ぼくの嘘が世界にバレたので
ぼくは一度宇宙へ逃げて
地球をもう一度
水に浸しなおした
闇の中耳を澄ます
雨の音の向こうに
何か聞こえた気がして
屋根を打つ雨粒
木の葉から落ちる雨だれ
水路を流れる雨水
それらのシンフォニーの向こうで
一瞬
歌声のような
笑い声 ....
すり潰すのは リンゴに非ず
挽肉です
挽肉ならば ハンバーグ
何時から 始まったの 連想ゲーム
やはり 食欲からは
離れられないの
.
それは風のようにわたしに入りこみそしてふきすさんだ
なにもかも捨てされと命じなにもかも奪い去ろうとした
わたしはそのざらざらしたふとい幹を両手でつかみ
からだは折れた枝のようになびいた
....
目と目
あなたの目
私の目
茶色の目
真黒の目
映る世界に
フィルターがかかって
白黒だった昨日
海辺で手を繋いだ時
海の青さと
手の温もりに
涙がでた気がした
....
冷たい風の音だけが聞こえる
悲しい夜の寒さだけを感じる
月に向かって飛ぶ機体は
陸に全てを置き去りにした
街の遠い灯りが見える
知らない街の時計塔を見る
左に沈んで曲線を遺し
....
極右過激派組織「神道国」の
勢力は止まることを知らず
ほぼ千葉県全土と栃木を掌握した
いよいよ江戸川を越えようとする
神道国の部隊に対し
首都への侵入を阻止するため
東京側で対峙する自衛隊 ....
手を振り返さなければ乗れた終電
賞味期限が切れたからくれたのか
大きなお尻が部屋を狭くした
ちちとはは
ふたり
きみがうまれたあとなぜか
はじめててを
つなぎあったひのはなしをした
ゆうこくのうみに
むかってあるきだしたあのとき
べんちにすわってふたり
こどう ....
隣の村とぼくの村の間に
鎮守の森が有って
鳥居の奥には不思議な気が漂っていた
大きな楠があって
その前には祠があって
神様が居るらしい
子供のころ お願いしたのだが
たとえば ....
個人或いは集団の
異常な興奮が
歴史に与えた
影響が如何に大きいか
なんつうことは
別にどうでもいいの
ただね
おまえのネットでの
振る舞いを
的確に表す言葉があるよな
何 ....
いつも東京の片隅にいるの
誰にも気付かれず音楽を聴いてる
今日話した
たわいも無い話に
なんだか愛を感じちゃったりして
日が暮れて
やっぱり東京の片隅にいるの
みんな知らない人だけど ....
憎しみを忘れるな
献身的に仕えれば仕えるほど
鬼はわたしを罵り唾を吐きかけた
黙々と庭で草むしりをする人間どもは何故か笑顔で楽しそうだ
※尤も人間たちは舌を抜かれていた
不思議な光景に映 ....
パンクな音に
頭の震え
リズムを追って
打つ鼓動
クールな眼で見て
為すこと熱く
ドライな心
抒情を排す
イエスの発語は
慎重に
ノーの断言
確固たる
....
目と口は似た者同士
じっとして居られないいけない子たち
耳と鼻は抗うことのない姉妹
{ルビ盲=めしい}で{ルビ唖=おし}の穴凹ふたつ
手探りすれば硝子より
始末に悪い情緒の破片
記憶に纏ろ ....
入り口にニトロを仕掛けた
砦の外は大嵐で
外海に押し寄せてる筈の
船影も見えない
幾千という人を殺めて
旗を掲げてきた
最後まで戦うべきなのか
閉ざした扉の掛け金
....
裸足のあしあと
プールからあがって
シャワー室まで続く
誰かが忘れ
端で丸まった水着
外は小雨、傘を忘れ
しばし迷う
夏は去ったのか
きれいなきれいなシャム猫と友達になりたかった
から、
毎日毎日探してた。晴れた日は陽光の跳ね返りの中まで目を凝らして、そして
雨の日は粒の隙間から覗き込んでた、時々片目をつむって。
うえの ....
知らない気持ちに塗る薬が愛で
もっとあなたを知りたい気持ちが夢で
愛し愛されることが現実で
離れないように君の手を繋ぐことが
人間関係なら
僕らは孤独を知らずにすんだかもしれない ....
コーヒーの香りとあなた
コーヒーの香りとあなた
コーヒーの香りとあなた
小さな
一人暮らし用の冷蔵庫
霜だらけの冷凍室の内部は
どんどん狭くなる
なのに
霜取りスイッチもない
しかたない
それでは
冷蔵庫と冷凍室を空にして
霜取り
....
画家がキャンバスに向かい、あらゆる影を創り出す時、
私は白昼の都会で私の影を創造した。
人並みを避けながら、あらゆる方角へ歩みを進め、
変幻自在に形を変える自分の影を創造した。
発見と ....
ふくよかな
疲れきった
男を知った
雌がいる
花のにおい
男を惑わし
その肌肉で
つつみこむ
雌がいる
芝刈りの最中、可憐に咲いている名も知らぬ花を私は見た。
同僚に聞いても知らぬと言う。
私はその花がどうしようもなく気になったので、
皆の見ていぬうちにこっそりと花を抜き、作業着のポケットに詰 ....
食べたものがお腹に溜まってくると気持ちわるい
出そうか出すまいかと迷ってるのはボクと腹の虫
これは無理に捻り出せば後ろに残るし
といって出すのを止めればまた虫たちが布団の中で暴れだす ....
振り返れば後ろに誰もいない森の小径を私は往く。
森の中はあらゆるところから何かの声がする。
私を狙う声、無関心な声、官能的な声、はては幻聴。
道案内人はとうに消えてしまった。
自らの思 ....
苦虫を さらに 噛み潰し
要らぬ原稿 紙つぶし
アタシャ いつでも 暇つぶし
そろそろ 食べたい ひつまぶし
あぁ 幸せならすぐそばに
どんな音して 君のそばに?
射し込む光が一面中に
埋め尽くした光景は いつの間に
色をなくしてしまったの?
きっと問題はないよ
流れる奇跡を 手放そうとし ....
1761 1762 1763 1764 1765 1766 1767 1768 1769 1770 1771 1772 1773 1774 1775 1776 1777 1778 1779 1780 1781 1782 1783 1784 1785 1786 1787 1788 1789 1790 1791 1792 1793 1794 1795 1796 1797 1798 1799 1800 1801
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
5.1sec.