ずぶずぶと眠るように積もる真っ白な雪
ぽとぽととメジロに吸われ落ちるは梅の花
ワタシノアタマノナカ
風にそよぎゆっくり揺れるはソメイヨシノ
満開だ
マンカイダ
今サクラが満開だ
ふらりと ....
ほら、ごらん
啼いてるよ
飛びながら
涙だってながしてる。
どこまで行くんだろうね
訊いてみたらどお?
おれが訊くわけ?
そ、ほかにだれかいる?
いないけど、きみは ....
君に包まれて動けない
君に見つめられて目を閉じられない
君に塞がれて息ができない
君がいるから不自由になる
僕がいれば君は何になる?
僕がいなければ君は何になる?
君がいなければ自由になる
部下は上司ではない
OLはお局ではない
弟子は師匠ではない
恋は愛ではない
雛は親鳥ではない
アリはアリクイではない
アリジゴクはアリテンゴクではない
キリギリスはカマキリではな ....
森の奥のある秘密
僕は古ぼけた写真のような丘陵で
羊達を眺めながらその妄想にかられた
あの森の奥には知られざる野生の生態があり
僕は抵抗するすべもなく焼かれてしまうのではないか
そこにあ ....
それは 束の間だった
ときいろの「時」を仰いだ
年台も
にじいろの「空」を眺めた
季節も
そして 謳歌を暮しに ....
二酸化炭素のような白い夕焼け
この暗闇のなかで、確かに僕は安心していたんだ
世界が世界を破壊しながら二足歩行している
金の無い人間を殴りつけ
ときどき金を恵んでやり、
金のある人間には金をせびり
躊躇しないジャンキーで
金のある時は大盤振る舞い
金の無い時はけち臭く
外の乞食に金をせびる
育 ....
耳で辿る
穂に隠された洞の入口
別れのような仕草が灯る
風を迎える羽も一緒に
重さも無く
積もる連なり
こぼすことなく
こぼれるあかり
浪の指揮者が浪に ....
もしかしたら
言葉は音になって
空気中を漂い
あなたの耳から侵入する
かもしれない
もしかしたら
言葉は文字になって
どこかに刻まれ
あなたの目から侵入する
かもしれない
....
西の山に陽が近づいて
1日が終わろうとしていた
男は川面すれすれに延ばしていた竿をあげ
帰り支度を始めた
ゴカイを川に返し 椅子をたたむ
通りがかりの人が声を掛ける
「連れましたかね」
....
とりどりの人がいる
顔、瞳、髪の色はもちろん
おそらくは心の中や
境遇までも
透明の涙が私を取り巻く重いものを流してくれる日もある
透明の涙が
さらに粘度を増して醜いゼリイになって ....
あなたがあなたのかたちをしてわたしに向っている
こんなにそのままだらけの まちに 何が
必要だろう
ビルをぜんぶたおして もぐらたちは
みえない目を かざるための
はでな眼鏡を 買いに
....
みんな
花が咲くのは
当たり前だと
思っていやしないか?
いや
否
稲
イナダ
いやだ
色んな方法で 苗を育てれば
萎える暇なく 茎は伸びるけれど
根が 何処まで張っ ....
つい涙が出てしまうのは、思い出が夕立のように降って来たとき。思い出が大地を少しずつ削り、大地の裂け目からやがて泉を探り当ててしまうとき。孤独の泉、傷心の泉、夕立は私ですら忘れていたような泉をつ ....
まつげの重さに耐えかねて
そっと伏せてはみるけれど
わたしの瞳は夜をみる
散歩の途中の道端で
みつけたちいさな青い花
....
もうオリオンはその身を
西だとか北だとかに移している
水気をふくんだ夜空
雲が町明かりを吸っている
風もないのに春を嗅いだ
ばらばらな思考
水気をふくんだ
ば ....
F1のテーマくちずさみながら教習車に乗った
たとえてわかりづらくなった
やまいだれの多い日記に鍵をかける
喉がいがらっぽかった
痰が絡んでいた
構わずきみとおしゃべりした
きみとのおしゃべりは楽しかった
きみのことが好きだった
瞬間、僕の口から
何かが飛んだ
薄緑の物体が飛んだ
飛んだ先は ....
どうしようもない孤独が天井を塞いでいる
今夜わたしは何もかも捨てて森へいきたい
成しとげることも果たしあうこともなく
ただぶらさげてきたこの腕で
獣の皮をはいでみたかった
その夜の静かさ ....
トントントンと
整理整頓
埃を落として
塵を集めて
汚れを拭き取る
これとこれはこっちで
揃えて並べて
あれとあれはまとめて
しまっておいて
さすがにこれはさようなら
捨ててし ....
海底を歩くシーラカンスの群れが
一斉にでんぐり返しする
脊柱の中の体液が
きゅう
と静かに鳴る
剃り上げた襟足に風を当て
コーヒーをすする
飲み下した熱い液体に
爛れた胃が驚いて
....
柔らかな手を傷だらけにして
にらみつけながら
相手の喉元を目がけている
くだけた刃が落ちる鈍く光る地
使えそうなものはあと一つだけ
もろ刃の仕立てられてない原始の刃
それにお互い手を伸 ....
青い扉の向こうに
雪原が広がっている
かすかなノイズ
そのなかに紛れるように
一頭の白い馬
あれはあなたが放した淋しい夢だ
指で触れて
夢だと知りながら
その長い首を抱きしめる ....
詩学園は人工惑星にあった
右手に夜で
左手に光があった
脳と繋がれず魂のみで生きていた
詩学園に属していた僕たちは仲良しの友だった
詩薀蓄の授業は必須科目だったから仕方のない潰し時間 ....
賽の河原にて
幼児の地獄 賽の河原で鬼がぼやく
この頃河原に来る幼児の数が減って
たまに来ても 石積み遊びを知らない
石投げばかりしていて危なくて近寄られせん
ケルンつくってみせ ....
私は誰の役にも立たない人間だが、物の役には立てる。今さら人間に媚びる必要はないのだ。物を愛し、物と共に生き、物と会話して生きていけばいい。私は社会的動物であることを別の意味で置き換えた。つ ....
参ります、参ります
もうすぐそちらへ参ります
陽の当たらぬ公園で
凍えたブランコ揺れている
さくらの蕾はふくらまず
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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