台風がくると思い出すひとがいる
夜道を歩いていると思い出すひとがいる
カレーがからいと思い出すひとがいる
愛という字は、後ろに心を残すひとの姿なんだそうです
バシッ!!
ああっ
バシッ!!
ああっ
バシッ!!
ああーっ
それはともかく
恥を知れ、恥を
十代なら100メートルダッシュ200本水無し
二十代なら渋谷で刃物振り回し24人 ....
私たちが
自分を創り終えるのは
いつなのだろう
たとえば、
どこかの建物の一室で
最後の息を一つ吸い
そして、吐き
その胸の鼓動が
ついに沈黙する時
あな ....
ブリキの機関車が横向きに倒れ
プラスチックのミニカーが仰向きになっている
河原で拾った平たい石と
足の折れた甲虫の死骸の上で
スカートのまくれた人形と
鼻のかけた木偶が抱き合っている
形も ....
当時は八百長だって
騒がれましたが
総合格闘技が認知された
今では
アレこそがガチの中のガチだと
理解されています
寝技を封じられた猪木が
アリのパンチを避けつつ
攻撃するには
あの ....
きみはきみの重ねた日々を
だれかにあげることはできない
きみの苦痛を
ひとに与えることはできない
つらくて寒くてさびしい朝のこと
きみだけが知っている
ひとりで知らない街に潜り ....
時は過ぎた・・・
時代は移り行くとしみじみ感じ入る一瞬
孤独が波のように押し寄せた
「待てよ」
今が最高なのだ
私の最高の時代
私の最高の時は
今この瞬間にあ ....
言ってもダメ?
ひどいなあ
じゃあ、気持ちは
こんがらがって
まるまって
コロン
夕暮れの駅前。
あの人は呆然としている。
空は焼けるような橙。
自分ながら不思議に思う。
(いつも見慣れた光景なのに
どうしてこんなにあっけに取られる。
ばかなのだろうか。)
....
雨が止みこれからも闇が続いていく
空振ったプロポーズを使いまわしている
夢を見られないキカイに油をさす
ずっと抱きしめてきたけど
本当は離れられないだけなんだ
それとほぼ同時に分かるんだ
いずれおとずれる死の約束に
すべてを受けいれてくれる
無という希望をささやきながら
耳を通りすぎるそよ風は
どこまでも透けて影もなく
私の中を流れる血をさます
見れば
羊雲の雲影白く ....
ハメ撮り女の子
動画の中で静かに微笑む
それと時同じく 殺人者が動く
俺は目を閉じ クリックの音だけ聞く
シャワーを浴びる 違う風呂場では流血
カメラを持つ手は笑うように震える
動 ....
何色の積み木が好き?積み木に色があるの?
私のはプラスチックでピンクで水色で黄色で
振ると音がしたよちりちりそれに白猫のぬい
ぐるみは茶色くなってチクチクになって目玉
の黒が一つになって朱色の ....
春は待てないもう待てない
冷たくなって海にゆくまであの貝殻は
この心音を覚えていてくれるだろうか耳障りなノイズよりも
嫌われることにとっぷりと慣れきった雪がれることのなかった、ついに
こん ....
舗道を照らす外灯を見上げ、ふとため息を漏らす。
胸の奥にしこりがあるような気がして、そっと煙草に火を付ける。
時を刻む秒針が不整脈のように歪んでいる。
こげ茶色の幾つもの顔から感 ....
眠っている時のわたしのたましいが聴くのは
求められなかったあれやこれやのかなしみの旋律
それでも覚醒することなく
囚われることを好んで眠り続けたい
きょうの明日にはいつもさらなる下りだけの ....
瞳を閉じて何をみる
夢がうつつで何をみる
あしたの日の出をみているか
あしたに輝きみえてるか
あしたに何がみえるかい
かなしみだけしかないだろう
ただ鮮やかに滅んでく
あしたに何をみ ....
挑発的に突き出した中指は
堅実的な銀行員の目に触れた。
人生舐めてる証としての中指は
飴玉みたいに甘ったるく
今日も今日とて順調にすり減っていく。
正しい道を見据えてきたその目は ....
深夜、少年たちは繁華街のグレーのキャディラックに駆け上がり、思い思いの武器で滅茶苦茶に叩き壊した、騒ぎを聞きつけて飛び出してきたキャディラックの持主もこみで…持主が連れていたゴージャスな女は事 ....
洋燈が揺れている 心を反映する
「愛しています」 わからなくなった夢
見知らぬ暗い森を 彷徨っていた
遠く微かに 木々の隙間に瞬く 暖かな光
秋の夜に 影をなくした 心へ
何かし ....
白い柱の背骨を
クネらせた
憂鬱
そう見えたもの
それは――
千切れそうなほど
頭を垂れたまま
しんしんと澄んだ闇を
受け入れたその
首の付け根に
先細るほど渇き切った ....
朝の信号は、青になり
盲目のひとは白いステッキで
前方をとんとん、叩きながら
今日も横断歩道を渡ってゆく
日々の{ルビ道程=みちのり}を歩く
惑い無き後ろ姿は
人混みに吸い込まれ
段 ....
冷たい雨が降り続く
冷たい雨が
靴を濡らす
季節は落ち葉の底深く
沈むように眠りに落ちる
望みは断たれ
願いは口を噤む
もう金輪際
雨が降り止むことはない
と
濡れた落ち葉は断定す ....
言葉と感情に潰されまいと
無になることを覚えた・・・・。
怒り・悲しみを表し、伝達手段の模索をしても
笑い飛ばされて終幕を迎える・・・・。
「知りすぎたことは、マイナスにならず ....
遠藤文学講座の後に、皆で語らう
この店で僕は、受洗を決意した。
この店で僕は、息子の障がいに泣き崩れた。
四ツ谷の地下の珈琲店・エルは
奇遇にも
遠藤先生の命日である、今日
四十五年の ....
歳を重ねるごとに教科書はどんどん小さくなって、今や親指ほどのSDカードになってしまっている
何からも学ぶことができなくなっていよいよ終末感が漂う
空は暖かな海のように遠いところで水色を安定させ ....
日陰という暗闇で
水を飲みながら休憩する
心は日向 さあ仕事
1751 1752 1753 1754 1755 1756 1757 1758 1759 1760 1761 1762 1763 1764 1765 1766 1767 1768 1769 1770 1771 1772 1773 1774 1775 1776 1777 1778 1779 1780 1781 1782 1783 1784 1785 1786 1787 1788 1789 1790 1791
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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