すり抜けて通すのは 藍色の液体
なぜに アンタはいつもそうなの?
ソンナこと アノ人に聞いておくれ
いやいや 責めているのではないの
ヒトリ歩きは・・・
できないのよね?
....
人生に設定した目的に向け
一直線に生きていける人はあるまい
散歩先に目的地を設定しても
一直線に歩いて行くことはない
前方の橋
大型犬を連れた女性がこちらに来る
わたしは 当然の ....
様々なモノ達がきみを常に誘拐して行く
TVや学校であやしい人にはついていかないように
言い含められてはいるのだが
国家がすでに誘拐犯でもあるので気をつけよう
つのる想い
枯れ葉落ちて
積もる舗道
落ち葉踏みて
音は乾き
騒ぐ心
音に紛れ
心隠す
つのる想い
今日も明日も
幾度掃けど
積もる落ち葉
....
一度止まってしまったはずのあなたの時間が
僕や多くの人の中で発光し続けている
美しい言葉を遺すということは
あなたがいつまでもあなたを証明し続けるということだ
そして僕とあなたの間 ....
天使なんて 居ないんだよって
笑いながら 君が言う
見たことも ないのよって
聞いたことは あるよねって
私も 笑う
その唇からこぼれた
白い歯 キラキラ
太陽に 照らさ ....
路面店で捌かれている
ありきたりな大小の不幸を
幼児が悪戯に組み立てた
誰彼も気に留めない
灰詰まり未完成トンネルが
散霧に紛れて姿を現す
きっとそれが
僕の ....
きしむ胸を金平糖で満たす
砂漠砂漠きみを分解した償い
喉が潰れるほどビルの谷間
ゆき ふる まち
色がきえゆく、きえ ゆく、ゆく、ゆく、
ぼくの指がそれをなぞるまもなく
きえゆく、ゆく、ゆく、ゆく、
きえ。行ってしまう。
「いってしまう。」
....
Friends
仕事帰り去年と同じジャケットを着ているのに今年は何故か中綿抜けたみたいに感じる
画鋲が外れて空に舞っていた無数の広告に自分達を重ねるなんて
笑えよ 僕は弱気になってる
....
あんたはそうやって
頭を下げていれば
気が済むのだろう
だがね
あんたの娘(蛍)が突然
股間を朱に染めて
パパ!血が出てきた!って
泣きながら言って来たら
まさか「生理って何かね?」
....
ソフトで細やかなタッチ
おまえが望むふれあいは
俺には出来ない
俺に出来るのはコレだけだ
カチッ
ウイーーーーーーン
もう少しやさしくは出来る
(ハードボイルド・スタ ....
【見えない力】
桜の葉が
秋の雨に打たれて
石畳や道は艶めいている
やがて すべての葉は落ちてしまうのだろう
しんやりとした風に心を寄せると
桜の匂いがした
たとえ花はなくとも桜 ....
紳士が帰宅した
トレンチコートの内側に
あらゆる苦悩を抱えた顔して
ただいまも言わず
リビングに突っ伏して
苦悶に入る
うめき声すら上げそうな
夫の姿を
妻は横目で眺め
そういうこと ....
Lonely
二つの水晶体を通して世界を見る
受刑者がアクアリウムの板を挟んで面会人と向き合う気分になる
おでこを付き合わせて熱心に話し込んでみても
どこも触れていない
頭に固定された ....
うーん、と
背伸びをした
うなった、のも
少しだけあった
ふわふわしたものは
予想外に予想以上に転がっているから
わたしは口を大きくあけて
酸素がほしくて
どろ ....
どうか、私を弄んで下さい
その熱く燃える掌で
私の輪郭を全て辿って
白く滑らかな肌に頬を寄せて
息を吹き掛けて
どうぞ、私の中に入ってきて
わき腹を鷲づかみにして
何度も何度も私を翻して ....
安泰なるしあわせのふわふわに
横たわり神を呼ぶ
神の音よ
神の言の葉よ
神の姿よ
それはわたくしに永遠に等しい眠りをもたらす
それはわたくしに暗澹たるしあわせを呼び起こす
神よ、 ....
無から生まれた訳ではない
原因があって生を得て
所在もない風来坊だが
ひなたぼっこの猫とあそんで暮らす
世界が仏頂面の上司だけで
構成されている訳でもないので
とりあえず仕事は好きだ
....
絵の具のにおいの
血の味の白湯に
夜を映して呑みつづけている
光の奥にあるものに
触れたとたんに移動する
人のものではない矜持がある
熱すぎて近づけない
翼と ....
そのむかし貴婦人が揺られたような
そんな優雅な馬車じゃない
年季の入った歪んだ車輪で
牛馬の糞を踏み散らしながら
凹凸しかない悪路を行く
軽やかな蹄の音の悠長な響き
バナナ農園で働 ....
乳母車を押して
雪道を祖母が
駅まで迎えにきてくれた
ずっと昔
汽車は忘れるほど駅に止まってたもんや
毛糸玉がだんだん大きくなっていく
古い服が生まれかわって
新しい冬を越す
ぼくの記 ....
ぼんやりと歩く新宿
通りに感じる 過ぎた日の時の流れ
自分ではなくこの街の過去を
そして 思う あの日の自分の姿に
無印良品や かつての
訪れたことのないギターショップを思う
試奏 ....
シンプルな化学反応
AとBをまぜて加熱すれば、詩ができる
Aはあなた Bはわたし
つながる
つなげる
心のイヤリング
果てなき ネックレス
ちゅんちゅん
ちゅん・ちゅく・ちゅん
いつまでも 続く
おしゃべり
独り言が
つづいているの?
....
愛は探している物だと思います
この僕も欲しいくらいです
大好きだったあの人に
願いを込めながら
昔 あの人は言いました
「貴方はすぐに見つかるわ」
と言いました
....
今夜も解けないパズルが肌を燃やす
似てない子を連れてクレープ屋の列
1706 1707 1708 1709 1710 1711 1712 1713 1714 1715 1716 1717 1718 1719 1720 1721 1722 1723 1724 1725 1726 1727 1728 1729 1730 1731 1732 1733 1734 1735 1736 1737 1738 1739 1740 1741 1742 1743 1744 1745 1746
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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