朝目が覚めてもまだ眠たいと思うのは
昨日が終わって欲しくないから
おはようと言って昨日の終わりに
さよならしよう
夜寝ている時に夢を見るのは
今日が終わって欲しくないから
おや ....
その靴は私の足にあわないので
履くたびに痛みが増しました
1日その靴を履かなかったら
少し痛みがやわらぎました
どうしても
その靴をはきたかったので
翌日は我慢して履きました
....
むしられた羽根が
散らばる四畳半は
着古した洋服の匂いが漂う
何週間も閉じられたままの
ノートパソコンは
化石になって ....
1
憧れを追い駆ける時の虚しさ
その中でしか見つけられない{ルビ理由=わけ}を求めていること
いつからか
僕の片手には孔が開いていた
その寒さの中で屈まっている君よ
なんて空疎 ....
誰かが 私の家の
屋根裏部屋に上がって オナニーしている
階下には 小さな人形が
黒い大きな座椅子に 足を開げて 置いてある
その人が 上で 思春期をふるわせた声を漏らす度
....
おじいちゃんが
台風が来るから
窓に板を釘で
打ち付けるんじゃと言い出した
サザエさんマニアで引きこもりの
お兄ちゃんも同調し
二人で作業しはじめた
お父さんもお母さんも
同じ病院に通 ....
インターネットが席巻し
情報砂漠が広がった
見渡す限りの情報は
握りしめてはすり抜けて
踏み固めてもすくわれる
潤いのない発言に
心の奥が渇いていく
砂漠化した情報は
元に戻ること ....
「だから
キミを愛するすべての方法の
特許をボクが取れば
他の人はキミを愛せないんだ」
「そうね
ついでにアナタを愛する
すべての方法も取ったらいいわ
アナタ以外に
アナ ....
船橋で発生した
台風43号
「キャロライン洋子ゼッターランド」は
その後東に進路を取り
八千代市に進んだところで
温帯低気圧「まいちゃん」に変わった
その名の通り
船橋だけが
ふな ....
石段に咲いた紫野草
苔に混じって隅に咲く
月光が飛沫とはしゃぐ
鯉が眠らず 水源はそそがれる
水滴の輝きが 近く遠い真夜中
カーテン越しに およぐため息
夜のまんなかがあいていたので
表層的な愛を置く
ハピネス
祝いましょう
罪深かったはずのわたしたちはいつからか
ちがう息の仕方をおぼえた
まばたきが要らなくなっ ....
山峡から雲がほどかれて
青空の薄い隙間に流れ込んだ
寺の境内のジャングルジムの上を
白球は大きく弧を描いて巡り
泥田の中に澄んだ影を潜ませ
その影の中にぼくらは遊んだ
風は風のように木 ....
朝
神戸市は快晴
ポートアイランド
人工島のふとう
海側に向けて寝たから
フロントガラスは塩まみれ
コンクリにタッチした波が
後ろとぶつかって
とんがりがそこかしこに出来ている ....
素直に
想いを伝える
命の煌めきは
身体を紅く
染める耀きの
燃料になっていて
未来へと
想いを運ぶ
夜空を照らす
裸のままに
燃える僕らの炎
流行り廃りや、
他人の評価なんぞが、
気になっちまうくらいなら
詩人なんてやめちまえ
オナニーして寝てろ
ふぁっくゆあせるふ
それは時を越え届く手紙
――封筒は茶色く変色して
だが土色の背中に亀裂が入るように
そうして新たな啓示を告げ知らせる妖精が
花弁のような華奢な翅にその霊妙を巡らせて
そよ風とワルツを踊りなが ....
3日前から並んでて中止
こどもの起きる時間に帰れず秋の不倫
ひとりで走って一等賞
公道から駐車場に車を入れる
「いらっしゃいませ」の声を聞き流して
雑誌架から適当に雑誌を抜き出し
窓際から店の中央へ視線を流して
空席を見付け 椅子を引いて座り込む
盆に水とおしぼりを持 ....
私があなたを好きだから
あなたも私が好き
そんなのはありえないさ
誰だって
好きな人には
好きでいてほしいけれどね
そううまくいかないものですから
可愛い声で
綺麗に喋るのに
ドスの効いた恨みを連ねる
どうにかしてあげたいけど
面倒臭い
これを偽善と言う
うるさい‼
思想と行動
嘘と本当と嘘
頭のワルツ
....
I.栄養
すきなことばが変遷して。落ち着かない気持ちもことことと。同じ鍋に入れて煮込む。市販のルーでも掛け合わせれば好みの味にできるんだ、と自慢げに。何が混ざっているのか当てる器量はない。「おいしい ....
吹きすさぶ
嵐が接近する
真夜中に
灯火で照らすのは
きっと陸にある
港のような君と
海を航行する
船のような僕を
繋ぎ止める
綱の堅い結び目で
しかないのだろう
小さな ....
宇宙が透けて見える
透明な空を切り出して
ワイングラスに
緑と青と紫の間を
彷徨う涙の海をボトルに詰めて
111年
封を開け
グラスに注いだ
未来の記憶から
冬山 ....
午前2時15分の約束
ふたりあわせて
むかって 踏切
合言葉は
透明な電車にかき消されました
音のしない午前2時40分
住宅街 青い月 砂浜
波の音だけ 鼓膜を撫でる ....
そのままでは
苦みが目立つだけ、だけど
他と交ざり合うことで
やわらかい香りの
洗練された甘みに
なる
涙もそうかしら
偽りもそうかしら
ため息もそうかしら
今す ....
「実際にないものを繋がりとして見る辺り、矢張り人間は莫迦です。
「もしこれで終わりなら(勿論実際は違う、)虹で満たされた鏡面へ行きたい
「好きな色は?と訊かれた小学生の過半が虹色と。実際は ....
きれいなことばの、
尖った先で
日常にいくつもの
穴をあける
風船のようにふくらんだ毎日から
すこしずつ
空気のようなものを抜くために
あらそいなんて
したくないから
....
ヨシダ証言によると
カン元首相は
福島にお遍路さんの格好で現れ
「巡礼の旅の途中に立ち寄った」
と発言していたことが分かった
何となく縁起わりいな
という雰囲気が辺りに漂いはじめ
所員達 ....
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