笑い転げた
ふたりきりのドームで
如月最後の雨のなか
傘のなか
どす黒い青のままで
短い春を 終えることに憧れる女子高生は
制服の下に隠した 無邪気な残酷さと無気力を
折り畳んで 卒業する
ホタルの光り、といえば
見上げたマンションのベラン ....
桜が見事だねぇ
空を見上げる
流れる雲が
一本の 線となる
久し振りの 飛行機雲だ
こちら側からは 見えるけれども
飛行機雲の 乗客からは
私の姿が 見えるだろうか
....
最後を惜しみながら、父の顔に手を置いた。
最後を惜しみながら、閉じた瞼と睫毛に触れた。
最後を惜しみながら、聞こえるであろうはずの耳に話し掛けた。
最後を惜しみながら、車を見送り
....
ガラス窓から赤く染まる景色をひたすらに眺める
死ぬには早く
生きるには出遅れ
若干の憂いは
夕日と共に闇色に溶け
今日現在の私を構成する
口にチョコレートを含み
終わりかけの夕刻に甘い味 ....
胸のデカイ女は
優しいってよく聞くが
人工的に作られた
巨乳の持ち主が
それに当たるかどうかは
分からない
貧乳には凶暴な女が
多いなんて
ひとつの例だけ取り上げて
根拠のないこ ....
言葉が乱反射する
マネキンが大通りを歩く金曜日
繁華街にこだまする
音のない賑わい
ネオンライトのまばたき
街に咲く
タップダンサーは休まず踊る
没没没
没没没
没没没と
....
彼、あるいは彼女の話題になるとき
身体の一番奥深く大切な場所が
大声で泣きはじめる
彼あるいは彼女に泣き苦しむ子どもらに触れるとき
身体の一番端から順に火の玉棒で殴られつづける
....
夜明け
繰り返される 割れ を
完璧なものにするために
うしろむきにとぶ
じゃあじゃあ流れつづける時間
それ わたしのだよ
ひねる うねる たおれる
それ
音よりさきに
....
県南の町を
目指していくと
いつの間にか
新しいバイパスに入り込んでいた
どこでわかれたろう
さっきまで 慣れた道だったのに
わかれ道すら気付かず
私たちは
知らない道を渡 ....
実際に6才の少年を
一年おきに撮影し
その成長過程を
描いた作品だが
結局47才になった今も
物語は続いている
スタッフも共演者も
いい加減ウンザリしてきて
来年はいよいよ
手術シー ....
余白のたっぷりある
読み物は心が和む
白い部分は
単なる余りではなく
空想だったり
誰かの想いだったり
空(そら)だったり
色んなものを
入れ替えられるから
あくせく ....
いったい
姉妹でバツいくつなんだ!
というのは
さておき
ダルビッシュ聖子って
ボルトガルの宣教師かっ!!
木の芽噴く
柔らかい温かい
心の中でそっと噴く
もう少しで春だから
のそのそとフリースも
脱ぎ捨てて
纏う風も暖かい
新しい生命の息吹
耳元でそっと
くすぐって
春の予感が心地良い ....
1
誤りミワが公然と衣服に秋のフィールドまたはリホの1人の庵のトマを塗ることができる間、
2
夏入るために春の後それを拒絶させてください;香は、白さの服ほすてふ空のたくさんを決めました
....
落ち込んでも落ち込んでも
何処に落ちるわけでもなく
地面に足をついたまま
何も変わらない
どれほど落ち込んでも
どれほど舞い上がろうとも
地面の上を歩いている限り
何も変わらない
....
光の射す方へと手をかざす君
初恋と呼ぶには鮮やかすぎる瞬間
俯いた君のかすかに震える唇
痛みと呼ぶには甘すぎる誘惑
駆け出す君の髪が風に泳ぐ
喜びと呼ぶには切なすぎる距離
カランカラン・・・・。と、骨が笑う。
カランカラン・・・・。と、骨が笑う。
「それは父がよこした、私への返事。」
問いかけても
話しかけても
手のひらに置いた骨を握り締めても
....
わるいことをして逃げているので見つかりしだい冷たいようなところへぶちこまれるけど好きなひとがいるので気にしない
似たような境遇を描いた絵や歌や小説がたくさんあるので迷うことはないし自由だ。わたし ....
おはようございます。
誰にでも呼びかける太った駅員さん
その改札は朝にしか開かない
仕事や学校や病院や用事で出かける人に開かれる
上の子が赤ちゃんの頃にもそこに居た
9時を過ぎるとシャッ ....
私は
花の王国の
花の女王
世界に花を降り注ぎ
世界に花を咲かせましょう
血の代わりに
花を流し
涙の代わりに
花を流す
破壊の地に
花を
殺戮の地に
....
キョンシーのおでこに差し押さえの札
いつも財布がない人と買い物に行く
あなたは 赤い情熱の焔を ほとばしらせ
視界を 愛で 染めた
切っ先鋭い刃よりも美しく
七色に輝く太陽光線よりも艶やかに
咲いた刹那
世界がぐうるりと 巡る気がして ジ・エン ....
過去は霞みに沈んで
昨日しか見えないけれど
未来はもっと見えない
目前に現れ始めて気がつく
それが昨日用意されていた
としても
交わらない直線が
全て平行などとは思わないが
平 ....
視野の隅
磔刑の丘が緩やかに
空に溶けて行く先には何もない
君の指先は工場で品質を素早く読み取る
精密な器械でもあるが
ときにわたしを虜にしてしまう
哀しく白い造形でもある
時間 ....
人生や物事には
必ず上昇局面と
下降局面がある
祈りは夢にも似た
限りない螺旋上昇
私は天に祈ることにする
人生の限りない上昇を
くるくると回転する平行
地平線を見失った目
日が昇り落ちて
空間を温めずに消える太陽
静寂
生のない 鳥の飛ばない空
不毛の会話から逃げ出して
不毛のこの宙に来た
私はか ....
背中からの腕に風を吹かせて
肘を2?おろしながら胸骨を3?あげる
指先に顎をのせたら
そのまた先に眉を這わせ
首を移動しながら軸はぶれず
グランプリエは人生のよう
納得できる快感 ....
夢中になってしまうのは過去の自分との対話。昔の日記帳に綴られたもはや綴ることのない甘い苦しみが、私にその混乱を届けるので、今の私は軽やかに処方箋を手渡す。私の成長は降りかかる災厄に応対する ....
1706 1707 1708 1709 1710 1711 1712 1713 1714 1715 1716 1717 1718 1719 1720 1721 1722 1723 1724 1725 1726 1727 1728 1729 1730 1731 1732 1733 1734 1735 1736 1737 1738 1739 1740 1741 1742 1743 1744 1745 1746
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