また、熱くなって
しょんないなあ
ばかたれやなあ
私は仕事に向いていない。職場には心からのやり取りなど微塵もなく、みんな効率性のためにつくりものの愛想と笑顔を浮かべている。親友などできるはずもなく、勤務時間を過ぎれば赤の他人同士。人間らし ....
真夜中の
狭い径で
首をまわし
何事かを騙りながら
空の明るさを
隠す四ッ足
日々の渇き
別の轍
水に堕ちて
再び昇る目
静止したものが
見えない目
....
ねぇねぇ
あいのおはなしをしましょうよ
…嫌だよ 愛は曖昧だ
じゃあ
みらいのおはなしをしましょうよ
…未来は今決めることじゃないと思うんだ
うーん それなら
わ ....
四、
という数字は
光線に貼付きやすいのかもしれない
高架橋のナンバープレート群が何故か
西洋の婦人画をおもわせる夜、
わたしの精神はまたひとつ
緑色の ....
終わりがないというのは
恐ろしくもあり頼もしい
ロサンゼルスに住む日本人の言葉だ
単純なドレミを一時間かけて弾いてゆく
世界をどう感じどう語るか
世界はひとりが感じるもの ....
愛してるよ
忘れたんだね
それか、
昨日のことだったんだね
いくらの軍艦巻に
乗組員、数十名
生まれることを許されなかった
鮭の卵たち
テレビのニュースに
独裁者
彼を許すまじと
人々はその軍艦巻を
一口にほおばりながら ....
毛布の花が体の上で咲いている
冬の寒さを養分にして
何に耐えかねてか
世界からぱらぱらと言葉が剥がれ落ちる
きらめく言葉
傾いた言葉
青ざめた言葉
しどけない言葉
跳ねまわる言葉
何に耐えかねてか
僕からもぱらぱらと言葉が剥がれ落ち ....
創業以来
継ぎ足し継ぎ足しで
使って来た秘伝のタレ👯
底の方には
秘伝の埃😷や
秘伝の髪の毛💇
秘伝のゴキブリ🐞や
秘 ....
わん、わんわん!おい、そこの!
きさま男か? 嗅いだ事ねえ野郎だな
どこのどいつだ、え?
いっぱしのメンチ切りかよ上等じゃねえの
ここらはぜんぶ俺のショバだからなァハァハァ
そこに小便したら ....
降雨の色は
さながら玉虫
耳へ
迷い路の水滴音
風に舞う羽音
耳へ
吸い付く蝶の
模様の構造
針の穴通す
降雨
濡れ苔弾く
切り立つ
顔面岩
霧立ち上る
洞 ....
悪口言いだしたところへ戻ってきた
明日を描く筆が折れている
ワニ飼い始めてウケない
仕事帰りの車の中から
電車が見えた
透き通る電車が
色彩を翻して川を渡る
うなだれて椅子に沈む女が
透けて見えた
腰より低く頭を垂らす女が
線路の遥か向こうに
燃え盛る森の感情 ....
握りこぶしが茹でられてしまった
蝉しぐれのたらたら坂を
真っ赤な両手を引きずって上っていくと
向かいにやってくるのは
はたして豆腐小僧
「そんな」
「そんな腕で来た」
とは早口の詰り ....
この 幾つもの 冷たい雪の奥に
円みを帯びた いつかの思い出が
きっと 詰まっているのでしょう
切っ先鋭い 刃のような言の葉
告げた方は 体よく忘れて 生るのです
継げられた者の ....
橋はたそがれの海に沈み
むかしの城は黄金に
碧い水面をすべる鳶
かなたに飛行機
銀の軌跡を曳く
秋は燦々 美しく燃え
いのり実らせたまえ
安らぎよ 君にあれ
自分の為に
使える時間を
大事にしてねと
あなたが言うから
優しいコトバを
初めて聞いた
そして生まれた
迷路の入り口で
立ち尽くしたまま
....
あらゆる忘却は
ゆっくりと進んでいって
人生の上り坂と下り坂の数は同じで
忘れた頃に
大切な事を思い出すから
海へ行こう
世界平和の為じゃなくて
明日の自分の人生の為に
新たな何か ....
人生を続けるために必要な
センチメンタルもある気がするから
ありきたりの 大切な気持ちを
忘れないために街を歩いた
人もまばらな平日の休日に
季節が廻っていくのを許せるように
失われて ....
雑木林の木々に囲まれた湿った寂しい道を登ると
不意に緑の沼に射すくめられる。
ホテイアオイがゆっくりと揺れ ボーボーとウシガエルが鳴いていた。
あの年 この沼にまるまる肥った川エビがわいた。
....
柿の木が衰えと実りとを同時に示し始めた。枯れ落ちていく葉と熟していく実、そして樹幹を這い登っていき鮮やかに紅葉する蔦。台風がしばしばやって来ては大気をどんどん冬に近づけていき、台風に触発さ ....
波のない、凪いだ海、森のなかの湖、
そこに立つ漣、私は水、悲しい水、
誰かはそれを泪と呼ぶ、
出るべきところから水が流れ落ちるという事象に対して
なぜひとは悲しみだなんて、
うつくしいタイト ....
整形がくずれてゆく
吐息の白さ
アンビバレンス
夜の駐車場でドラマみる
せつなく
虫みたいに死んでゆく
生まれかわる
なんどでも
生きなおすから
....
世の中にはあきらめの悪い男や女がいて
失敗にもめげず研究を重ね
ときには世間を驚かせるけれど…
昨年 クリスマスに
かがり火を焚いたシクラ ....
戦争跡地や
災害被災地を
訪れようとする観光がある
ダーク・ツーリズム
悲しみは
人を引きつける
死から
人は学ぶのだから、と
パネリストは言う
そうかもしれない
では ....
この地上の幸福の量と不幸の量が
ずっと一定の気がしてしまったら
空の彼方を眺め夢見よう
新しい波が起こる
いつの時代も
日々の暮らしに溺れ続ける人々をさらうように
「時代」という言 ....
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