たちのぼる
言葉と夜の境界へ
金魚がゆらり、にげてゆく
すべからく
広がりはじめる黒の祭に
あらがう手立ては
浅瀬にある
鮮やかで
にぎやかな
喪失のなかに
ある
....
9月の朝には
怒りの帆を揚げた船が行く
9月の夜空には
羽ばたきをやめない鳥たちが
どこまでも転げ落ちていく
お前は赤いサンダルで
落ち葉を何枚踏み躙ったか
9月の朝に
僕は卑 ....
流れて行け
流れて行け
留まらず
淀みなく
湧き水から始まり
渓流からうねった川になり
やがては大海へ繋がる大河となる
山から運ばれたゴツゴツした岩が
....
いつの間にやら
じいちゃんとばあちゃん
あれ?どこへやったっけ
え、ここやない?
ないない
ああ、もうボケたっ!
いつの間にやら
親子で呆けた
寂しいから一緒にいた
居ないよりましだから
そう思ってたけど
そう言われると何か悲しかった
わかってる
何もわかってない
知りたい
知らない
かさならないから重なる
どしゃぶりの雨の中
ガタがきた車の中
壊れたワイパーに途方に暮れて
となりのあなたと虹を待つ
蝉時雨のなきごえに
あなたの涙が隠された
湿った言葉じゃ拭えなくて
そっと震える ....
傷つけまいと
気を遣うのに
言葉にすると
尖ってしまう
どうか
この心のままを
そのままの
あたたかさで
伝える術はないだろうか
僕の不自然な笑顔が
君の表情を見て
凍り ....
やったことないモノマネ続けてやらされている
今夜も月が綺麗だ寝る
抱えきれない闇が相談を潰した
どこかに到達したい、何かを求める私には、今がない
今を感じたい
熱烈に
どうしよもなく感じたい
昔ははっきり言って
女性器が好きでした
なんで女性器が変換出来ないんだ、この野郎!!
偽善者面すんじゃねえぞスマホ!!
失礼しました
歳をとったせいもありますが
今は女性の柔らかく ....
泣かないようにしたい。
焦げたカラメル色のまだらな鞄を持ってわたし、
想像しないようにしたい。
ゆっくり音楽が鳴っていた。
嗄れ声の男が、夢を見るときだけは無垢なのだと歌っているのが
きこえ ....
ほんの
小指のつめほどの
ささやかな背に
滑らかに乗る
勤労の
まる
悠長に
せわしげに
その身に負わされた太陽の名を
あちらこちらへ
振りまいて
唐突に
発つ
....
耐熱ガラスの砕ける音を
耳の中に飼ってるんだ
どっこいそんなのかんけーねー
音だから耳で飼ってるだけ
ハメるならパズル
外すなら狙い
みみっちい時間を
お互いにぶつけあっていよう ....
親指と人差し指と中指で
支えるように持つのは
箸と鉛筆と歯ブラシと
お道具箱のひきだしの中
噛み跡だらけにしたのはだあれ
初めて手にした六角形は
金色のトンボがついていた
削っていく ....
古代から もてはやされた
不思議な 螺旋
虹のような 瞬き
アンモナイト・パイライト
余計に 煌めけ
やわらかな 肢体を
固い殻に 隠した ままで
どこの時代に ....
たくさんのクリックで
インターネットの海がうまるよ
埋立地ができましたと
よんでいる
うるさいくらいに
ここがもうどこだか
わからないくらいに
クリックしてきました
じぶん ....
何も伝えたいことがなくて
言いたいことがなくて
それでもなぜか詩を書いている
原稿用紙2枚分のノルマを
会話文で埋め尽くす小学生のように
根底には何もない
言いたいことは何もない
そ ....
入力したテキストが失われても
あちこち蚊にくわれても
なんか今日はいい気分さ
眠たくなるまで起きてられる
米炊いて
菜っ葉塩に漬けて
どっかから
肉もらって生きるんだ
朝と ....
液体状の大小の便と
血でパンパンに膨らんだ
使用済みの老人用オムツを
2枚重ねにした青いゴミ袋に詰め込んだ
周りに人がいないことを確認して
俺はその中に頭を突っ込んだ
ブーン
ブーン ....
サブジェクト+オブジェクト+ヴァーブ
実に簡単な言語だが更に省略しても意味を伝えられる
私はこれを「単語中枢直撃型」と言っている
欧米の言語では単語一つで目的を果たす例は稀だ
キル つまり「殺 ....
夏の次が秋だったあの頃を探しに
ぼくは今、 油切れの車輪を引き摺ったまま
秋の消息を訪ねて旅に立つ
窓枠の中でそっと にこやかに手を振り
石のような白い空に はぐれてゆく僕の影を
....
最悪の街の中で肩をイカらせ
水気を奪う干乾びたパンを囓りながら
落ち窪んだ目でナゼ季語を気にしてる
空っぽの心臓が埃にまみれて 見ろよ
単調な詩情に窒息してるぢゃないか
朝の七時に吊り革 ....
今日は君の
誕生日なんだ。
もう届くはずもないのに
空に向かって話し掛ける
今年もまた君に
誕生日おめでとう♪
本当に本当に
誕生日おめでとう♪
子どもらの手を引いて
檻の前にやってくると
黒山の人だかりである
どんな珍獣がいるのか覗いてみると
檻の中にはなにもいない
ただそれっぽく置かれた餌箱と
タイヤでこさえた遊び道具
見物客 ....
やわらかな鉛筆の芯で
ここにはいない君を
スケッチしました
身体をおおう毛は
鉛筆を少しねかせてふんわりと
ひげは鉛筆を立てながら
細い針金のように
それは君の
生きることにまっすぐだ ....
# どこへ行くの?
彼は車の運転がとても上手だったの、とあなたが言ったとき。僕らの街のどこかに、ささやかな亀裂が走る音がした。それは、きっとビルの下に大した意味も無く存在するあの隙間で、一匹の ....
キシキシ
胸が鳴るとき
眠れなくなる
そのうち
雑巾を絞るように
苦しくなる
理性も常識も役に立たず
ぎゅうっと吸い付く
何か 何処か 誰か
恋人になっていたかもしれない男と
冗談を言う夢を見た
醒めたあともまだ楽しいような
生々しい夢だった
恋人になっていたかもしれない男と
大喧嘩する夢を見た
醒めたあともまだ腹が立つよう ....
1769 1770 1771 1772 1773 1774 1775 1776 1777 1778 1779 1780 1781 1782 1783 1784 1785 1786 1787 1788 1789 1790 1791 1792 1793 1794 1795 1796 1797 1798 1799 1800 1801 1802 1803 1804 1805 1806 1807 1808 1809
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