっとだけ 救われた 気になって
目を凝らして 前を 見つめるけれど
....
その一滴を
くちびるに運んだならば
あなたもわたしも
同じ生きもの
潤いの程度に差はあれど
却ってそれが
証になる
あなたとわたしを
等しく結びつけられることの ....
140827
その筋のものですと
あいまいに返事したら
無視された
厳格な言葉以外は通用しない
某ですと名刺を通じたら
通用門が開いた
監視カメラは厳格なのだ ....
満月が丸々と輝く
深い夜
涼しい風の吹く
草原の中
ヒソヒソ声が
鳴りを潜める
今夜しかないんだ
どうしてもか
どうしてもだ
ヒュー
鳥の甲高い鳴き声が
木霊する
狼ど ....
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