ときどきは野道をはずれたわわに実った
葡萄のみずみずしさのなかをあるく

清流はただひとすじに丘をくだり
やがてはしずかな湾へとたどりつく

空から舞い降りて来る静謐をひろいあつめ
ジグ ....
死後の世界が知りたいのではない
私が死んだ後のこの世界が知りたいのだ

居眠りしている臆病な女の背後霊にでもなろうか
ある日ふと考えた それもいい

心の叫び声は臓腑に響く
 ....
切り取った愛情
貼り付けた、言葉

一見、それは丸くなり
最後には

思い出させる、装置
繰り返し、繰り返し。また

信じても、信じても、信じても
やっぱり

また

ほら ....
強烈な風雨を受けて
折れてしまった月下美人の葉を
何気なく水に差しておいたら

根が出た

その後も根は伸び続け
葉のくぼみに蕾をふたつつけた

さすがに花を咲かせることはなく
 ....
役人になった友人がいくらか出世して久しぶりに故郷に帰ってきた。農家を継いだ私は果物などを振る舞って、彼の話をゆっくり聞いていた。短く整えられた髪の下に、昔ながらの親しみやすくよく変わる表情 .... インターネットに
流した悪意は消せないのに
流した善意は読まれもしない

無料の悪意は正しくて
無料の善意は疑われる

デジタルタトゥー
怪我した傷が
模様に見えただけなのに
日曜日に遊んだ疲れ
少しだけ残しつつ
新しい一週間が始まった

月曜日は新鮮な気持ちになって
雨でも晴れでも関係なく晴れやか

一週間はあっという間に過ぎて
また新しい一週間が訪れる
 ....
あなたが
わたしの想像するあなたならば

例えば
淡く芽生えはじめた
きもちがあることを
伝えるだろう

身分違い
そんな言葉も
頭をかすめる

わたしはわたしで
目指す地点 ....
ヌチャッ・・・
ヌチャッ、ヌチャッ
ヌチャッ、ヌチャッ、ヌチャッ
ヌチャッ、ヌチャッ、ヌチャッ、ヌチャッ
ヌチャッ、ヌチャッ、ヌチャッ、ヌチャッ
ヌチャッ、ヌチャッ、ヌチャッ、ヌチャッ

 ....
違うよ、そうじゃない
って言葉はもう聞きたくないから
うんうん、そうだね
って言うよ

ちょっと悲しいけれど
雪兎のような 色合いの
桃色カーテンに 透かした

スカシた アイツの コトも
痛む 腿の 筋肉も

ぷるる 震えるような

可愛らしさ
愛しさ

切なさ
痛さ?

 ....
産まれようとすることに埋もれようとする

ことばたちはいつだってわがまま

全て、すべて亡くなってしまえ
幾千の墓標に、ひとつ
ひとつと名前を付けて
吐瀉物と戦いながら埋葬したい

 ....
時々スーパーで売られている

アルミでできた鍋焼きうどん

スカスカの天ぷらが入って

賞味期限もまじかだから七十円

炎にパチパチ音を立てて

グツグツ煮立ったアルミの鍋に

 ....
痛みや叫びをぼくは聞いている

ハラハラしながら

動揺しながら

からだを傷つけながら

痛みや叫びをぼくは聞いている


戦場なんだ

ここは戦場なんだ

生きている ....
愛が生きてるならいつか腐ってしまう
腐ってしまわないよう冷凍庫に
入れて凍らせてしまいましょう
私の心のこもった冷たい愛はおいしいですか?
僕のケータイは
常時マナーモードだから
君からのメールが来れば
振動して知らせてくれるのだけれど

ポケットに君との連絡手段を忍ばせて
電子的お手紙を待ってると
振動するからパカッと ....
                 
