コクゾウムシの一亜種
体長3〜5ミリ程度の
半透明の短躯
頭部に繊毛が生え
触角の役割を果たしている
専ら樹皮の線維などを主食とするが、
近年木造家屋の柱などに付着し
家屋倒壊を招く害虫 ....
数え切れないほど迎えた夕暮れは
あちらこちら、少しずつ姿を変えているのに
いつだって美しいのひとことで済ませていた僕たちは
きっとひどく陳腐な影法師を伸ばしていたんだろう
最後なら、大切な ....
秋の空に
Fly highー
高く高く
Fly highー
時を超えて
Fly highー
どこまでもどこまでも
翔んでいけ
Fly high
夢よ願いよ祈りよ誓いよ
翔んでいけ
....
ノイジーノイジー君が好きだと
洗濯機の渦中で叫んだ想いを
真っ白に漂白して
少し淫らな匂いだけつけては
くるり、世界、反転させて
まみれてしまえ
せつないような言葉だけ 集めた、押し花 ....
イーゼルには君を、
歯切れの悪い言葉たちを集めては
描く
塗りたくるように
秋風のせいで愁いた窓辺に
優しさを忘れたカーテン
踊る、ボレロ
単調と彩飾の狭間
終結へ ....
掠れていくように薄まってゆく
耳もとの、さざなみを
遠くなっていく空に
必死になって捜しては見たんだけど
忘れていく方に、僕らは向かって行くだけでしかないから
ねぇ、
....
目を閉じると浮かんでくる
夏の日 ゆるんだ瞳と影が音もなくさまよっていた
あの日私の時間が揺れた
蝉しぐれのカーテンを開ければ
幼子の手を引いた私が歩いている
名もない道を
あてのない ....
青い視界に
生まれた白が
消えないように
そっと水泡を浮かべる
いつだって
始まりは
静寂に包まれていて
はかない
小さな産声を
並べていく
孤独だっていうことを
気付か ....
一日目
朝、窓をあけると小鳥が歌を
虫も合わさり
やおら家々も窓をあけ動き出す音。
足跡をつけたら直ぐさま飛び立つのか
....
わたしが何かを語るとき
あなたは何かを問うだろう
闇はふたつに離れ
それは風に運ばれ
光の雨を照らしだす
やがて氷河は乾き
海が聳え立つ
地に埋けるもの、
、その多くが応えに導 ....
夜空に小石が光る晩、
枝から枝へと移ったサルは、
ぜんぜんみていない空に気付いて、
チッキショウ俺たち、遭難してんだ、と吠える。
ああ、もしもう一度、群青色の空が見えたってよ
ああ、 ....
彼の展望する目は
冬の冷たさを湛えて
消えかけた露を凍らせ
透明にさえ厳しさを魅せ
凍り付く世界
アカハラの鳴き声に換えて
或る者は希望だと言う
しかし違う者は悪夢だと言う
また或る者は祈りだと言う
だが違う者は白昼夢だと言う
それが今生きている世界だ
だけど私は夢を見ない
小学校の運動会を前にして
白いハイソックスを 母にねだった
白の靴下を 履くことに違和感を
感じたのはいつからだろう
アルバムを覗いてみると
慣れないスーツを着こんで すました顔 ....
47歳にして
やっと年収1000万を越えた
全然生活は楽にならない
一体いつになったら
金のことを気にしないで
生きられるようになるんだ
つくづく
こんな世の中はおかしいと思う
神よ、 ....
黒板の上の小さな間違いを
ひとつひとつ指さすのはもうやめたの
文字通り吹けば飛ぶような文字
送り仮名ひとつで糾弾しては不憫だわ
誤字は誤字なりに一所懸命お生きと
気づいてしまったらも ....
色のない砂浜
連鎖する海鳴り
仰向けになったわたしは
ガラス瓶の秘密を抱えて
眠りにつく
冷たい風が頬をなでる
時間が止まって
いつしか感じることもなくしてしまった
色 ....
あなたのお腹をつまんじゃお
わたしもあなたをつまんじゃお
二人同時につまんだら
ワハハワハハハ楽しいな
おにいさんのもつまんじゃお
おねえさんのもつまんじゃお
みんな一緒につまんだら
....
思い出した
思い出してしまった
宵の寒空
その底に沈む空気を吸って
木枯らし
髪は乱れ
呼吸は出来ない
内臓を風が通り抜ける感覚
僅かに揺れる身体
静けさ ....
.
雨の日に四角く剪り獲られた白い雲
井壁の底 筒のように覘く遠いそら
{ルビ谷頭=やがしら}の涌水はいまも盡きることなく溢れ
あの日の涙のようにわたしたちを盈たす
.
からす飛び野は ....
ははん、さては
お前、江戸っ子だな
違う?音の通り?
この野郎!俺の悪口か?
ふざけやがってえ!
何だ?言ってみろ!
ああ、どうした?
デブ?
そんなもん中傷のうちに入るかっ!
シャボン玉1000個
一息で出せますって
書いてあるシャボン玉を買った
入り口は一つで出口は5個
あの子がいくら吹いても
523個が最高
なんどやってもね
なにが1000個だ
嘘つき
....
立派な事を 書いたって
無感動じゃ いけないね
立派な事を 言ったって
無行動じゃ 伝わらない
こんなにも熱く こんなにも痛い
南部鉄器で沸かした湯の 飛沫が
とても 元気良く ....
なりたい
には
なれない
なりたくない
には
ならない
なれる
には
....
ひとりぼっちになるのがこわ
だから
なんかつくって
まぎらわす ぜ
静かに
のたうちながら
瞬間に
翻るものたち
薄明かりの
下で
くるくる
くるくる
退屈しのぎ
口にした旋律は
出鱈目なものだった
二度とない
軌跡を描いて ....
逢いたいという気持ちは
雨風に擦りきれ
いつの間にかぼろになった
継ぎもあてられないほどに
擦りきれたこの気持ちを
もうこれきり
引き裂いて
わたしは 織ろう
愛しいや あこが ....
淡彩の日常
点描の細かな作業で生きて行く
萌黄色から浅葱色に
いのちを明滅させる蛍
人や物
言葉にぶつかりながら生きる
自分とも
いつでも陰影を想うのです
単純で複雑そうに ....
夜の学問といえば
決まってる
誰にも星が
一つ宿っていて
どの星と
どの星が
つながるか
知りたがる
さあ
天文学を
始めよう
私の星と
あなたの星が
どんな星座を
描くの ....
たどり着いた秋は
なかば過ぎてゆき
振り返れば軌跡が
じぐざぐとみえた
買わなかった白旗を悔やんではいなくて
その代わりに買った鞄を
抱え込んでなみだしてみる
(泣いているわたしを好 ....
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