みんなちがって
みんないい
みんなちがって
みんなわるい
みんなちがって
みんな
いいもわるいもない
みんなちがっている
み ....
私の知らないところで
私の吐いた言葉がトゲを持ち
誰かの掌を刺す
私が投げかけた一言が
誰かの心の壁に
釘で打ちつけられたレリーフのように
いつまでも掛っている
私がそれを忘れた後も ....
きのうも闘った
脳が覚える
薬を覚える
それをこころが覚えてゆく
脳もからだのいちぶであるのに脳とからだが闘っている
いや
脳が作り出したイメージにやられたから ....
ぼくの中に少年のぼくがいて
ぼくの中をぼくが歩いている
ぼくの中を少女が歩いていて
ぼくの中を
何人ものぼくが歩いている
ぼくの中をあなたが歩いている
あなたは背を向け
ぼくの中でち ....
いつの日も
いつの日も
空しい穴を掘っています
雨ざむざむと降り続き
穴に雨水溜まります
泥も崩れて流れ込み
空しい穴は埋まります
僕のからだも埋もれます
どうしようもなく退屈で
僕 ....
全開にすると全世界が流れだす蛇口を、今日もきみは10%ひねる
あなたが何気なく口にした言葉を載せた辞典が欲しい。
わたしに都合よく脚色される思い出と、
取るに足りない一秒を、美しいと感じさせて。
そうして わたしを作りかえて。
ゴミ収集車さんここからわたしを連れ去って
みんなみんなこのままわたしを忘れ去って
少し寂れた純喫茶で
残った灰をソーダに入れて
キラキラ沈んで
飲み干して
それが最期
青丹色を
した
夜の光
は現在を
めがけて
循環
する
永遠の
糸
薄明るい午後2時の庭を眺めていた
晩秋のつめたい雨にしっとりと濡れた
あの黒い土は
触れたらどんなに気持ちがいいだろうか
熱いスープを口に含みながら
この景色はガラス越しだけれど
....
誰も足を踏み入れたことのない
小さな島の一角で
白い猫が まどろんでいる
小屋から出て来た女性が
美しいドレスを身にまとっていたので
少し ビビる
猫は ビビることなんて ....
お前に恨みがあるわけではない
むしろこんな状況でも
自然に振る舞っているお前を
リスペクトすらしている
ただ、これはビジネスだ
俺は雇い主との約束を果たすためには
どんな相手だって殺る
....
紅葉めいた赤いカーディガンが目に灼き付く
君はおそろいの魔の手にかかつてゐるようで
単純に安心していゐる
これにどんな効力があるだろう
さうしてどんな鎖になると言うのだろう
単純に安 ....
彼女、あたしのこと
ともだちだと思っているみたい
でも彼女、言っては悪いけど
とてもブス
世界でも類をみないブスなの
だってオデコが剛力にソックリなんだもん
それに引き換え
あたしはそこ ....
魯山人みたいなメガネ曇らせてチキンラーメンばりぼり
絶縁状にハートマークがない
試食コーナーを行ったり来たり万歩計
人って人が作ったから人なんだろうね
けれど人が作ったものは人以外にもあるのに
人とよばれるのはなんで一つだけなんだろうね
ほかにも人が作ったものがたくさんあるのに
それらは人ではないよばれ方を ....
妖精の産卵は瞬きしてる間に済んじゃうから
スミレ
青い花の
雨が産毛を撫でたら
水滴はダイアモンドのよう
文脈はこわいんだ
心象のアルペジオ
自分が生きるために
他の命を犠牲にして
生きてるって
こういう事かもしれないよな
他の命に尽くす事によって
ありがとうって言ってもらえて
生きてるって
こういう事かもしれないよな
自分の半分を見えないようにしていてくれた人
死んでしまった
ふと鏡を見ると
泣いて突っ立つ他人
どこのどなたか
ぞんじませんが
どうかぼくを
しかってくれませんか
きれいなひとをすきになって
みにくいひとをかろんじてしまう
そんなぼくをどうか
しかってやってくれませんか
....
街に降り立てばビニール傘が
しろい灯をあびて泡立ってる
一秒迷って そのまま あるいた
いつも他人の水を掬っていた両手に
排気によごれた透明なしずくが寄り添う
僕のからだは重い ....
休みの日
うだうだ家にいる
仕事では夜の首都圏を走る
赤羽 池袋 新宿 渋谷 神田 三田 五反田
駒沢 荻窪 吉祥寺 青梅
池袋や新宿歌舞伎町には
所在なげなあるいは
あきらかに ....
夜の公園を歩く二人は
茂みのむこうに一匹の
アリクイがうろついているのを見つけた
なぜ、こんなところに
動物園から抜け出したのか
それともどこかで飼っていたのか
あるいは皆が知らないだけで ....
誰かと会って話をする
誰にも会わないで話をする
雑貨屋の前で喧嘩をする
寂しいことばかりを伝え合って
どっちが正しいか競う
なんともよ
戦争みたいだね
お互い
こんなことやりた ....
誰もいない街で
誰かのカラオケの声が聞こえた気がした
聞こえた 言葉を まるで
探しているかのように 立っていた
それはなぜだろう 僕は
街を歩いた それは
街を行く若者の無意味な話の ....
そばにいるのに 手の届かない人
言葉を交わしても 手の届かない人
明るい笑顔を向けてくれても
手の届かない人
自分のことが 大切な人
手を 伸ばす勇気のない人
手を ....
その人は初めに水のこころについてはなした
澄んだ水の中からうまれる
詩について
素早く動く魚影を追って
澄んだ水の中にだけ住む言葉を
手掴みにして詩をすくう
その人は今日 死者の位置 ....
物売りの少女の垢抜けない媚びと
片言のコンニチハとアリガトウ
舌足らずな母語の響きはかえって
此処は遠い異国なんだと
暗に主張しているかのようだ
付きまとう少女を突き放すため
サデ ....
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