ぼくは大切に飼っていたのである
泥川からザリガニを取ってきて 喰わせた
嘴の一突きで赤い頭を割り ピーコは喰った

切り株のうえに 
おとうさんは羽を押 ....
風が止んだ 窓に凭れている月光
まるくなった猫の瞳に 映る洋燈の揺らめき
一枚の油絵から 零れ落ちる泉のしずくが
なめらかに滑り落ちた 鍵盤の上


都会のざわめきは遠く 静けさに
 ....
金木犀の木を根元から見上げる
町中ににおいが広がる季節だ
朝晩の冷え込みが増して
空の上底が少しずつ遠くなる

太陽の光が弱まり
勢力を拡大する樹木の紅潮
涼しげな暖色が控えめに
 ....
絶対なんて絶対にないと思ってる
なのに
何かに縛られていると絶対に思ってる
小声で褒められた フリーダイヤルじゃない早口で喋る クレームの電話代でもう一つ買えた      青い春に 赤いゆめを破られた
白い秋に 黒いまぼろしを見せつけられた
   こころの堂々巡りを繰り返している
         老耄のおひとりさまょ
   終着駅のネオンが点滅してる ....
1515イチゴ苺に圧倒されてワタクシ5ジに目が覚めましたメザマシより早く目覚めましたともソンナ朝に79円だなんてワタクシ目を円くしてしまいますひらたく円くしてしまいますのよ皿のようにして15イチゴ苺を .... 金木犀
私好きなんです
少し香るぐらいが

香りすぎると
体を蝕んでいくようで
クラクラします

あの日
道で立っていたときも
こんな匂いが
あなたの首筋から香って
火照っ ....
空が白み 光(い)入りて
病むるわたしの パサパサなること
乾きし土に 滲むがごとく
砕けし岩に 填(う)まるがごとく
友の梨酒の満たさんことを

遠きより訪ねし 蒼く清洌なる友
彼の携 ....
月影が波に映えるのを
見たことがなかった
ラピスラズリの青い夜を
ぼくは知らない

ここじゃそんなの見れないって
ほの甘い幻だって言うけれど

いつか空へと手を差し伸ばし
果てなき闇 ....
たまごの殻が壊れたのはおまえのせいだから
よわむしを捻り潰してしまえ
思い通りに手足が動かない/セアカゴケノクモ
!来るな/寄るな/喋るな/やかましいわ!
※引用・・啼かぬなら殺してしまえ ....
一粒の涙膿む川は遠く使者を迎え入れる墓穴が崩れた粉塵の頂

そのとき雨は赤土を滑らせ剥き出しの瘡蓋が捲れる

二粒の痛みが火柱を磔に叫ぶ愚か者よこの大地から去れと

舞う風を頼りに ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ある白地図梅昆布茶1014/9/27 15:07
I grope for it陽向1*14/9/27 14:08
点、試作Ohatu114/9/27 13:01
生きるためになんか生きられないnonya25+*14/9/27 12:41
使命葉leaf114/9/27 11:36
デジタルタトゥーイオン2*14/9/27 9:48
日曜日夏川ゆう114/9/27 8:42
淡い気持ちのことはなもとあお514/9/27 8:01
こねくりまわす花形新次014/9/27 7:20
喧嘩も疲れるし中原純乃3*14/9/27 5:36
もろこしうさぎ藤鈴呼3*14/9/27 1:32
詩暮れ楽歌2*14/9/27 0:45
鍋焼きうどん灰泥軽茶914/9/27 0:34
戦場なんだ吉岡ペペロ314/9/26 23:34
れいとうリィ4*14/9/26 23:26
現代病Ⅱ凍月8*14/9/26 23:17
ピーコ島中 充4*14/9/26 22:44
晩秋_冬支度藤原絵理子6+*14/9/26 22:16
花の下にて、秋木屋 亞万3*14/9/26 22:16
絶対陽向2*14/9/26 21:49
小声で褒められた北大路京介414/9/26 21:45
フリーダイヤルじゃない早口で喋る314/9/26 21:45
クレームの電話代でもう一つ買えた214/9/26 21:45
残された時空 ⑩信天翁414/9/26 20:40
79円/即興ゴルコンダ(仮)投稿こうだたけみ5*14/9/26 20:20
金木犀の夢瑞海7*14/9/26 19:49
梨酒michi2*14/9/26 19:23
青い夜2*14/9/26 19:12
ことばの虫アラガイs7*14/9/26 18:28
囚地4*14/9/26 15:27

Home 戻る 最新へ 次へ
1759 1760 1761 1762 1763 1764 1765 1766 1767 1768 1769 1770 1771 1772 1773 1774 1775 1776 1777 1778 1779 1780 1781 1782 1783 1784 1785 1786 1787 1788 1789 1790 1791 1792 1793 1794 1795 1796 1797 1798 1799 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.08sec.