景色が住み慣れた思い出の場所とは
変わってきたよね
入り口への社会も少し
見慣れていた母の台所に立つ姿も
見慣れていた父の背も
年を重ねるにつれ
変わっていく自分の
関わって ....
代々木公園で活躍中の
デバガメよしさんによると
今カップルで流行っているのは
テングのお面を被ってのプレイだそうで
これであればクンニと挿入が
同時に楽しめると
特に女性に人気があるとのこ ....
ゆらめいている
終始つきまとう残響と残夢
輪郭は掴めず
確信は程遠く
核心は色濃く屹立
囚われた時代と
奪われた世界を代弁するかのように
無言の抽 ....
暗いようで
ちっとも暗くない漆黒
夢心に
無心に
ああでもこうでもない躍動
思考を試行に結びつけ
必死に一つ一つを形に成就
シン ....
大型の
台風23号は
太っちょのトカゲ
のっそりのっそりと
近づいてくる
それなのに
生まれたばかりの
鉄人28号の子供たち
錆びることがない
超合金の裸ん坊
大雨が降りしきるのに ....
(知人)
友人ではないが、親戚ほど疎遠ではない。
最近は特に犯罪報道でよく見かける
匿名性を条件で被害者との関わりを能弁に語る者
推理小説の真犯人ではない。
現実の世界で ....
盆を過ぎると
道端のあちこちに
蝉の死骸が落ちている
干乾びて塵同然
役目を終えた蝉たちに
弔いはない
墓もない
けれど残していった
ものがある
未来の夏には
また喧しく
....
ファミマでTポインドカードお持ちですかと聞かれて
俺は「はい」と応えた
そしてつったていた
Tポイントカードをお出しくださいと言われので
イヤだと言った
それからだばこのボタンを押した
あ ....
刑務所に入りたい
死刑になりたいというのは
まだ、社会と関わりたいという意志があるということである
この地上で
例えどんなに孤独であったとしても
誰かと関わりたいという欲求は
かけがえ ....
うそをつきます
といってさいごにうそをついた
うそがかそうされて
あおいそらへ
ひとすじのけむりとなりのぼってゆき
たいきちゅうのすいぶんとむすびつき
しろいくもとなりました。
....
電車に乗ると
車内は天使でいっぱいだった
座席はぎゅうぎゅう詰め
座っていないものは吊り革を掴んで
ぶらぶら宙に揺れている
まいったな
座る場所がない
弱った顔をしていると
天使の一人 ....
山形のだだちゃ豆をいただいた
採れたてを宅配便で送ってくれるので
翌日には届くそう
鮮度が落ちないうちに
すぐ茹でて食べてね
お裾分けするなら今日中に
すぐに小分けして
おつきあいの ....
見えないほど小さなひとつのかけらが
ずっとどこかで匂いつづける
次々に場所を変えながら
部屋の一部だけが揺れつづける
誰のものかわからぬ指跡が
火のようにあちこちを焦 ....
ノイズ
世界から降ってくるノイズ
を増幅しつづける過剰な神経
らんらんと{ルビ赫=かがや}いてしまう意識
この苛立ちからは逃れられない
僕が世界から逃れない限り
あるいは
僕が僕から ....
ぼくの産まれた家の梁に掲げられた肖像写真
セピア色の男は祖父だという
のっぺりとした老女は曾祖母だと聞いた
ぼくの子どものときから宙を睨んだ顔
五十年以上も表情を変えることなく
梁に張り付い ....
朝の散歩に出る
内面の温かな海から
のぼる湿気
ぼくは挨拶したのに
無言のまま傍らを通りすぎる人の
視線に冷やされて
水滴になる
細かい不安が
その核になっている
他人の一言が
....
今日の秋の空気を連れてきた、午前3時
何気ない記憶を思い出した
ティモシーが出てくる絵本のケーキが美味しそうだったこと、
たまごをくわんくわんしてると表現した絵本を不 ....
夏が終わる
なんでこんなことになっちゃったんだろう
夏が終わる
なんでこんなところまで来ちゃったんだろう
『ラスト・デイズ』という映画を
最近観ました
夏が終わる
その前に
もう一度
....
どんな慰めや労りも
「キイキイ ガアガア」
としか聞こえないかもしれない
そんな「キイキイ ガアガア」でも
ないよりはましだったと
思える日が
いつかあなたにも
ぼくのすむ 高台の丘は みはらしが素晴らしい
ある風の強い朝 庭の柵がこわれて
ぼくは 外の世界にでた
雨の日 ひさしのない場所ですごす
すこし 野性をとりもどす ....
苦しむ決心
動く決心がつかない
私の名前は
中途半端サンドバック
動けば自分の堕落ばかり目につき
本当の自分とか見つけようとする(笑)
打たれ強いわけなく
足が生えたりもしな ....
誰もいない
立っていた 街の中に
立っていることを特に意識することもなく
そこに 立ちつくすこともなく
夏がはじまり
目を閉じた僕は
目を 閉じたまま
また 冬が 来る
な ....
けずれて少なくなった消しゴムは、
いつも終わりがくる前に無くした。
使われた最後を想像する。
電光掲示板に流れる人身事故。
けずられてなくす前に無くした。
バナナを踏 ....
その汚いものに触れたときに
少女は腕に黒い水玉が無数に散らばったのを想像した。
破裂した水道管に横たわる猫。
輪切りにした水羊羹に指が詰まっていた。
症状は進行し、先端から落ち ....
夏の日差しをつめた小さなガラス瓶
机の上に ぽつり
砂に埋める勇気もなくて
今日は本当についていない
朝から君は口開かずだ
ずっと僕に背中を向けている
「お前さんには顔見したらん」
と言わんばかりに
なにか悪いことしたか
なにも覚えていなくて
す ....
賞味期限切れのクロワッサンを
もったいないからと君がほおばった
テレビの画面では焼き直しのミュージック
チャンネルを切り替えて いつか聞いたニュース
1000年前から飽きている
降っては ....
{画像=140913144617.jpg}
僕たちはいつも何かに憧れ
僕たちはいつも何かに付き従っていた
特別な何かは空虚な私を満たして
あたかも違う何者かであるように
僕た ....
こんな夜には
ラジオを聴いて
はやくきえたい
傘にあいた穴
指をつっこんで
あるく阿呆
くすぐり放題
1785 1786 1787 1788 1789 1790 1791 1792 1793 1794 1795 1796 1797 1798 1799 1800 1801 1802 1803 1804 1805 1806 1807 1808 1809 1810 1811 1812 1813 1814 1815 1816 1817 1818 1819 1820 1821 1822 1823 1824 1825
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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