キミが 駆け付けたと言うから
勢い勇んで 飛び出した
窓の向こう 染めるのは
音 五月蠅い 暴風雨
なあんだ つまらない と
窓を 閉めようとして
パワーウィンドウが
....
逃げろ 逃げろ 逃げろ
結局同じ場所に戻る道
苦し紛れに差し出した自分の全ては
帰れ 帰れ 帰れ
ここで作った全部
全部が満足できるまで逃げろ
今日こそはどっか行こうね
んで
....
スーパーフォーメーションヤクザ
俺の自宅の周りを
黒塗りの自動車がいつもぐるぐる
走り回っているから
俺は家から出れなんだ
困るぜ食事はいつでもピッツァか
うどんの出前を頼むしかない
暮 ....
月も見えない無音の夜空
これでは兎も跳ねられぬ
兎も跳ねない夜ならば
街の灯りを提灯に
代わりに私が軽やかに
ぴょんと一跳ねいたしましょう
跳んで向かった道の先
こちらに ....
たとえ君が空腹を感じても
僕は君の為に何も出来ない
君に何かしてあげたいのだけれど
何一つ出来ない
皿の上の一切れのパンを
君は食べるだろう
空腹感が消えるだろう
僕は何も出 ....
たこ焼きは
少し冷めてから食べる
帰る途中に温もりを
暗闇の中
川沿いの公園
ベンチでつまんでいると
カップルが街灯近くの木の下で抱き合っている
ゆっくりとゆ ....
夢を叶えても夢は夢
覚めれば何も残らない夢
わだかマリは美辞麗句に対する発酵した恋情を
月明りに晒された真っ赤な隠語に注射しながら
言葉が死滅した宇宙を金縛りのまま浮遊する
陽気な殺意のクラリネットが舌先を蛇のように操ると
殻も割ら ....
遠慮がちにドアを叩く音
家が帰ってきた。
喧嘩して家出していた家が。
家との喧嘩は大変だった
棚のものが全部落ちたりして。
どうでもいいことで喧嘩になった。
あんな ....
大きな者に抗うに
更に大きい必要は無い
小さき者であれと言われる
数の理論であります
数の行う暴力は
日本人を滅亡寸前まで追い込んだ
嫌いな思想です
暴力と自乗される数の容認 ....
140919
運命的な出会いだったはずなのだが・・
認識する間もなく信号が青になり
人々は一団となって渡り始めた
追いかけることなんて無理だ
見失ってしまった ....
時は静かに過ぎる葬列のようだ
─アプリネール─
ミルキーウエイの線路にそっての
おひとりさまの老耄が 旅路では
ゆめの新幹線から 鄙びた従来線の終点へ ....
おはようおやすみ
自然にそれが言える相手がいれば
それだけでいいきがする
おはよう
おやすみの間に
吹く風はさらさらとは言わない
ストーブで焼いたもちが
いつも焦げるあの人は
はさみでお焦げを切り取って
わたしに差し出すんだから
表面はいつもとろりとのびる中身が見えて、このもち、
わたしにそっくりだって思うんだ
....
酸素を取り込みすぎて
複眼には
緑色の斑点が
偽って映される。
レイディ。
君のあの日つぶやいていた
妖精が見えたよ。
彼らは発達した
背筋ではばたくんだ。
2002.2 ....
ウジ虫の唄
今日も妻ととも
ある界隈を伝道に歩いた
こうして伝道者になって
聖書を説いて回ると
何でもむげに軽蔑できない
便所に湧くウジのことをふと考えた
彼らは便所の汚泥の中 ....
最近エロい動画あんまり見なくなった
バイト先の女の子と話しているよ
もう汚れた世界は関係ない
真っ当に生きれる気がしてる
三百回お辞儀をしたよそれでも足りないさ
偽りも無く僕はサボっ ....
君は
覚えたての「こんにちは」を
わたしがこぐ自転車の前に付けた補助椅子から
道行く人はもちろん
畑仕事をしている人にも
隔てなく投げかける
たいていの人は
一瞬驚いたような顔をする ....
黒猫たちは
人間の力を
恐れませんでした
あくる朝には
深い霧が晴れて
太陽のしたでは行動が
穏便ではないので
捕らえられた
猫たちの奪還は
潮の引く
新月になる今夜を選び
....
真夜中を過ぎて
潮騒が近くで鳴る
砂浜で水夫たちは
休んでいました
座礁した帆船からは
食料を運び出すために
彼らは夜を徹して
運搬を交代でしながら
海では嵐が来たけれど
水 ....
笑顔とセットで
カンパ〜イ
くたびれた喉に
小金色の大海が沁み渡る
都会のど真ん中
無味乾燥なオフィスを抜け出し
しわくちゃな今日にお疲れ様
まっしろな明日に景気づけ、景気づけ ....
空は、終わっているものたちで溢れていて、術のない鳥たちが嘆きながら羽ばたいている、雨模様から懸命に抜け出そうとする太陽は、幸せを主張しすぎて磨耗した群衆を疲れさせている、誰の言葉も届くこと ....
「棒きれみたいな人」
俺は今やなんの取り柄もない
棒きれみたいな男になってしまったね
それでも君は愛してくれる
僕の頭の中で踊ってくれる
夏が通り過ぎて懐かしい空気が
僕を一瞬だけ ....
どこにも行くなお前はおれのもの
誰にも笑うなお前の泣き顔が好き
いつでもおれのことが一番だと言え
ひょうひょうとして口笛を吹く君の
尖らせた唇の先で
さっき僕が吐いた息が震えている
頬を火照らせ走る君の流した汗は
やがて蒸発して
巡り巡って僕の汗へと
一億分の一で構わないから
....
新雪は キレイだけど
深雪は コワイ
親切は ホシイけれど
新設は シナイ
子どもに
勉強しろと言わないほうが
勉強するなんて
子どもに
生きろと言わないほうが
死なないなんて
子どもという時代を
やり過ごした大人に
解る訳はないと子どもは訴える
....
洗面所で
顔を洗っていると
母が居間から話しかけてくる
何を言っているのかわからない
洗面所で
歯をみがいていると
母が台所から話しかけてくる
何を言っている ....
雪に重なる雪の音
角を曲がり 消えてゆく
光のはざま 分かれ径
樹々のかたちに倒れる霧
光の壁に光が
影の壁に影が浮かび
輪郭だけが吼えている
誰もいない街に吼え ....
夏になれば誘われるように
何度も海水浴に行く
暑さの中あの冷たさが心地良い
賑わう海水浴場
昔と何も変わっていない
大人も子供もはしゃぐ姿
海の家が好き
何処の海の家も同じ
....
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